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セミナーのお知らせ

日時 : 2000年1月20日(木) 15:00から17:00

会場 :(財)東京都医学研究機構 東京都臨床医学総合研究所(臨床研) 2階会議室
    文京区本駒込3-18-22 (都立駒込病院の裏隣)

演題 : Bリンパ球分化におけるプレB細胞レセプターの機能

演者 : Prof. Fritz Melchers
    スイス・バーゼル免疫学研究所所長、国際免疫学会会長

講演要旨

 免疫系において抗体産生という重要な役割を担うB細胞は骨髄において造血幹細胞から派生分化してくる。B細胞分化の初期段階特異的に発現する代替軽鎖は免疫グロブリン重鎖(μ鎖)と会合してプレB細胞レセプターを形成する。ノックアウトマウスならびに免疫不全症患者の解析から、プレB細胞レセプターがB細胞分化誘導に決定的な役割を果たすことが明らかとなった。
 興味あることに、重鎖遺伝子の機能的再構成の結果産生されてくるμ鎖のうちおよそ半数のものは代替軽鎖と会合することができない。そのようなμ鎖をもった細胞はプレB細胞レセプターを形成することができないため分化を進めることができず死滅する。代替軽鎖と会合できないμ鎖は免疫グロブリン軽鎖とも会合できないことが判明した。すなわち、将来パートナーとなるべき軽鎖が発現してくる以前にあらかじめ代替軽鎖との会合の可否をチェックすることで、できてきたμ鎖の品質管理をしているものと考えられる。さらにμ鎖と軽鎖が会合して形成されるB細胞レセプターに関しても、自己反応性を示すものはアポトーシスあるいはレセプターエディティングにより除去される。このようにB細胞分化の過程で段階的にいくつものチェックがなされて、有用な抗原レセプターをもったB細胞のみが選別され、成熟B細胞として末梢に供給される。この過程での異常は免疫不全症や自己免疫疾患などの重篤な疾患をひきおこすこととなる。

(事前連絡は不要です。ご自由にご参加ください)。


連絡先:臨床研免疫研究部門 烏山 一
 TEL: 03-3823-2101 内線5218
 FAX: 03-5685-6608
E-mail: h-karas@rinshoken.or.jp


臨床研は山手線の駒込駅または田端駅、地下鉄南北線の駒込駅または本駒込駅、地下鉄三田線白山駅、地下鉄千代田線の千駄木駅または西日暮里駅から徒歩10から15分の所で、都立駒込病院の裏手にあります。


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