オランダMCA development社(Groningen)は、オランダと米国市場に次いで、近くドイツでも、CMV血症診断薬「CMV Brite」を発売する。同社は日本での販売のため、提携先を求めている。

 CMVは健常者にも感染している。EUでは人口の65%が感染しているが、通常は発症しない。しかし、臓器移植患者やAIDS患者のように免疫が抑制されている患者では、猛烈に増殖、網膜炎などを引き起こす。

 CMV診断薬は、増殖しているCMVだけを特異的に検出する必要がある。そのため、患者血清中の抗CMV抗体の検出やPCRによるCMVDNAの存在検出では、患者の管理や抗ウイルス剤の投与を決定する情報は得られない。

 MCA社はCMVが多核白血球中で増殖する時に発現するpp65(lower matrix phosphoprotein)と特異的に結合するモノクローン抗体を開発、活性化したCMVを診断することに成功した。

 96年には、オランダと米国食品医薬品局の認可を得、97年にはドイツでも認可を受けた。日本にはまだ申請していない。米国ではドイツBiotest社が販売中。オランダとドイツは自社で販売する(宮田満 in Amsterdam)。

 三菱化学は、Biotest社を通じて得たMCA社の材料を基にpp65を検出する体外診断薬の認可を既に96年8月に獲得、10月位から発売している。また、帝人もpp65を検出する診断薬の開発に成功しており、4月10日付けで承認を獲得している。両製品とも7月1日付けで保険適用となっている。