米国大手化学企業Dow Elanco社は5月15日、米国Eli Lilly社との農薬合弁企業DowElanco社のLilly社持ち分の株式を12億ドルで買い取り、100%子会社とすることで合意したと発表した。DowElanco社はフェロモン農薬や植物バイオへの研究開発投資を積極的に行っており、96年12月には米国大手バイオ企業であるMycogen社への株式持ち分を51.6%と過半数まで引き上げ、自社のコントロール下へ置いている。DowElanco社は89年にDow社60%、Lilly社40%の資本出資で設立された。

 今回のLilly社からの株式売却は、本業の医薬回帰指向を強めるLilly社と激しく進められる農業バイオ再編に乗り遅れたくないDow社の思惑が一致してのものだ。農業バイオは、米国Monsanto社、英国Zeneca社、ドイツHoechst Schering AgrEvo社など農薬大手を中心に企業の整理再編が激しく進められている。

 日経バイオテクで報道予定。