米国SIGA Technologies社は12月19日、米国California大学(UCLA)から新規機序の抗真菌剤の開発に結びつく技術の権利を獲得したと発表した。

 SIGA社が獲得したのは、感染過程の第一段階であるヒト組織への菌の付着・転移を妨害する技術だ。細菌の表面蛋白の研究に基づいた抗菌剤を開発しているSIGA社の技術を補うものとなる。同技術は、UCLAの微生物学者Olaf Schneewind氏らがグラム陽性菌の表面蛋白に注目して開発した。

 SIGA社最高経営責任者(CEO)のJoshua Schein氏は、「細菌をテニスボールに例えるとけばが表面蛋白で、SIGAの技術はけばに作用してテニスボールをビリヤードの球の状態に変える。細菌は細胞に取り付きつつなるので、初期段階での感染を防御できる」とSIGA社の技術を説明した。SIGA社では、増加する耐性菌問題に全く新しいアプローチを提供できると考えている。

 SIGA Technologies社は、重篤な感染症の予防および治療用製品の開発に、細菌のゲノムを応用、ワクチンと抗菌剤における幅広い技術基盤を用いて、耐性菌問題を解決する製品の開発に取り組んでいる。同社の戦略的提携先には、米国American Home Products社の製薬部門である米国Wyeth-Ayerst Laboratories社や、米国立衛生研究所(NIH)などがある。(フリーライター・高橋薫)


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