一昨日(2015年10月20日)、医療経済研究機構と英国NICE Internationalの共催で、我が国の医療イノベーションの未来を議論する重要なシンポジウム(第21回医療経済研究機構シンポジウム)が開催されました。会場は満席、熱気すら感じました。当日の講演ファイルは医療経済研究機構のホームページからダウンロードできるので、是非ともアクセス願います。シンポジウムのテーマはHTA《医療技術評価》、来年の診療報酬改定から我が国でも試行的にHTAが導入されます。多くの方はまだ十分ご理解いただいておりません。私はHTA導入は不可避であると確信しております。限られた財源で国民医療の最適化を目指し、国民皆保険制度の破綻を防ぐ切り札となるかもしれないHTAですが、英国のように運用に失敗すると、国民にとって極めて冷たい制度となります。これから21世紀の間に起こるであろう医療イノベーションを国民が享受することを阻む最大の壁になる可能性があります。医師やコメディカルの献身に支えられて、我が国の医療制度の効率は世界でも最高ですが、最高の効率故にイノベーションを導入する壁にHTAがなるジレンマに陥りそうです。官僚的運用を排して、愛ある日本版HTAを構築し、国民の合意を得るか、我が国の健康保険制度創設以来の挑戦が始まろうとうしています。皆さんも決して無関係ではいられません。QALYを理解していますか? これなしには我々の命の値段を決める国民的議論に参加する資格すら失われてしまいます。皆さん、HTAを勉強いたしましょう。

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