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 東京理科大学生命科学研究所は以下の2つのセミナーを行います。聴講は自由ですので、学外の方の参加も歓迎しております。

1)

日時:1999年3月12日 (金)午後3時00分から4時30分
場所:理科大生命研2階大講義室

桑名 貴先生
環境庁水俣病総合研究センター
基礎研究部 病理室室長

演題「鳥類の生殖系列細胞の生体内動態とその操作法」

連絡先
千葉県野田市山崎2669
東京理科大学 生命科学研究所
分子生物部門 後飯塚 僚
Tel: 0471-23-9883 

2)

日時:1999年3月19日 (金)午後3時00分から4時30分
場所:理科大生命研2階大講義室

藤井 穂高先生
東京大学医学部 免疫学教室

演題「IL-2 受容体からのシグナル伝達:発生工学的手法を用いた機能解析」

要旨
  インターロイキン 2 (IL-2) は、リンパ球の増殖・分化など幅広い生理活性
を有するサイトカインであり、免疫系の調節に重要な働きをしている。IL-2 受
容体 (IL-2R) は、少なくとも a 鎖、bc 鎖、gc 鎖の 3 つのサブユニットから
構成されている。このうち、bc鎖と gc 鎖がシグナル伝達に必要かつ十分であ
り、それぞれの細胞内領域に蛋白質チロシンキナーゼ (PTK) である Jak1 と
Jak3 が結合し、IL-2 刺激に応じて活性化される。Jak PTKs の下流に位置する
分子として、Stat 蛋白と呼ばれる一群の転写因子が知られている。また、IL-2
刺激に伴って Lck キナーゼも活性化される。しかし、IL-2 刺激によって活性化
される各シグナル経路の in vivo における役割は全く分かっていなかった。そ
こで、我々は、bc 鎖及び gc 鎖の細胞内ドメインのいろいろな領域を欠失させ
た変異体を発現するトランスジェニックマウスを作製し、これらをそれぞれ bc
鎖及び gc 鎖の欠損マウスと交配させるという手法を用いて、欠失させた領域が
生体内で果たす役割を解析した。その結果、bc 鎖の特定の領域からリンパ球分
化及び増殖シグナルが伝えられることを初めて明らかにした。また、Jak3 活性
化能を持たないがリンパ球の分化を支持できる gc 鎖変異体を見い出し、gc 鎖
からの Jak3 非依存性シグナルが存在し、実際に生体内で重要な機能を持っていることを明らかにした。これら in vivo での結果を、従来の培養細胞系での実
験から得られた結果と比較しつつ、リンパ球の増殖・分化のシグナル伝達機構に考察を加えたい。

連絡先
千葉県野田市山崎2669
東京理科大学 生命科学研究所
免疫生物学部門 久保 允人
Tel: 0471-23-9770 
FAX: 0471-25-2887
E-mail: raysolfc@rs.noda.sut.ac.jp


東京理科大学生命研までのアクセス
1)JR 常磐線柏駅より東武野田線大宮方向に乗り、運河駅下車。運河駅よりタクシーにて5分、徒歩15分。
2)常磐自動車道 柏インターより車にて約5分
(国道16号線を野田方向へ進んでください。東京理科大学の看板があります。)


seminarMLに関する情報は「バイオ関係者、皆のホームページ」医学薬学研究者欄の横溝氏の頁でアクセスできる。