米国Ciphergen Biosystems社(カリホルニア州Palo Alto)は、SELDI(Surface Enhanced Laser Desorption/Ionization)質量分析技術とバイオチップを組合わせた「ProteinChip」システムが、ガン・マーカーを迅速に同定する新たな方法として有望であることを示した。成果は、12月2日にカリホルニア州San Diegoで開催された第4回国際機能プロテオミクス会議で発表した。

 精漿に存在する前立腺ガンのマーカー蛋白を同定するために「ProteinChip」システムを活用することで、良性の前立腺疾患に関与する蛋白を12個、前立腺ガンに関与する蛋白を6個同定した。蛋白マーカーの発現は、病気の進行や薬剤による治療への反応によって、またその他の環境要因の影響を受けて変化する。

 この研究は、米国国立ガン研究所(NCI)からのグラントを得て、Ciphergen社と米国Virginia Prostate CenterのGeorge Wright Jr.氏らが共同で取り組んでいる。研究開発費用は5年間で200万ドルで、前立腺ガンと乳ガンの早期発見システムを開発するNIHのプロジェクトの一環だ。

 Wright氏は「「ProteinChip」システムがガン・マーカーの同定に非常に有効である可能性にわれわれは大いに勇気づけられた」と語った。Ciphergen社の経営最高責任者William E. Rich氏は「前立腺ガンにおいて独特の発現を示す蛋白を同定、解析し、それらの蛋白が細胞の中でどのような役割を担っているかを調べるWright氏らとの共同研究の進展に期待している」と語った。 (フリーライター・大西淳子)


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