国立感染症研究所遺伝子資源室が進めているカニクイザルの完全長cDNAプロジェクトに下記のような進展があった。ヒト遺伝子の機能解明にも有効であることを証明した成果だ。最新情報は「バイオ関係者、皆のホームページ」医学薬学研究者欄でアクセスできる。


<<皆のホームページから:国立感染症研究所遺伝子資源室の投稿内容>>
完全長cDNAコレクションーその4

いよいよ、ヒトゲノムシークエンスドラフトが発表され、意外と遺伝子数の少ないのが話題となっているが、それでも完全長cDNAがあてはめられて確定されたのは半分くらいで、ゲノムの遺伝子部分の確定とその機能解明のために、細胞で発現できる形で完全長cDNAクローンの分離を行うことが依然として必要とされている。
 我々は特にヒト材料からでは分離しにくいcDNAを得ることと、ヒトに近いモデル動物としてのサルcDNAのヒト染色体へのマッピングと新規の機能解析を行い、ヒト相同遺伝子探索のためのカタログ化をめざすとともに、バンクを通じてDNAマイクロアレイの形で供給するシステムを検討することを目的として、(1)カニクイザル脳 各部の6組織(頭頂葉、側頭葉,前頭葉、脳幹、小脳皮質、 延髄)について、オリゴキャップ法により作製した完全長cDNAに富むライブラリーからcDNAクローンを各々5&s_comma;000から1万クローンを分離し、96穴プレートのアレイにして凍結保存した。自動DNAシークエンサーを用いて上記の順に9832&s_comma; 4362&s_comma; 5229&s_comma; 1432&s_comma; 10336&s_comma; 1954(2/21現在)と 計30&s_comma;000個以上の5&s_quote;&s_quote;端部分塩基配列を決定し、ホモロジーサーチを自動的に行えるプログラムを利用して、既知DNA配列との相同性や、新規性等を調べ、その結果をデータベース化して、バンクから供給可能とした。
2)これらから新規 cDNAクローン約1&s_comma;500を選び、その全長塩基配列を決定して、960配列程を公共データベースに登録した。そのうち、一定のORFを持つものが633で、そのコードするタンパク質想定などの解析を行った。それらにはヒトゲノムシークエンス上に配置され、新規のヒト遺伝子の存在を予測できるものも当然あり、実際クローンについては、ヒト染色体上へのマッピングを試み、うち144クローンの位置を決定し、ヒト相同遺伝子のポジショナルクローニングへの情報とした。

 ところで、こうしたプロジェクトの研究補助員(年契約臨時職員、更新可、通勤、期末手当有、保険有)を求めています。組換えDNA実験の経験ある方歓迎。詳しくはメールで問い合わせください。


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