明日まで、米Chicagoで開催中の米国臨床腫瘍学会(ASCO)はやや宣伝臭が鼻につきますが、なんといっても現在、開発中の抗癌剤の晴れ舞台です、先月末、日経バイオテクONLINEに「DNAミスマッチ修復の欠損が抗PD-1抗体pembrolizumabの幅広い癌種での効果予測因子となる可能性」という記事が掲載され、注目されました。手術、放射線療法、抗癌剤に次ぐ、第4の癌治療の柱として急速に商業化が始まった癌免疫療法をリードするのが抗PD-1抗体。小野薬品・米Bristol-Myers Squibb社の「オブジーボ、Opdivo」(ニボルマブ、nivolmab)と米Merck社の「Keytruda」(pembrolizumab)が、国内外で猛烈な競争を繰り広げています。今回の発表はKeytrudaの研究ですが、当然オブジーボにも当てはまります。抗PD-1抗体の最大の問題は、同じ悪性腫瘍や肺癌、胃癌、腎臓癌など効果のあるといわれる癌種でも、最大で20-30%の患者しか効果がないことです。他の癌でも大腸癌や乳癌でもごく一部の癌は抗PD-1抗体に効果がある患者が存在しています。せっかく、根治を狙える癌免疫療法の宝刀を得ても、きるべき患者が判らない。大いなる懊悩です。今回の発表はその患者選択を可能とするバイオマーカーの手がかりの発表ですが、これはもっと大きな枠組みで考えてみなくて解釈を誤りかねない発表です。原因か、遠因か? この区別が重要です。

https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150531/185243/

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