生物学を学ぶ皆さんも、やっと安心して最後の審判を受けられるようになった。

 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が、23日に法王庁科学アカデミーに送った書簡で、Darwinの進化論を「既に仮説の域を超えており、カトリックの教えと矛盾しない」と表明したことが明らかとなった。これまで「神がヒトの起源であるアダムとイブを創造した」という聖書創世記を根拠に、「サルからヒトが進化した」と主張する進化論を認めなかった。この論争は、Darwinが1989年に進化論を体系付けて以来、続けられており、米国では特定の地域で進化論を小学校などで教えることを禁止しているほど。1950年にはピオ12世が進化論を初めて進化論を仮説と受け入れた。今回の法王の一歩踏み込んだ決断は、欧米のキリスト教文化圏のバイオ研究者や生命科学者にとっては大きな意味を持つだろう。

 但し、24日付けのイタリア各紙の報道では、法王の書簡では「肉体の進化論は認めるものの、精神は神が授けたもので、進化論とは無関係」としており、急速に精神の座である脳にメスを入れつつあるバイオ技術は尚、法王の”怒り”に触れる可能性をはらんでいる。