長崎の水産総合研究センター
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 【日経バイオテク/機能性食品メール】
   【2015.7.24 Vol.198】
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。先週は木曜日(7月16日)にメール配信しましたので、今回は8日ぶりです。

 まずは恒例の機能性表示食品の届出書受理情報です。

 今週水曜日(2015年7月22日)の消費者庁の公表で、機能性表示食品の届出書受理は、59件になりました。新しい機能性表示制度の活用を、大塚製薬が着々と進めていることが分かります。

※日経バイオテクONLINE記事
大塚のネイチャーメイド、機能性表示食品の第3弾は
EPA・DHAで血中中性脂肪対策
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150723/186446/

 59件の内訳は、4月17日の第1弾公表が8件、4月24日の第2弾が3件、5月1日の第3弾が9件、5月8日の第4弾が1件、5月22日の第5弾が5件、6月5日の第6弾が1件、6月10日の第7弾が10件、6月19日の第8弾が1件、6月24日の第9弾が6件、7月1日の第10弾が4件、7月7日の第11弾が4件、7月10日の第12弾が2件、7月15日の第13弾が2件、7月22日の第14弾が3件です。

 一方、特定保健用食品(トクホ)は7月22日に7件の表示許可取得があり、累計1174件になりました。今回は“関与する成分”の新規はありませんでした。

[2015-7-16]
【機能性食品 Vol.197】ネイチャーメイドに目の機能性表示、
ロッテの新トクホは2年ぶりの新規関与成分
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150723/186447/

 埼玉県本庄市にあるサプリメントメーカー、タケイが初のトクホ表示を取得しました。コレステロールの吸収を抑えて血清コレステロールを低下させる働きのキトサンを配合した粉末清涼飲料「キトサン大麦若葉 花まる青汁」です。

※消費者庁ウェブサイト
http://www.caa.go.jp/foods/index4.html#m02

 食品の機能性研究は、“温故知新”が基本です。昔から健康によいといわれてきたことのメカニズムの一部が、新しい解析技術により、少しずつ解明されています。数少ない介入試験の結果は、あくまでも氷山の一角という位置付けです。体質(ゲノム)と体調(エピゲノム)によって、効果は異なってきます。十把一絡げの、いわゆる臨床試験が、食品の健康機能性の解明でどのようま意味を持ち得るのか、深い洞察が必要では、と思います。

 いずれにしましても、新しい食品の機能性表示制度が、食品の機能性研究の発展に寄与することを願っております。

 さて、今日7月24日は、土用の丑の日です。みなさん、ウナギを楽しみましたか。当方は今日はまだですが、近いうちには必ず、と考えております。今夏はもう1回、土用の丑の日がありますね。8月5日の水曜日です。

 そこで、日経バイオテクの連載「機能性食材研究」では、このたびの第19回で、ウナギを取り上げました。猛暑が続きますが、食の機能性を活用して、乗り切っていきたいものです。

日経バイオテク7月13日号「機能性食材研究」(第19回)、ウナギ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150717/186327/

 ウナギは、5000年も前から食されていたようです。夏の土用の丑の日にウナギ
を食べる習慣は18世紀からといわれていて、中国で発達した医薬に関する学問で
ある本草学者などとして知られる平賀源内(1728年-80年)が発案したという説が
知られています。

 ウナギの大半は、漁獲した天然のシラスウナギを内水面で養殖することにより
供給されています。食べるウナギの重さはシラスウナギの1000倍にもなります。

 ニホンウナギの養殖(養鰻)は、1879年に東京深川で試みられ、1890年代に静
岡県の湖西市や浜松市で始まったとされています。世界のウナギ供給量の7割を
占める中国では、日本からの技術導入で1970年代にウナギ養殖が始まりました。
ウナギ消費量の世界トップは、日本です。

 養鰻のもととなるシラスウナギの不漁が続いていることから、資源管理が求め
られています。ニホンウナギは、2014年6月に国際自然保護連合(IUCN)レッドリ
スト絶滅危惧IBに掲載されました。ニホンウナギを利用している日本、中国、韓
国、台湾の4カ国・地域は国際的な資源管理に向けた協力体制を構築し、2014年9
月に共同声明を発表し、2015年6月に4カ国・地域による国際的非政府養鰻管理団
体の持続可能な養鰻同盟(ASEA)の初会合が開催されました。

 2014年10月には、日本の養鰻管理団体として。全日本持続的養鰻機構が設立さ
れました。

 また、2015年6月には、02年に2つに分かれていた日本の養鰻業界団体が統一さ
れ、ニホンウナギのワシントン条約付属書(CITES)掲載回避を基本路線として
打ち出しました。2015年6月5日には、日本養鰻漁業協同組合連合会の約200会員
と、全国養鰻漁業協同組合連合会の会員が合流して約300会員の団体に統一され
ました。

 技術開発の詳しくは記事をご覧いただければと思います。ウナギの養殖技術の
開発を進めている国立研究開発法人の水産総合研究センター(水研センター)は
2016年4月に水産大学校と合併して、水産研究・教育機構になります。

[2015-7-7]
農水省系の国立研究開発法人、2016年春の合併で4組織に、
水産研究・教育機構が誕生
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150707/186122/

 「機能性食材研究」連載の次回(第20回)は、クロマグロを取り上げます。

 台風の影響で和歌山県のいけすのクロマグロ1万匹が死んでしまい、13億円の
損失という悲しいニュースをいま知りました。クロマグロは、敏感でパニック
になりやすいことが、この大量死を招いてしまいます。この性格を改善する取り
組みを、国立研究開発法人の長崎県の拠点で先日、取材しました。

[2014-12-5]
内閣府SIPシンポに520人、「2カ月で花が咲く」と次世代農林水産の西尾健PD、
阿部啓子サブPDはパネリスト登壇
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20141205/180966/

[2013-7-19]
水産総合研究セと東大、九大、国立遺伝学研、クロマグロの全ゲノム解読を
PNAS誌で発表、7月19日に記者会見
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130719/169690/

 締切時刻になりましたので、ここで失礼します。