厚生省の外郭団体であるヒューマンサイエンス振興財団は、98年3月末で第II期研究事業を終了する「エイズ医薬品等開発推進事業」の成果報告会を3月25日、東京都千代田区の全社協・灘尾ホールで開催する。研究成果報告会の概要は下記の通り。

この研究事業は、第I期研究事業(83から87年度)の課題から、医薬品製造承認申請がなされたケース(ミドリ十字が97年に組換えアルブミンを製造承認申請)もあるなど成果をあげており、今回終了する第II期に引続き98年4月から第III期研究事業の発足が予定されている。

日時:98年3月25日(水)10:00から17:10
場所:全社協・灘尾ホール(千代田区霞が関3-3-2新霞が関ビル、TEL:03-3581-0988)
定員:350名
申込締切:3月23日(月)、財団事務局まで
受講料:5000円 ただし国公立研究機関、大学関係者は無料
連絡先:(財)ヒューマンサイエンス振興財団(〒103-0001 中央区日本橋小伝馬町13-4 共同ビル)
担当者 漁野 宏和 氏
TEL:03-3663-8641
FAX:03-3663-0448

全部で20件の発表のうち、民間企業の発表は下記の8件。

第1分野:抗エイズ薬の開発に関する研究天然有機化合物から新規抗HIV活性物質の単離構造決定およびそれを骨格とする新規エイズ治療薬の開発
田辺製薬 医薬拓新研究所 研究員 西尾 真樹

非核酸系抗HIV剤MKC-442の研究開発
三菱化学 横浜総合研究所医薬第2研究所 主任研究員 湯浅 聡

プロテアーゼ阻害作用等を指標とした抗HIV薬の探索
メルシャン中央研究所 第一研究室 室長 土橋 和之

変異CD4遺伝子導入によるHIV耐性免疫系の再構築に関する基礎研究
三菱化学生命科学研究所 先端研究部門長 篠原 信賢

6-ハロ-ddP類の免疫系及び中枢神経系における抗エイズウイルス効果の検討
日本製紙 岩国技術研究所 研究員 藤井 裕二

第2分野:エイズワクチンの開発に関する研究
HIV抗原エピトープを組み込んだハイブリット蛋白質ワクチンの開発研究
日本ゼオン 総合開発センター 生化学研究所 主席研究員 安田 斡司

第4分野:エイズ治療薬開発のための基盤技術の開発に関する研究
抗エイズ療法のための生物工学的技術の開発
三共 第二生物研究所 副主任研究員 小沢 雄次

第5分野:遺伝子組換え技術を利用した血漿分画製剤の開発に関する研究
HIV活性除去膜の開発研究
テルモ 研究開発センター 専門研究員 大西 誠人