第14回「大学と科学」公開シンポジウム「分子がつくるナノの不思議」が書きの要領で開催される。最新情報は「バイオ関係者、皆のホームページ」学会・研究会でアクセスできる。


第14回「大学と科学」公開シンポジウム
『分子がつくるナノの不思議』

 下記の内容により第14回「大学と科学」公開シンポジウム『分子がつくるナノの不思議』を開催いたします。「大学と科学」公開シンポジウムは、各分野の研究者の研究成果を公開、発表することにより、研究活動を広く理解していただくことを目的に文部省のご講演によって、開催されているものです。

 多数のご参加をお待ちしております。参加希望者は、下記の要領で参加申し込みをしてください。

日時: 平成11年11月29日(月)、30日(火)
会場: 千里ライフサイエンスセンター
    大阪府豊中市新千里東町1-4-2
    TEL: 06-6873-2010
主催: 第14回「大学と科学」公開シンポジウム組織委員会
聴講費: 無料

申し込み方法:
1 シンポジウム名「分子がつくるナノの不思議」
2 氏名
3 住所(自宅か勤務先を明記)
4 職業(勤務先の職務を明記)
をご記入のうえ下記に、FAX、又はE-mailにてお申込ください。

〒460-0022名古屋市中区金山1-9-19ミズノビル4F 中日本装備(株)内
第14回「大学と科学」公開シンポジウム『分子がつくるナノの不思議』事務局
TEL:052-322-1700 FAX:052-322-1760
E-mail:sobi@pop16.odn.ne.jp

開催プログラム
第1日目 平成11年11月29日(月)

ナノ分子をつくる
司会 京都大学大学院工学研究科教授 澤本光男
1. 高分子がつくるナノの世界-ミクロ相分離
東京工業大学大学院理工学研究科教授 中浜精一
2.らせんの形をした高分子
名古屋大学大学院工学研究科教授 八島栄次
3.ナノヘアをはやしたミクロ粒子
慶応義塾大学理工学部教授 川口春馬
4.シリコンでポリマーをつくる
北陸先端科学技術大学院大学 川上雄資

基調講演
司会 山口東京理科大学基礎工学部教授 戸嶋直樹
ナノ化学の世界
理化学研究所フロンティア研究システムグループリーダー 国武豊喜

ナノ分子の働き
司会 早稲田大学理工学部教授 西出宏之
1.光を集めるナノ粒子-デンドリマーの世界
東京大学大学院工学系研究科教授 相田卓三
2.不思議な分子ナノチューブ
大阪大学大学院理学研究科教授 原田明
3.金属ナノ粒子の働き
山口東京理科大学基礎工学部教授 戸嶋直樹
4.原子・分子操作で電子素子を創る
(株)日立製作所基礎研究所主任研究員 和田恭雄

第2日目 平成11年11月30日(火)
分子を集める
司会 大阪大学産業科学研究所教授 高橋成年
1.分子のつくるメゾスコピックの世界
九州大学大学院工学研究科助教授 君塚信夫
2.電気を通す液晶分子
筑波大学物質工学系教授 赤木和夫
3.タンパク質を並べたら
東京工業大学生命理工学部教授 相澤益男
4.切って集めたタンパク質
徳島大学薬学部教授 樋口富彦

分子を動かす
司会 大阪大学大学院工学研究科教授 増原宏
1.分子を回転させてメモる
京都大学大学院工学研究科教授 松重和美
2.分子電線、分子スイッチはつくれるか
長崎大学工学部教授 中嶋直敏
3.環境で変わる分子の形
東京理科大学基礎工学部 長崎幸夫

パネル討論「分子がつくるナノの不思議」
司会 理化学研究所フロンティア研究システムグループリーダー 国武豊喜
パネリスト
(株)日立製作所基礎研究所主任研究員 和田恭雄
三菱化学(株)横浜総合研究所フェロー 村山徹郎
京都大学大学院工学研究科教授 松重和美
山口東京理科大学基礎工学部教授 戸嶋直樹

【開催趣旨】
理化学研究所フロンティア研究システム グループディレクター 国武豊喜

 物質はすべて原子、分子を最小の単位として出来上がっていますが、単に分子が集まってできる集合体とは異なり、ある決まった相手と結びついたり、秩序を持って組織化されたりした場合、一個一個の分子とは違った新しく意外なかたちや性質を示すようになります。このような段階の分子組織体のサイズは数ナノメートル程度です。

 生き物のからだが階層構造からできていることはよく知られています。たとえば、ヒトの身体は数多くの細胞から成り立っており、その細胞はさらに小さなオルガネラや生体分子を基に組織化されています。タンパク質や核酸、脂質などの生体分子が作る構造の単位もちょうどナノメートルの領域になります。

 生体内でみられる見事な分子の組織化に刺激されて、人工的に分子を配置したり組織化したりして、設計通りの構造を作ろうとする研究が非常に盛んになってきました。

 最近開発された新しいタイプの顕微鏡を使えば、分子一個、原子一個を見たり動かしたりすることができます。分子一個ずつの加工や操作が出来るようになったのです。

 長いひも状のポリマー分子を精密に合成する方法も発展しています。また、分子が相手分子を見分ける分子認識の手法を使って、設計通りに分子同士を組み合わせる研究が大いに進歩しました。

 このようないろいろの手段を使い分けて作成した分子のシステムは、ナノメートルの桁の非常に微細な構造を持っており、従来にない性質や機能を生み出す可能性を秘めています。そのため、ナノサイズの分子の科学は世界的に大変な盛り上がりを見せ、ナノテクノロジーとして21世紀の科学技術をリードするものと大きな期待が寄せられています。

 本シンポジウムでは、このようなポテンシャルをもつナノ科学の現状を、「ナノ分子をつくる」、「ナノ分子の働き」、「分子を集める」、「分子を動かす」の四つの項目に分けて、我が国の第一線の研究者が分かりやすく解説します。また、ナノ科学がどのような新しい技術につながるかをパネル討論で考えます。