世界の2大科学雑誌の一つであるScience誌が9月20日号からインターネット上で、全科学論文を提供する。テキストばかりでなく、図表も含んだ完全な論文を研究室にいながらにして読むことが可能になる。10月18日号からは、ニュース・コラムを含む、Science誌の全ての情報がインタネットで読めるようになる。

 インターネットがライフサイエンスの世界を猛烈な勢いで変えようとしているのだ。今まで図書館に行って参考文献を検索、コピーするのは一仕事だったが、インターネットを使えば瞬時に知識を共有できる。来年の春には3000誌以上もの専門雑誌を擁するオランダElsevior社も、インターネット上で科学論文の全文を提供する計画だ。残念ながらわが国のインターネット環境は未整備で、比較的ネットワークが整備されている大学でも研究者の関心は高いと言えない。このままでは、科学情報の流通スピードで欧米ばかりやシンガポール、台湾などの中進国にも遅れをとる可能性が高い。このままでは極東という地理的ハンデばかりか、インターネット低開発国というハンデも日本のバイオテクノロジーが負わされそうだ。