第1回ミトコンドリア研究会年会が下記の要領で開催される。最新情報は「バイオ関係者、皆のホームページ」学会研究会欄でアクセスできる。


●大学や公的研究機関の学会・セミナー案内は無料掲載、企業は有料です。詳細はmiyata@nikkeibp.co.jpまでメールください。

 
第1回ミトコンドリア研究会年会のお知らせ

  昨年 日本ミトコンドリア研究会が発足しました。
年会を開催しますので、ふるって御参加ください。参加を希望されるかたは、以下へe-mailで事前に御連絡をいただければ幸いです。
日時 1月31日、2月1日 両日とも午前9時から
場所 〒211-8533神奈川県川崎市中原区小杉町-396
   日本医科大学老人病研究所 講堂

年会事務局 日本医科大学老人病研究所生化学部門
学術会長 太田 成男

詳しいプログラム、演題要旨はHPを御覧になってください。

http://www.nms.ac.jp/nms/jmito

ミトコンドリア研究会発足の趣旨
 従来より行われてきましたミトコンドリアを対象とした科学研究は、現在大きな変革期を迎えています。その大きな要因として、ミトコンドリア機能障害によるヒトの病気の発見とミトコンドリアの新たな生物学的役割の発見が挙げられます。

 ミトコンドリアの機能障害を原因とするミトコンドリア病は、その症状が骨格筋・中枢神経が主たる障害臓器であることから、小児科、神経内科で診療がおこなわれておりました。しかし、その症状が多岐にわたり、臨床のあらゆる診療科においてミトコンドリア病の患者と出会う機会が多くなっています。また同時にひとりの患者が複数の診療科を受診している場合が多く、従来の臓器別の診療体制では十分な医療ができないことが問題点として挙げられています。したがって、縦割りの学会ではなく、より横断的な情報交換を行う場が不可欠であるという認識が、ミトコンドリア病に関心のある研究者や医師の間で高まっております。
さらに、糖尿病、肥満症、がん、アルツハイマー病、パーキンソン病などの頻度の高い疾患の危険因子としてのミトコンドリア機能障害が注目をあびるようになっています。活性酸素と生活習慣病や老化との関連も今後ますます発展が期待できる研究領域です。


 ミトコンドリアの役割が細胞内エネルギー代謝だけであるという常識はすでに覆され、ミトコンドリアがアポトーシスにおいても重要な役割をはたしていることが明らかにされています。また、生殖細胞形成にもミトコンドリアが関与していることなどが明らかにされ、ミトコンドリアに関連する生命現象の基礎研究分野がますます拡大しています。
 病気の病態解明と治療法開発のためには基礎研究によって得られる知見を基盤にした臨床研究が必要であること、また逆にヒト疾患の解明により生命現象の根本原理が明らかにされうることは自明となっており、実際にそのような形での共同研究が一部で行われております。しかし、ミトコンドリア研究者間の交流は十分とは言いがたく、さらに、臨床側と基礎研究者との情報交換を行う場が極めて少ないのが現状です。


 以上のような理由で、ミトコンドリアに興味をもつ基礎研究者、臨床研究者と医師とが一堂に会して、ミトコンドリア研究に関する情報を交換する研究会を発足させることは時宜を得ているとともに、極めて意義深いことと考えました。

 同様な動きは欧米においては既に始まっており、ヨーロッパで隔年に行われているEuromit (http://www.euromit.org) が2001年で5回目を数え、また米国でもミトコンドリア(病)研究グループThe Mitochondrial Research Society (http://www.mitoresearch.org) やThe Mitochondria Medicine Society (http://www.mitosoc.org) が組織され、今年3月に第1回合同総会が開かれています。これら世界の動きと呼応した、我が国の研究者による「ミトコンドリア研究会」The Society of Mitochondrial Research and Medicine of Japanを設立しました。