
トウモロコシのcDNA解析は、世界最大のトウモロコシ種子メーカーである米国Pioneer Hi-Bred International社と、ゲノム・ベンチャーの先駆者である米国Human Genome Sciences社が今年1月に提携している。ここに、組換え農作物の開発で世界をリードするMonsanto社が、Incyte社と手を組み、殴り込みをかけたというわけだ。
また、HGS社、Incyte社ともに農薬企業の委託による農作物ゲノム解析サービスに積極的な姿勢を示しており、今後農作物のゲノム解析が急速に進みそうだ。わが国では農水省とSTAFFがイネのゲノム解析で世界をリードしているが、米国大手企業がゲノムベンチャーと手を組み、イネゲノム研究に参入したら一たまりもないだろう。わが国のイネゲノムの先行の優位を守るためにも、追加投資が必要だ。
詳しくは9月23日号の日経バイオテクで報道する。