英国王立医学大学院(RPMS)の技術移転専門関連会社RPMS Technology社と英国のベンチャーキャピタルMerlin Ventures社は6月3日、感染症治療薬・ワクチン開発のための新規ベンチャー企業Micorscience社を設立した。開発対象は多剤耐性細菌とB群連鎖球菌の予防・治療薬だ。

 既にB群連鎖球菌表層の抗原分子の同定は済ませており、ワクチン開発の準備は整っている。多剤耐性菌に対する薬剤開発は「STM(Signature Tagged Mutagenesis)」と呼ぶ薬剤スクリーニング技術を利用する。動植物やヒトに対する微生物感染機構を再現する技術だという。

 B群連鎖球菌は妊婦から新生児への産道感染により、皮膚感染症、心内膜炎、新生児敗血症、新生児髄膜炎などを引き起こす。膣内に保菌する妊婦から15%程度にのぼり、50から60%の新生児に感染していると推測されている。連鎖球菌にはA群、B群、肺炎連鎖球菌などがあり、A群連鎖球菌は「人喰いバクテリア」として知られており、米国ID Biomedical社はの子会社ID Vaccine社がワクチン開発を行っており、98年にも米国食品医薬品局(FDA)へ治験申請する見込みだ。