キリンビールが中国でビールの合弁企業を今月創設した。同社は一時、中国でビール製造を試みたことがあり、今回が2度目の挑戦となった。台湾企業を提携先に選び、巨大な中国のビール市場に定着すべく慎重な事業展開を狙っている。


報道資料

平成8年11月20日

中国・珠海市での合弁会社の設立について

 キリンビール株式会社(キリン社:社長 佐藤安弘)では、中国広東省珠海市に、統一企業公司(統一社:社長 林蒼生)との合弁で、珠海麒麟統一ビール有限公司を設立しました。新会社は、珠海ビール社(代表者 陳君権)から、96年12月に資産、営業権等を買い取り、従来から珠海ビール社がもつブランドに加えて、キリンブランドのビールを製造・販売する予定です。新会社の登録資本金は2950万US$(約2億5千万元)で、出資比率はキリン社が60%、統一社が40%です。

 当社は、中国では、今年5月末より瀋陽華潤雪花ビール有限公司(本社 遼寧省瀋陽市、社長 肖慶森)で「キリンビール」の製造を開始し、東北3省を皮切りに北京市、天津市、上海市、広州市などへ順次販売地域を拡大してまいりました。同時に、華中・華南でも製造拠点を確保すべく、多方面から探索を進めてきました。
 統一社は、昨年2月から上海、広州においてキリンブランドのビールの輸入販売を開始し、今年10月からは瀋陽産の「キリンビール」を販売するなど、当社とは協力関係にあります。共同で進出できる拠点を双方で探していましたが、大市場に近く、設備がすぐれているなどの理由から、珠海ビール社ならびに珠海市と今年4月より交渉を開始し、10月15日合意しました。

 新会社は、珠海ビール社の製造設備を引き継ぎ、年間6万klの製造能力を持ちます。従来からある「海珠」(国内向け)、「銀龍」(輸出用)の2ブランドは引き続き製造・販売しますが、97年秋をめどに瀋陽産のものと同じスペックの「キリンビール」を製造・販売する予定です。また、ミネラルウォーター事業もあわせて引き継いでいきます。
 「海珠」は従来通り珠海市、中山市を中心に販売し、「キリンビール」については広州市、上海市等での販売を考えています。

 中国のビール消費量は、1995年には年間約1500万klとなっており、世界第2位の規模です。いずれ2000年頃にはアメリカと並ぶ年間2000万klの市場に成長するものと期待されています。当社は、引き続き、成長する中国市場でのキリンビールブランドの育成、強化を図ります。



1.合弁会社の概要
 (1)社名     珠海麒麟統一ビール有限公司
 (2)合弁契約の当事者
          ・キリンビール株式会社(キリン社)
          ・統一企業公司(統一社)の子会社である
            開曼統一控股有限公司
            開曼南聨控股有限公司
 (3)資本金    2950万US$(約2億5千万元)
 (4)出資比率   キリン社60%
           統一社 40%(開曼統一社30%、開曼南聨社10%)
 (5)本社所在地  中国広東省珠海市九洲大道中
 (6)事業内容   ビール、ミネラルウォーターの製造販売
 (7)役員構成   キリン社6名、統一社4名の計10名
            名誉董事長 佐藤安弘(キリン社社長)
            董事長   高清愿(統一企業集団総裁)
            総経理   藤岡昭雄
 (8)設立時期   1996年11月

2.珠海ビール社の概要
 (1)社名     広東省珠海経済特区珠海 酒廠
 (2)代表者    陳君権
 (3)事業内容   ビール、ミネラルウォーターの製造販売
 (4)生産能力、生産設備
           ビール6万t/年  ミネラルウォーター2万t/年
 (5)従業員数   約980人



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