
[1999-第32回]
日 時:1999年10月21日(木) 18:00から19:30
場 所:国際交流会館3階
テーマ:ネットワーク時代の病診連携
(国立病院四国がんセンター発信)
司会 国立病院四国がんセンター 江口研二
本格的なネットワーク時代を迎え、医療界にもインターネットに期待する声は大きい。インターネットの持つ潜在能力は来るべき医療ビッグバンを乗り切るキーワードになることは間違いない。今回はネットワークを活用した医療連携について、地域医療の試みや問題点を紹介していただくとともに、ネットワークの可能性、将来性について論じたい。
1. 病診連携を推進するための医療情報化活動、松山市医師会の試み
松山市医師会医療情報委員(国立病院四国がんセンター) 谷水正人
松山市医師会では平成7年に愛媛県地域医療情報ネットワークが開設されて以来、医師会の情報化を進めてきた。病診連携のための医療機関情報や医師会員へのネットワークによる情報提供を積極的に行っている。我々の試みを中心にネットワークによる地域医療連携の試みを紹介し、話題提供とする。
2. 本物インターネットと偽物インターネット
愛媛大学医学部医療情報部教授 石原 謙
国立病院や療養所は数年先に独立行政法人化が迫り、経済効率と実用性が真剣に要求されている。情報ビッグバーンと民営化の二つの大きな波に呑み込まれるか、それとも巧く波頭に乗るか?本物と偽物を見抜きながら事業を進めないとたちまち倒産が待っている。最重要インフラであるインターネットについて考えてみると現在はCATVが本物インターネットである。