米国SangStat Medical社は10月4日、抗CD-147モノクローナル抗体「ABX-CBL」のフェーズII臨床試験において、ステロイド耐性の移植片対宿主病(graft-versus-host disease; GVHD)患者に「ABX-CBL」を最低4回投与した場合、症状の改善などの好結果が得られたことを発表した。成果は今月号のBlood誌に掲載された。

 今回の治験では、「ABX-CBL」を4回注射したGVHD患者51名のうち、26名(51%)の患者で応答が見られ、その中の13名については完全に症状の回復が見られた。また、治験対象となった患者59名のうち26名(44%)は、「ABX-CBL」の投与による治療を開始して6ヶ月は生存した。

 米国Fred Hutchinsonガン研究所研究員でWashington大学医学部教授であるH. Joachim Deeg氏は、「今回の治験で、ステロイド耐性GVHDの治療に抗CD-147モノクローナル抗体『ABX-CBL』が有効であることが示された。この病気に対する治療法はないため、『ABX-CBL』の有効性を証明する研究を進めていく」と語っている。

 SangStat社社長兼最高責任者のJean-Jacques Bienaime氏は「米国Abgenix社と共同開発の一環で、『ABX-CBL』の移植片対宿主病の治療薬としてのフェーズII/III治験を別途行っている。成果は、2003年の第一四半期にも得られる見通しだ」と語っている。(フリーライター・広橋桜子)