
もはやアジア諸国の研究者の発表でも、遺伝子のクローン化や部位特異的突然変異誘導技術などはあたりまえの技術とした発表されている。技術レベルだけをとれば、日本や欧米とも肩を並べる水準に達している。
今回の会議の目玉は、韓国Seoulへの誘致が成功した、International Vaccine Instituteの御披露目も兼ねたワクチン開発とバイオテクノロジーの会議と、同時期にSeoulで開催されていたAPECの科学関係閣僚会議に呼応して開催されたAPECシンポジウム「生物学的多様性」の会議だ。また、大挙して参加、最新の研究成果を発表した中国と韓国のバイオ研究の水準の高さは注目に価した。
次回の会議は、98年6月1から3日に香港で開催されることが決まった。中国への返還後1年の香港への興味も合わさり注目をあつめそうだ。また、2000年の会議はカナダVancouberでの開催が決定した。