もう8月に突入してしまいました。7月31日の夕方、文科省では科学技術・学術審議会ライフサイエンス委員会が開催されました。今回の部会ではライフサイエンスに関連する2016年度の予算方針の大枠が了承されました。中でもこの戦略の策定に関与しておりました我が国の癌研究の在り方に関して、今回のメールでは解説してみたいと思います。少なくとも来年度から5年間、文科省が予算を取り、国立医療研究開発機構(AMED)が執行管理する(まったくややこしい!!)ジャパンキャンサーリサーチプロジェクトの上流部分(基礎研究から橋渡し寸前まで)が今回の報告書で決まりました。下流部分は厚労省が策定を進めているはずです。かつて我が国の癌研究の中核を担ってきたがん特(特定領域研究)が、2009年度に終了、2010年度から次世代がんプロジェクトに模様替えして遂行されてきましたが、その5年間も終了、新たなプロジェクト編成が求められていたのです。丁度、癌免疫療法が彗星の如く登場して、癌医療が大きな変節点を迎えており、今回の戦略は抗癌剤に活路を模索している我が国の製薬企業やバイオベンチャーにとっても見逃せないものです。このメールでゲノム変異と染色体の不安定性が今後の癌治療の2つの軸となると論じましたが、今回の戦略でも微妙な表現ですが、これを盛り込むことに成功しています。大きな変化のきっかけにこの戦略がなることを期待しております。後は文科省内部での競争を勝ち抜き、高齢化社会の最優先事項であるがん研究に予算枠をどれだけぶんどれるか? 概算要求を楽しみにしております。

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