米国Incyte Pharmaceuticals社(記者発表資料もここを参照)は9月17日、トウモロコシを含む農作物のcDNAと染色体ゲノム解析に関して、米国Monsanto社と提携したことを明らかにした。Incyte社はヒト遺伝子の解析によって新薬や診断薬を創製することを狙った創設されたバイオベンチャー企業。にとっては、植物ゲノムに参入するのは初めて。

 トウモロコシのcDNA解析は、世界最大のトウモロコシ種子メーカーである米国Pioneer Hi-Bred International社と、ゲノム・ベンチャーの先駆者である米国Human Genome Sciences社が今年1月に提携している。ここに、組換え農作物の開発で世界をリードするMonsanto社が、Incyte社と手を組み、殴り込みをかけたというわけだ。
 また、HGS社、Incyte社ともに農薬企業の委託による農作物ゲノム解析サービスに積極的な姿勢を示しており、今後農作物のゲノム解析が急速に進みそうだ。わが国では農水省とSTAFFがイネのゲノム解析で世界をリードしているが、米国大手企業がゲノムベンチャーと手を組み、イネゲノム研究に参入したら一たまりもないだろう。わが国のイネゲノムの先行の優位を守るためにも、追加投資が必要だ。

 詳しくは9月23日号の日経バイオテクで報道する。