ヒト・ゲノムのドラフト配列の公表後の課題は何か?米国NIH/DOEと共に世界の公的ヒト・ゲノム研究の牽引車である英国Sanger Center所長のJohn Sulston氏は「遺伝子配列解析のコストも急減している。これからはヒト以外にマウス、ゼブラフィッシュなど多数の生物のゲノム情報の解析に挑戦する。既に、病原微生物のゲノムの解析プロジェクトにも着手、成果を上げている。
 次の課題はこうしたヒト・ゲノムや他の生物種間の比較ゲノム学も含まれる。この比較から遺伝子機能や遺伝子の相互作用などが明らかにされるだろう。
 第三の課題としては、遺伝子の変異や変動がある。現在、The SNP Consortiumに参画して、ヒトSNPsの解析を公的プログラム(同氏は政府の関与していないこのプログラムをPublic Programと表現した)として進めている。医療などを変える基盤となるだろう。また、ガンなど1つの細胞内の遺伝子変動の研究も、今後の重要テーマとなるだろう」とG2K会議(2000年2月初旬)で指摘した。(宮田 満)


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