日本人研究者が経済スパイ法容疑で起訴されている遺伝子スパイ事件で、被告の1人である芹沢宏明被告を支援する活動が本格化しはじめた。「芹沢宏明博士を支援する会」は10月15日、芹沢被告の弁護活動を支援するためのセミナーを都内で開催する。

 「芹沢宏明博士を支援する会」は、芹沢被告の親族や知人と、有志で集まった日米の弁護士の集まり(写真、左から2人目は芹沢被告の実弟)。「遺伝子スパイ事件を考える?米国経済スパイ法と国際研究交流の行方?」と題して開催されるセミナーでは、事件の経過を報告するとともに、芹沢被告の弁護費用を支援するために義援金を募る。セミナーでは、芹沢被告本人もビデオを通じて出演し、自らの潔白を訴える予定だという。

 芹沢被告は、岡本卓被告が米国Cleaveland Clinic財団から無断で持ち出したとされる研究材料を預かった行為などを理由に起訴されている。芹沢被告は、研究材料を一時的に預かったことは認めているがその中身は知らず、米連邦捜査局(FBI)の捜査を妨害するためにサンプルに偽のラベルを貼ったり、虚偽の証言をしたことなどについては否定している。芹沢被告は無罪を主張しており、11月にはオハイオ州のAkron地区連邦地方裁判所で初公判が開催されることになっている。

 陪審制度を取っている米国の裁判では、裁判を有利に進めるために公判前に資料を十分に揃えておくことが重要だ。芹沢被告の弁護団では、10人のスタッフを動員して裁判に必要な資料を準備しているが、弁護費用だけでも最低で6000万円が必要だという。「支援する会」ではこれまでに1500万円程度の義援金を国内から集めたが、「資金がなくなれば、弁護団の調査そのものがしぼんでしまう。今回のセミナーを契機に、少しでも多くの義援金を募りたい」(「支援する会」の萩原静夫弁護士、写真左端)としている。



※※「遺伝子スパイ事件を考える?米国経済スパイ法と国際研究交流の行方?」の概要

主催:「芹沢宏明博士を支援する会」
共催:モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所
場所:東京アメリカンクラブ(東京都港区麻布台2-1-2)
日時:10月15日(月曜日) 16:00から18:30セミナー(討論会)
              18:30から20:00レセプション(支援表明者のみ)

連絡先:芹沢宏明支援会(サンライズ法律事務所内) 03-3261-6986
詳細は、「支援する会」が開設しているホームページで紹介されている。「支援する会」では、義援金を募るとともに署名なども集めている。


+オピニオン+