理化学研究所ライフサイエンス筑波研究センター分子細胞生物学研究室が下記の要領で、ポスドク・大学院生募集中だ。最新情報は「バイオ関係者、皆のホームページ」人材補助金欄でアクセスできる。


ポスドク、大学院生募集

 理化学研究所・筑波研究所・分子細胞生物学研究室では哺乳動物細胞の発生/分化/増殖/アポトーシスの制御メカニズムと、哺乳動物系での細胞周期/細胞分裂の制御メカニズムに関するホットな内容の分子細胞生物学を研究しています。当研究所では現在、博士課程を修了または修了見込みの方を対象に基礎科学特別研究員(月給約51万円プラス手当で3年間可能)を募集中です。 5月末日応募締め切りで、試験に合格すれば今年10月あるいは来年4月から採用可能です。別にポスドク(協力研究員)は随時入所可能で受け付けています。また、来年度入学の大学院生(修士、博士)も募集しています。学位や論文など目先の目的ではなく生命の本質を明らかにする先端研究を追及します。JBCやBloodを最低限の発表の場とした研究の中からNatureやCellに投稿できるレベルの研究だけを行います。ポスドクは年齢制限がありますが、過去の分野は重要ではありません。最先端研究のパイオニアになる強い意欲があり、協調性のある人を望みます。この募集は今年度の研究費が採択されることを前提として募集しております。

主な研究テーマ

1)ES細胞のin vitro differentiation系を用いた各組織幹細胞(definitive造血幹細胞・血管、筋、神経幹細胞等)への発生分化を規定する制御因子群(転写因子、シグナル因子その他)の同定と機能解析。ノックアウト(ホモ)ES細胞によるin vitro系の解析と個体レベルでの解析。将来的にはヒトES細胞を用いて解析予定。

2)マウス及びヒト造血幹細胞の自己増殖維持因子の発現クローニングによる単離同定と、造血幹細胞のex vivo増殖系を確立。これを用いた造血幹細胞移植による白血病等血液疾患治療への応用の為の基礎研究。この系を用いた造血幹細胞増殖分化の制御機構の分子レベルでの解析。

3)巨核球から血小板産生過程に於ける多倍体化や血小板放出という特異な細胞分裂/形態変化/成熟分化の分子メカニズムの解明。血小板放出因子機構の解析。

4)細胞増殖、発生分化、アポトーシス制御のシグナル伝達機構。P38の細胞分化における役割の解析。Mybの造血幹細胞産生における役割の解明。サイトカインによる細胞分化シグナル因子の同定。エリスロポエチンレセプターの第2サブユニットの同定など。

5)哺乳動物細胞の中心体やセントロメア/キネトコア構成蛋白質の同定と細胞分裂の制御機構の解明。特に時期特異的に中心体やキネトコアに局在しリン酸化を受ける未知の高等生物特有の細胞分裂制御因子群の同定と細胞分裂の制御の解析。ミニクロモソームを用いたキネトコア構成蛋白質の解析。

6)中心体サイクルの分子機構の解析。

7)姉妹染色体分配やスピンドル形成チェックポイント等、細胞分裂の重要な制御機構の分子レベルでの解析。Separinによる姉妹染色分体の分配制御機構。ユビキチン依存的蛋白質分解による細胞周期の制御機構の解析。

8)Cytokinesis(細胞質分裂)の制御機構の解明。Ase1による細胞質分裂の制御機構。新たに発見したリング形成による制御機構の解明。


比較的最近の主な論文

Blood 89&s_comma; 2664-2669&s_comma; 1997
Blood 90&s_comma; 929-934&s_comma; 1997
J. Cell Biol. 139&s_comma; 449-457&s_comma; 1997
Molecular Cell 1&s_comma; 371-380&s_comma; 1998
Blood 92&s_comma; 1859-1869&s_comma; 1998
Blood 93&s_comma; 3347-3354&s_comma; 1999
Blood 94&s_comma; 853-863&s_comma; 1999
J. Cell Biol. 146&s_comma; 791-800&s_comma; 1999
Oncogene 18&s_comma; 5131-5137&s_comma; 1999
J. Biol. Chem. 274&s_comma; 27343-27346&s_comma; 1999

去年出した総説
細胞工学 18&s_comma; 639&s_comma; 1999
蛋白質核酸酵素 44&s_comma; 253&s_comma; 1999


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分子細胞生物学研究室
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