2000年明けましておめでとうございます。
 2000年は、新しいバイオマーカーの開発に注目して参りたいと考えております。国全体で30兆円を超えた医療費の増大を緩和するためには、すべての国民が毎日3度ずつ選択する機会がある食事でどのような食品を摂取するかを最適化するかが欠かせません。人によっては1日2度しか食事をしない人も多いかもしれませんが、すべての人は生きるために食事をしますので、どのような食品を選ぶかは、健康維持・増進の上で最大の鍵となります。
 さて、各人がどのような食品を選択すべきかを判断する上で重要になるのが、バイオマーカーの開発です。食品の機能を証明するため、試験管内の実験や動物実験が盛んになっていますが、最終的には、人間で機能を証明する必要があります。そこで、尿や唾液のように非侵襲で採取できるサンプルや、あるいは物理的な計測で食品の機能を証明できる需要が増しています。国際生命科学協会(ILSI)も、食品のヘルスクレーム(健康強調表示)を考える上で、バイオマーカーの開発が最も重要な課題と指摘しています。個人差の考慮も重要な課題になるため、DNAチップによって体質を簡便に知る手法も欠かせない技術になります。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。(河田孝雄)


+2000年新春+