第二回バイオビジネスコンペJAPAN(主催、バイオビジネスJAPAN実行委員会)の最終審査会が、4月15日、千里ライフサイエンスセンターで開催され、最優秀賞(500万円)2件と優秀賞(100万円)5件が決定した。既に7社以上のバイオ・ベンチャー企業が、このコンペから誕生しており、第二回のコンペ受賞者の中にも起業を予定している研究者が多い。まさにバイオ・ベンチャー企業の登竜門としてこのコンペが定着しつつある。
 今回決定した最優秀賞2件は、1)蛋白を封入体内で発現する技術とレーザー・ピンセット技術を組み合わせて製造した新規のプロテイン・チップの開発を提案した大阪大学工学研究科応用物理学専攻増原研究室の細川洋一郎氏とベンチャー企業、プロテインクリスタル研究員池田敬子氏(写真左)、2)段階的にサブトラクションを繰り返すことにより、組織やある細胞の状態特異的なcDNAライブラリー作成する手法に基づいた第二世代のマイクロアレイ技術の事業化を提案した大阪大学微生物病研究所分子遺伝学研究分野教授の野島博氏(写真右)、が受賞した。
 優秀賞5件は、1)ジフテリア毒素と組織特異的な受容体発現技術を利用して特定の細胞だけを破壊したマウス(TRECH法)による病態モデルマウスの作製と治療法の開発を提案した奈良先端科学技術大学院大学遺伝子研究センター教授の河野憲二氏、2)10兆以上の多様性を持つプールを作成できる蛋白合成中のリボソームを安定化する技術を利用した新規機能性蛋白を選択する手法を提案した東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻教授多比良和誠氏、3)超音波像を再構成して簡易に早期動脈硬化病変を測定する機器と遺伝子診断による循環器病リスク管理を提案した大阪大学大学院情報伝達医学病態情報内科学助教授山崎義光氏、4)取り木技術をかつようした本シメジの人工苗と里山対策への活用策を提案した奈良先端科学技術大学院大学名誉教授山田康之氏と奈良県森林技術センター所長吉川武志氏、5)世界で初めてマウスで機能するトランスポゾン(Sleeping Beuty)を利用したノックアウト・マウスとそれによる網羅的な遺伝子機能解析法を提案した大阪大学先端科学技術共同研究センター教授竹田潤二氏、などが受賞した。
 第三回のバイオビジネスコンペJAPANも6月下旬に応募要綱を告知、8月15日から受付開始、11月15日に募集を締め切る。全国から多数のバイオ研究者、起業家の参加を主催者は期待している。(宮田 満)


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