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 【日経バイオテク/機能性食品メール】
  【2015.6.12 Vol.192】
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 今日は、東京理科大学の野田キャンパスにうかがった後、明治の発表会を途中から取材しました。

[2015-6-12]
明治がミルクプロテインプロジェクトを発足、速攻吸収製法など発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150612/185559/

 次に、このところ金曜日のお決まりとなっている「機能性表示食品」の届出書受理のアップデイト情報から。6月12日に更新された6月10日付の情報で、10件の受理と、1件の撤回がありまして、合計36件となりました。

 これまでの経緯を改めて紹介すると、4月17日の第1弾公表が8件、4月24日の第2弾が3件、5月1日の第3弾が9件、5月8日の第4弾が1件、5月22日の第5弾が5件、6月5日の第6弾が1件、6月10日の第7弾が10件です。

 6月10日付で公表された10件で目立つのは、ミツカンの食酢(加工食品)8件です。

 「食酢の主成分である酢酸が含まれる。酢酸には、肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されている。内臓脂肪が気になる方に適した食品」という旨の機能性表示についての届出書が5月11日に受理されました。

 また、森下仁丹のL-テアニン配合サプリメント「テアニン」について、「L-テアニンには、作業などに由来する緊張感を軽減する機能があることが報告されている」旨の届出書が5月8日に受理されたことも、6月10日付で公表されました。

 ミツカンの酢酸と、森下仁丹のL-テアニンは、届出書が受理された新しい機能性成分です。

 同じ6月10日には、特定保健用食品(トクホ)の表示許可が10件あり、トクホ総数は累計1164件になりました。日本製品の許可が1163件、海外製品の承認が1件です。

 今回の10件は、規格基準型トクホが3件、再許可等トクホが7件で、新たな“関与する成分”はまたも、ありませんでした。

 ニュース性で興味深いのは、エーザイが初のトクホ、という点でしょうか。関
与成分は、血圧高め対策に役立つ「サーデンペプチド(バリルチロシンを含む)
です。サーデンペプチドを関与成分とするトクホ品目を今調べてみたら、70件ほ
どありました。

 機能性表示食品の制度化で、トクホに関する報道も増えているように思うので
すが、トクホの開発には10億円とか数十億円とかかかる、という決まりきった説
明には、違和感があります。

 関与成分が“新規”だと、確かに膨大な開発費がかかるのですが、新規の関与
成分はこのところ2年間近く、登場していません。

 2年近く前の2013年7月16日にサントリー食品インターナショナルが新たに表示
許可を取得した「ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして)」が、最後で
す。体脂肪対策のトクホ飲料として売上高がトップになったようなので、新規の
投資しがいもあった、といえるのでは、と思います。

 今週まとめた大塚食品のタマネギ飲料の記事でも、ケルセチン配糖体のことを
少し説明しています。

[2015-6-11]
大塚食品がケルセチン高含有タマネギ飲料、
三井物産と植物育種研の「さらさらゴールド」で機能性表示食品へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150610/185502/

 日経バイオテク2015年6月15日号に掲載する「機能性食材研究」連載第18回で
は「タマネギ」を取り上げますので、ご覧ください。

 さて、今週は、初めての“サプライズ”が相次いだことを、報告します。

 まずは、「京浜工業地帯」という交差点名を見つけました。

[2015-6-10]
東大片岡教授ら、ナノマシンで日帰りの癌治療実現へ、
中性子捕捉療法で初のセラノスティクス
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150610/185501/

 今年4月に開所した川崎市の「ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)」で
初めて開催されたという、記者会見の会場に向かう途中で、見つけました。

 「京浜工業地帯」は、それこそ教科書にも出ている誰でも知っている名称かと
思います。「日本最大の工業地帯」という記憶で、かなり広い範囲を意味してい
ると受け取っていました。その名前がついたピンポイントの交差点などの地名を
見つけたのです。

 2つめは、国会議事堂近くの「参議院議員会館」に初めて入ったことです。6月
11日(木)に「どうする食品表示-施行された食品表示法への対応をめぐって-」
が開かれました。議員の方々が多数、参加していました。反映した記事はとりま
とめ
中です。

 3つめは、関東鉄道の「竜ヶ崎線」に初めて乗りました。同じ木曜日に、積水
メディカルのつくば研究所(つくば工場に併設)で、CpGアイランドのメチル化
の分析技術について取材しました。最寄駅が、竜ヶ崎線の竜ヶ崎駅と分かり、
JR常磐線の佐貫駅で竜ヶ崎線に乗り換えました。

 1両編成で、駅の数は3つだけ。タクシーの運転手の方にうかがったところ、
鉄道を通すときに、竜ヶ崎の地元の方々が線路を通すのに反対したことから、
現在のような路線になったとのことでした。当時の蒸気機関車ですと、農地へ
の影響も懸念されたのでは、と思います。

 積水メディカルの記事は現在、とりまとめ中です。5月のエピジェネティクス
研究会でのご発表についても、うかがいました。

[2015-5-29]
角谷教授が年会長の都内開催の第9回エピジェネティクス研究会に400人、
来年は大阪で仲野教授が年会長
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150529/185234/

 最後に、今週は、農業生物資源研究所(生物研)が関連する記事を3つ、まと
めました。ご覧いただければと思います。

[2015-6-12]
東京農大と三菱スペース、生物研、サカタのタネ、農業環境技術研、
ダイコンの太る遺伝子の全貌解明
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150611/185530/

[2015-6-9]
佐賀大と生物研、祐徳薬品、関東化学、
アテロコラーゲン「ビトリゲル」で絆創膏型人工皮膚「ビトリバンド」
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150609/185477/

[2015-6-9]
生物研の蛍光シルク生産カイコ、
群馬県で7月からカルタヘナ第1種使用で20万頭超飼育
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150609/185476/