G2K会議も第2日目を迎え、学術講演会が始まった。冒頭、米国National Human Genome Research Institute所長のFrancis Collins氏が、ヒト・ドラフト・シーケンス(90%に相当)の発表は次ぎの2-3ヵ月以内に発表すると公言した。

 また、ショウジョウバエのゲノム・プロジェクトも、米国Baylor College of MedicineのBCM Human Genome Sequencing Center教授のRichard A. Gibbs氏が、完全な配列を3月末に米国で開催されるFruit Fly Meetingで公表すると発表した。もの他、英国Sanger Centerなどが、微生物ゲノム配列の解析終了が相次いで発表するなど、DNA配列だけを解析する第一期のゲノム研究のゴールが見えてきたことを確信させる発表が相次いだ。しかし、わが国の研究者からの発表はまったくなく、わが国の研究者の名前が出たのも2つの発表だけ。わが国のアカデミーを中心としたヒト・ゲノム・プロジェクトは、まるで水没しているかのようだ。

 一方、時代はギガ・シーケンスに突入したことも実感した。米国Stanford大学、米国Washington大学、米国White Head Instituteなど、主要ゲノム解析センターは、大規模化と自動化が急速に進み、月間9000万塩基(1反応で500塩基解読換算、Stanford大学)、4億塩基(Washington大学)、8億5000万塩基(White Head Institute)と、年間ギガ・ベースの解析能力を備えたと発表した。米国Celera社、米国Incyte社、米国Genome Therapeutics社など、同等のシーケンス能力を備えたベンチャー企業もCerela社の除く2社は展示会場で受託シーケンス・サービスを始めたことをアッピールしている。
 日本からの出席者が思わず漏らした「もはや企業でシーケンスするのではなく、アウトソーシングする時代なのだ」という声は真相を突いている。

 会場の関心は、既にポスト・ゲノム・シーケンスに集中している。今後の生中継では、主要な研究者に「次の課題」をインタビュー、随時報道する。ご期待下さい。(宮田 満@Florida)


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