11月8日、第10回記念ヤクルト国際シンポジウムが、「物質.生命.物質」というテーマで、東京新橋のヤクルトホールにて開催された。

 講演者は米国Cold Spring Hobour研究所のJames Watoson氏(ヒトゲノム解読計画について)、フランスPasteur研究所Jacob Monod氏(生命とティンカリング)、フランシス クリック(脳とこころ)、利根川 進(学習と記憶の機構)、と全てノーベル医学生理学賞受賞者であった。そのため、応募総数は例年の約2000人に対し今年度は3500人と増加した。会場には学生、企業研究員、大学教員など800人が訪れた。
 各講演者の講演に続き行われたパネルディスカッションでは、物質と精神に関する質問が多くなされ、この分野に対する関心の高さが窺われた。ゲノム研究の向こうには、精神の分子生物学の領域が、21世紀のバイオ研究の主題として広がる勢いを感じた。「物質から精神を解明することは不可能であるとする見地もあるが、不可能であるという根拠もないので、それが明らかにされるまでは探究を続ける」という利根川教授の言葉は、精神をも物質レベルで解読できるとする欧米の科学的合理主義をなおとことん追及することを宣言したものだ。

 わが国でも、航空電子審議会が、これからの重点研究として国は脳研究に注力すると答申している。

 詳しくは日経バイオテク11月18日号で報道する。