(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2015年4月30日】の日本語訳を掲載したものです。

世界

生の声と目:遺伝子組換えが大切なわけは?

 世界で遺伝子組換え技術は、どんな位置にあるのか? そのインパクトは? このような疑問に、「生の声と目:遺伝子組換えが大切なわけは?」と題するISAAAの最新報告書で遺伝子組換えの専門家、農業生産者、経済学者、報道関係者が答えを出している。最新報告書は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、イギリス、ベルギー、米国からの150の代表が出席してケニア、ナイロビのSafari Park Hotelで2015年4月13日に行われた農業バイオテクノロジーとバイオセーフティに関する広報活動に関する国際会議で公表された。

 ISAAA報告書50は、遺伝子組換え技術の発展を検証し、しかもそれが生活の質を向上させる上で重要な役割を果たしていることを確信した世界各地からの32人の論文の集大成である。これらの個々人に対してISAAAバイオテクノロジー情報ネットワークを通して、面談あるいは電子メールでインタビューを行った結果である。報告書は、作物バイオテクノロジーに関する世界知識センターディレクターのMariechel Navarro博士が編集したもの。

 報告書は、貧困と飢餓に対する課題に対し2000年に設定した100年計画を記念するものとして公表された。

この報告書は、Brief 50 from the ISAAA websiteから入手可能である。

ゴールデンライスプロジェクトが人道特許賞2015を受けた

 科学技術政策に関するホワイトハウス事務局と米国特許商標庁(USPTO)は、ゴールデンライスプロジェクトに人道特許賞2015を授けた。この賞は、医学、公衆衛生、自給エネルギー、生活水準、および栄養の分野で、世界の必要なものが満たされない人々を救う技術をもたらした特許の所有者に与えられている。

 賞は、ゴールデンライス(GR)の共同発明者Ingo PotrykusとPeter Beyer、およびGR特許でベネフィットを小規模農業者が受けられるようにプロジェクトを設定したGR人道委員会事務局長Adrian Dubockに対して、ホワイトハウスで2015年4月20日に与えられた。

 IRRIのメディアリリースによると「ゴールデンライスで使用されている重要な技術を無料で使用できるようにしたことで、IRRIや公的機関が非営利のもとで研究開発を継続できた。このような使用料なしでゴールデンライスと既によく使われている品種との育種を進めることで、資源に乏しい農業生産者が種子を入手し、さらに再利用も可能になる」

詳しくは、以下のサイトをご覧下さい。
Golden Rice newsと IRRI media release

国際アグリバイオ事業団(ISAAA)のネットワーク会議が世界的なバイオテック情報共有を強化

 2015年4月15-16日にケニアのナイロビ、Safari Park Hotelで、バイオテクノロジー情報センター(NBICs)のISAAA第15回年次総会を開催した。会議には、ブルキナファソ、東・中央アフリカ、エジプト、インド、インドネシア、イラン、マレーシア、パキスタン、フィリピン、ウガンダの10カ国から29名の代表メンバーが参加した。

 ISAAAグローバル・コーディネーター兼SEAsiaCenterディレクターRandy A. Hautea博士が歓迎の言葉を述べ、この組織をより強く、よりダイナミックにして持続可能性を高めるための様々な機会をとらえるように参加者に訴えた。一方、ISAAA KC所長Mariechel J. Navarro 博士は、メディアやオンラインリーチの増強、新しい出版物、そして農業者の導入状況調査を通してのKCの成功を提示した。同様に、各バイオテクノロジー情報センターがその2014年の活動を報告した。ケニア科学技術省上級研究官Roy B. Mugiira博士が科学に基づいたバイオテクノロジー情報の普及におけるそのネットワークが果たした役割とそのインパクトを賞賛した。さらに東・中央アフリカの国々における農業バイオテクノロジー、バイオセーフティー研究、政策、教育、コミュニケーションの取組み、国民の意識についての概説を行った。

 ISAAA理事長Paul S. Teng博士と上級プログラムオフィサーRhodora R. Aldemita博士がネットワークの活動の重要点、バイオテクノロジーメッセージの強化、持続可能な資金調達構築に関するワークショップや企画セッションの進行を行った。会議はまた、初めて3つのセンター(AmeriCenter、AfriCenter、SEAsiaCenter)と作物バイオテクノロジーの進歩を受け入れる環境を構成するために関するグローバルナレッジセンター(KC)が集まり、どのようにISAAAがバイオテクノロジーに関する知識に対応し、それらを共有するために働いき、それぞれの国で作物バイオテクノロジーを導入するようにできるかを議論した。

詳細は、SEARCA BIC のSophie Mercado氏に以下のサイトで連絡を取って下さい。
smm@searca.org

アフリカ

ルワンダで作物品種開発を保護するための新法律草案

 法律草案は、国の新しい作物品種の開発を支援するルワンダ農業委員会(RAB)によって起草された。RAB種子部門のGervais Nkuriza Ngerero局長によると、法案はルワンダの研究者が開発した植物品種を保護するためのものである。「ルワンダは、ケニアなどの国に輸出して鉄分豊富なマメの品種を開発しました。制作権法があれば、誰もがその発見を主張できない。植物品種保護法があっても品種を供給してくる」とNgerero氏が語った。

 また、ルワンダ開発局(RDB)Blaise Ruhima Mbaraga氏は、法律は、農業生産性と業界の発展につながるよりよい作物品種を開発する研究者を奨励することになると述べた。

詳しくは、以下のサイトをご覧下さい。
African Farming

アフリカの関係者がブラジルの遺伝子組換え圃場見学ツアーを実施

 ISAAA AfriCenterは、EMBRAPA-ブラジルの農業研究公社とアフリカ・ブラジル市場のプロジェクトを実施しているSCIFODEによる、ブラジルへの見学旅行を開催した。アフリカ5カ国(ブルキナファソ、ケニア、モザンビーク、ナイジェリア、ウガンダ)からの29名の参加者があった。アフリカのバイオセーフティ・ネットワーク(ABNE)もツアーの共同主催者として関与した。

 これらの国々は、遺伝子組換え作物、特に遺伝子組換えダイズを導入することで、生産を増大させる大きな可能性を持っている。しかしブルキナファソ以外は、バイオセーフティ論議のために導入がきわめて遅れているか、技術の安全で責任ある利用が止まっている。アフリカは遺伝子組換え作物、特にダイズについての規制及び承認と導入についてブラジルの経験から多くのことを学ぶ位置にある。ブラジルのバイオセーフティ規制プロセスは、課題がなかったわけではないが、今日、ブラジルは、2005年にバイオセーフティ法(11.105 / 05)を制定して、様々な遺伝子組換え作物の商業化を可能にし4220万ヘクタールを栽培、世界で米国に次ぐ遺伝子組換え作物の第二位の生産国になっている。

 このように、見学ツアーの目的は、バイオセーフティ規制プロセスにおける既存の膠着状態を解除するためにアフリカ諸国とブラジル間の経験の交換を容易にすることである。これは、農業の生産性を高め、最終的に食料不安を減少させる可能性を秘めた組換え作物の導入が可能になる、科学に基づいたコスト/時間対効果の高いバイオセーフティ規制制度の制定に影響を与えることを期待されている。

 参加者は、ダイズ栽培農業生産者、育種家、規制当局、政策立案者とダイズ加工民間企業の代表が含まれていた。チームには、農業生産者と世界で遺伝子組換え作物の第3位の生産国であるアルゼンチン農業省役人の公式も参加した。参加者は、Londrina郡にある大規模および小規模の遺伝子組換えダイズとトウモロコシ農業生産者の両方を訪問し、はっきりと遺伝子組換え作物の利点を挙げた農業生産者と徹底的な議論を行った。農業生産者は、作物の収量増加と品質、生産コストの削減について話した。彼らは、またCocamar協同組合、Maringa郡で最大の農民協同組合の1つを訪問した。協同組合は、農学的生産、市場価格での参入、農業生産者の製品の購入することなどを訓練することで、中小規模農業生産者への支援を行っている。

 参加者は、EMBRAPAを訪問し、遺伝子組換え作物研究者と交流し、研究の現状について詳しく説明を受けた。

詳しい情報は、以下のサイトでFaith Nguthi 博士と連絡を取ってください。
fnguthi@isaaa.org

ナイジェリアはバイオセーフティ法律に署名し、遺伝子組換え国の仲間になった

 Goodluck Jonathan大統領が2015年4月21日にバイオセーフティ法案に署名し、ナイジェリアは遺伝子組換え国の仲間になった。国立バイオテクノロジー庁長官が署名したニュースリリースを見て、Lucy Jumeyi Ogbadu教授は、国立バイオセーフティ法はナイジェリアの近代バイオテクノロジーの管理において重要であり、しかもこの法案が政府がよい注目を集めることで、より雇用を創出し、食糧生産を後押しすると述べた。

 ニュースリリースには、「バイオセーフティ法は国の近代バイオテクノロジーの活動をチェックするための法的枠組みを提供するだけでなく、ナイジェリアの遺伝子組換え(GM)作物の輸入ができるようになり、様々の分野のナイジェリアの科学者/異なる分野からの専門家の課題に対する解決策を追求する道を開くことになる」と述べている。

 バイオセーフティ法はまた、事前合意(AIA)に基づく遺伝的に改変された生物(GMO)の意図的なリリースを基本としている。署名した法律は、以下の事項に対処する事になる。

1. 違法行為に対する処罰と罰金
2. 遺伝子組換え作物の開放と現代のバイオテクノロジー実践の承認
3. 遺伝子組換え作物の開放利用、取り扱い、利用前のリスク評価/管理
4. 食品/飼料および処理を含むそのすべての遺伝子組換え生物/遺伝子組換え生物(LMO)や製品を扱う
5リスク評価における社会経済考察

 アフリカでのバイオセーフティ規制は、多くのアフリカの国々が遺伝子組換え作物の利用を承認するにつれて、急速に動いている。南アフリカ、ブルキナファソ、ガーナ、エジプトには、バイオセーフティ法律があり、一部(南アフリカ、スーダン、ブルキナファソ)は現在、GM作物を栽培している。バイオセーフティ法がある国には、ケニア、トーゴ、タンザニア、マリが含まれている。

詳細については、Rose M. Gidado 女史と以下のサイトで連絡を取って下さい。
roxydado91@gmail.com
また、アフリカの農業バイオテクノロジーについての詳細を知るためには、以下のサイトでMargaret Karembu 女史と連絡を取って下さい。
mkarembu@isaaa.org

南北アメリカ

遺伝子組換えサトウキビが最初の圃場試験でよい結果を得た

 農業バイテク会社Ceresは、遺伝子組換えサトウキビが最初の圃場試験でよい結果を得たので前倒しで次のステージに移動したことを報告した。最初の圃場試験は、熱帯の条件の下で、ラテンアメリカで行われた。優良品種は現在、2015年5月と6月に開始が予定されているより大きい規模での圃場試験のために増殖中である。

 Ceresによると、優良熱帯のサトウキビ品種は、成長を加速し、バイオマスが増加している。さらに、乾燥耐性の形質を有する品種は、低水分条件下でバイオマス収量を維持し、場合によっては、製造時に必要な水の量のわずか50%で同じ収率を維持した。

ニュースリリースは、以下のサイトにある。
Ceres' website.

下院委員会の農業の公聴会でGM作物の支援を証言

 ワシントンD.C.で2015年3月24日に行われた米下院農業委員会農業の公聴会で、6人の証言者が全てGM食品の表示義務に反対した。ほとんどの証言者は、GM作物が農業生産者に利益をもたらすことを証言した。彼らはまた、表示が農業生産者、製造業者、消費者の追加費用になると述べた。

 OFW法の上級科学顧問で元国務長官のCondoleeza Rice 氏と、Hillary Clinton氏 の科学技術顧問のNina Fedoroff氏によると、ほとんどの米国の消費者はGE食品が安全でないとしているが、これは「アンチGMO活動家による大衆へのGMOは悪いものとの言葉に影響されたもの」としている。食品にGMの表示を追加しても消費者が安全性について意味のある区別をする助けにはならない。その理由は、「市場に今あるGM食品がその対応する非GM食品と同様に安全であり、その栄養価も同等であるから」と彼女は強調した。

 現在、FDAは、食品メーカーが遺伝子工学により開発されていないかどうかを任意表示する事を指示している。

詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
the testimonies of the witnesses at the House Committee on Agriculture website

GMユーカリのブラジルでの商業使用が承認

 ブラジルバイオセーフティ技術委員会(CTNBio)は、Suzano Pulp and Paperの完全子会社であるFuturaGeneが開発した増収量の遺伝子組換え(GM)商業的利用を承認した。2006年からブラジルの様々な場所で実施してきた圃場実験で、相当する従来種に比べ収率約20%の増加を示した。

 これは世界的に承認された最初のGMユーカリ品種であり、1990年代初期におけるクローン性技術の採用以来、再生可能な植林業界にとって最も重要な生産性のマイルストーンである。この承認は、より少ない資源を使用して、より多くの繊維の製造を可能にすることにより、持続可能な森林管理のための新しい時代の始まり示すものである。ブラジルはこのような技術で完全な開発サイクルを遂げた最初の国である。

 FuturaGeneのCEO Stanley Hirschは、増収量GMのユーカリは2001年から開発が進められ、商業の承認を申請する前に大規模なバイオセーフティ評価を受けていると述べた。

詳細については、以下のサイトでニュースリリースをご覧下さい。
FuturaGene website

アジア・太平洋

オーストラリア農業バイオテクノロジー評議会(ABCA)が国会でGMガイドを公表

 オーストラリア農業バイオテクノロジー評議会(ABCA)が、オーストラリア、キャンベラで行われた第15回年次科学会議で、農業バイオテクノロジーと遺伝子組換え(GM)作物の公式オーストラリア指針の第二版を公表した。

 最新改訂出版物は、科学的証拠に基づいた、遺伝子組換え作物に関する事実情報の最新版である。科学、実能力、安全性、GM作物規制だけでなく、製品パイプラインおよび商業と市場の現状などさまざまなトピックを収載している。ABCAによると、ガイドでは、実際にGM作物を使用する農業生産者に生の声を伝え、さらに飼料、アグリバイオ研究機関、食品の安全性に関する共通的質問にも答えている。

報告書は、以下のサイトからダウンロードできます。
ABCA website

フィリピン農業生産者は、 BTナスの商業栽培を熱望している

 Camarines Sur州の様々な町の約100人の農業生産者だけでなく、地域農業の役員、教職員、学生、Central Bicol State University of Agriculture(CBSUA)の教職員らが、Pili, Camarines SurのCBSUAで2015年3月27日に開催されたBtナス(University of the Philippines Los Banos:UPLBが開発した果実やシュートボーラー抵抗性のBtナス)に関する公聴会で、その科学、安全性、および潜在的な利点について啓発を受けた。

 CBSUAと農業・バイオテクノロジー情報センター大学院研究と研究のための東南アジア地域センター(SEARCA BIC)の共催で行われたこの公聴会は、遺伝子組換え作物の食料と環境安全上の問題や懸念を明らかにした。ISAAAグローバル・コーディネータ兼SEAsiaCenterディレクターRandy Hautea博士が、2014年における世界的な遺伝子組換え作物の状況とその影響の概要を説明した 。一方、UPLBのBtのナス研究リーダーLourdes Taylo博士が、Btナスの科学的背景、開発、および現状について話した。 UPマニラのJinky Leilani Lu博士とUPLBのCesar Quicoy博士は、健康影響に関する研究、環境、およびのBtナスの社会経済的な影響を議論した。UPLB-植物育種研究所助教Eureka Ocampo博士は、遺伝子組換え作物の食品の安全性を説明した。農務省植物工業局の遺伝子組換えバイオコアチームの副議長Merle Palacpac女史もフィリピンバイオセーフティシステムについて説明した。

 講演後、農業生産者や他の関係者がBtナスの商業栽培を支持する声明に署名した。文書には、その潜在的に重要なヒトの健康、環境における影響、および社会経済上の認識、および厳格なリスクア評価を通じた安全性が述べられている。

フィリピンのバイオテクノロジーに関する詳しいニュースは、SEARCA BICにある。

ベトナムの農業生産者に遺伝子組換え(GM)トウモロコシ種子が導入された

 Dekalb Vietnam社は、農業生産者に遺伝子組換え(GM)トウモロコシ種子を導入するために南部のDong Nai州で最初の総合的知識移転を開始した。このプロジェクトは、ベトナムの農業生産者が生涯で初めて、雑草管理と昆虫抵抗性形質を有する種子を使用してトウモロコシを栽培することを目指している。農業生産者は、優れた生産力を獲得し、農業管理がより安定して利益を上げること、仲間の多くの農業生産者にこれらの知識を移転する事を期待している。

 ベトナムで初めて自分の畑に遺伝子組換え(GM)トウモロコシを栽培するNguyen Hong Lam氏は、「自分自身の経験からみて従来のトウモロコシ種子と遺伝子組換え(GM)トウモロコシ種子は、量は同じだが、質がよい」と言った。彼はまた、GMトウモロコシ種子を育てることで農薬、除草剤の費用、労働費の削減は、ヘクタール当たり300万VND(ほぼ150ドル)と推定している。

詳細は、以下のサイトをご覧下さい。
Vietnam Investment Review

農業大臣は南オーストラリアでのGM作物のモラトリアムを止めるように提唱

 連邦農業大臣Barnaby Joyce氏は、南オーストラリアに遺伝子組換え作物のモラトリアムを止めるように求めた。Adelaideの農業ビジネスリーダーとの夕食会でJoyce氏は、南オーストラリア州は、もう決定を下す時期に来ていると強調した。決めなければ、Darwinが、中央オーストラリアの主要都市としてAdelaideを追い越すだろう。

 「これは二都の話であり、パリとロンドンのことではない。AdelaideとDarwinのことである。1つの都市がyes, yes, yesと言い続け、しかも成長を続け、成長計画を維持している」と彼は言った。「Adelaideで同じ活力をもたなければ、Darwin とAdelaide の選択の結果としてDarwinが中央オーストラリアの主要都市としてAdelaideを追い越すだろう……ビジネスは北に行き、繁栄もそれに惹かれて行くことになる。私たちは、そんなことを望んでいない。我々は、両者が繁栄することを望んでいる。そのためには、この領域はyesと言うエリアである必要がある」と述べた。

詳細は、以下をご覧下さい。
Truth about Trade and Technology

北海道農業者の会が遺伝子組換え(GM)作物の圃場試験の要望書を提出

 北海道での遺伝子組換え(GM)作物の圃場試験の要望書が、地方独立行政人北海道立総合研究機構に提出された。

 過去19年間GM作物の導入が農業生産者と消費者の間でホットなテーマであり、特に農業が最も重要な産業である北海道でそうである。しかしながら北海道の農業生産者は遺伝子組換え(GM)作物の導入が阻害されている。GM作物の利点は、世界の多くの場所で証明されているが、北海道の農業生産者は、原則的にGM作物栽培を禁止する北海道条例によって、GM作物を手にすることはできない。

 20年以上にわたる北海道農業生産者のGM作物に関する研究や調査を経て、北海道農業者の会を設立し、4月7日に地方独立行政人北海道立総合研究機構に対してダイズ、トウモロコシ、テンサイを含むGM作物の圃場試験を要求する要望書を提出した。これは、日本の農業生産者による初めての要望書であり、50の農業生産者が署名し、署名者の所有農地面積は、約1800ヘクタールになる。

要望書の詳細は、日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)代表の冨田房男博士と以下のアドレスで連絡をとって下さい。
YRL05042@nifty.com

研究

遺伝子組換えマメ品種EMBRAPA5.1の栄養価は、相当する非遺伝子組換え品種と等価である

 ゴールデンモザイクウイルス病は、ラテンアメリカでのマメの生産に影響する最も重要な病害の1つである。遺伝子組換えマメ品種EMBRAPA5.1は、2011年にゴールデンモザイクウイルスに抵抗性を有する遺伝子組換えマメ品種としてブラジルで商業化が承認された。

 ブラジルEmbrapa Recursos Gen?ticos e Biotecnologia のFrancisco Aragao氏が率いるチームが2つの市販品種と交配、戻し交配を行ってそれらの栄養価を比較評価した。

 結果は、遺伝子組換えマメ品種EMBRAPA5.1の栄養価は相当する非遺伝子組換え品種と等価であった。また栄養成分の量も数種の市販品種と等価であった。

詳細は、以下のサイトにある全報告をご覧下さい。
Springer Link

文献備忘録

遺伝子組換え作物の導入と採択経路

 Pocket K No.49―中国、インド、フィリピンの小規模農家による遺伝子組換え作物の導入と採択経路が、以下のサイトから取得できる。
http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/49/default.asp

 Pocket Ksは知識のポケットシリーズで、作物バイオテクノロジー製品および関連する問題についてのパッケージ化された情報源である。これは、グローバルナレッジセンターによって開発された分かりやすいスタイルのPDFとしてダウンロードでき、簡単に共有配布・可能な情報源である。

バイオテクノロジー情報センター(BICs)から

日本の農業生産者が遺伝子組換え(GM)作物を支持する要望書に署名

 日本の北海道岩見沢と北見の50の農業生産者は、2015年3月26日と27日にそれぞれフォーラムを開き、遺伝子組換え(GM)作物を支持し、その圃場試験、および栽培をサポートするための請願書に署名した。農業生産者は先ず、遺伝子組換え(GM)作物、その利点、日本での可能性などの説明を受け、またフィリピンでの遺伝子組換えトウモロコシ栽培の経験について説明を受けた。このフォーラムは、日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)、北海道バイオ産業振興協会(HOBIA)、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の共催で行われ、農業生産者のリーダーや先進農業生産者に科学に基づく正しい理解をしてもらうことと、いかにして彼らの生の声を統合した行動をすることがこの国で遺伝子組換え作物を栽培することに繋がるかを目指した。

 NBIC代表の冨田房男博士が遺伝子組換え(GM)作物の現況と日本におけるその状況を説明し、ISAAAのRhodora R. Aldemita博士が世界およびフィリピンにおける遺伝子組換え(GM)作物の状況とフィリピンでの遺伝子組換え(GM)トウモロコシ導入を動かしたときの教訓を話した。農業生産者のリーダーである宮井能雅氏は、岩見沢市のフォーラムで遺伝子組換え(GM)作物を含む新しい農業技術の導入に関する生の声を話した。また、農業生産者のリーダーである小野寺靖氏は、北見市のフォーラムでテンサイの栽培上の課題と遺伝子組換えテンサイを栽培したいとの意欲を示した。

 農業生産者のリーダーである馬場広之氏は、要望書を行政府あるいは政府機構に速やかに提出するために多くの署名を集めるとの意気込みを示した。

詳細は、日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)代表の冨田房男博士と以下のアドレスで連絡をとって下さい。
YRL05042@nifty.com