スウェーデンRoyal Academyは、10月10日、ノーベル化学賞を名古屋大学大学院教授野依良治氏など3名に贈呈することを発表した。わが国は2年連続でノーベル化学賞を獲得した。
 2001年度のノーベル化学賞は、触媒不斉合成法の開発に対して贈られた。不斉合成法は天然界に存在する光学異性体を合成する技術で、天然と同じ生理活性物質や医薬品を合成する技術突破をなした。今では、不斉合成法は、抗生物質、抗炎症剤、循環器病薬など、多くの医薬品の工業化に活用されている。
 野依氏と元米国Monsanto社のWilliam S. Knowles氏は、光学活性触媒による不斉水素化反応の研究が評価された。Knowles氏はこの技術に基づき、パーキンソン病治療薬、L-DOPAの工業化に成功した。野依氏はこの技術をより普遍化、幅広い化学合成反応に適用した。
 また、米国Scripps Research InstituteのK. Barry Sharpless氏は光学活性触媒による不斉酸化反応の研究が評価され、ノーベル化学賞を分け合った。
 賞金は1000万クローネ。Sharpless氏に500万クローネ、残りの500万クローネを野依氏とKnowles氏が折半する。(宮田 満)