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  【日経バイオテク/機能性食品メール】
    【2015.4.17 Vol.184】
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 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 今日金曜日(4月10日)は、午前中に、大阪大学でバイオイメージングの研究成果のお話しを教授お2人にうかがいまして、夕方からは東京でアジア栄養学会議の記者発表会に参加しました。

 イメージングの取材先は、石井優さんと永井健治さんです。お2人とも、イメージングの成果をNature姉妹誌やPNAS誌などに次々と発表なさってます。ちょうど1年前の日経バイオテクの特集記事にも、登場していただきました。

 今年は、イメージングの連載記事を、日経バイオテクに掲載します。

日経バイオテク2014年6月9日号「特集」、進化するライブイメージング
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140613/176962/

 アジア栄養学会議(ACN)は、第12回が来月半ばに、パシフィコ横浜で開催されます。日本栄養・食糧学会第69回大会と合わせて同時開催です。今日は、ACS組織委員長の宮澤陽夫さんや、日本栄養・食糧学会の会長の近藤和雄さんらが、登壇なさいました。お茶の水女子大学にいらした近藤さんは、この4月から東洋大学に異動になられました。

 51の国と地域から参加があり、海外からの参加者は事前登録で1000人を超えたもようです。大会と合わせて全体で4000人規模になるようです。

 今日の記者会見を冒頭から取材した、フリーランスの松岡真理さんが今日の記者会見の内容を記事にまとめました。

5月14日から横浜で開催のアジア栄養学会議と日本栄養・食糧学会、
健康長寿と日本食を海外に発信へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150417/184001/

 今日は、待ちに待った「機能性表示食品」の届出受理の第1弾が公表されました。8件です。4月14日18時時点で、消費者庁に郵送で届いていた件数は108なので、今回の受理公表分は、全体の8%未満に相当します。

 今日昼に、新大阪から東京に向かって移動し始めたところ、車内のニューステロップでも、この8件公表されたとのニュースが流れていました。世間の注目度は高いのです。

 今日の8件で、一番印象深いのは、キリンビバレッジの飲料「食事の生茶」です。キリンは、届け出書を提出していたことは公表していましたが、届け出の内容については開示していませんでした。

 「食事の生茶」が印象深いのは、脂肪対策、血糖値対策、整腸という3つの機能を表示する商品だからです。機能性関与成分は、難消化性デキストリン。

 消費者庁が表示を許可・承認する特定保健用食品(トクホ)は、2015年4月2日許可分までで、1147品目あります。このうち366品目は、難消化性デキストリンが“関与する成分”です。トクホ全体の31.9%を占めます。

 水溶性食物繊維の難消化性デキストリンには、食後の血中中性脂肪の上昇を穏
やかにする脂肪対策や、食後の血糖値の上昇を穏やかにする血糖値対策、それに
おなかの調子を整える整腸作用、という3つの健康機能が、トクホの表示として認
められています。

 しかし、この3つの機能全てを1つの商品に表示したトクホは存在しません。2つ
の機能を表示した“ダブル”ヘルスクレームの商品は複数あり、大々的に宣伝も
されていますけれども。

 キリンの「食事の生茶」は、難消化性デキストリンを配合した機能性食品とし
て、初の“トリプル”ヘルスクレームを実現しました。機能性表示食品という新
制度の登場により、これまでにない広い範囲のヘルスクレームを実現した商品と
いえます。マーケティングとの連動が鍵となりますが、今後の市場動向にも注目
ですね。

 いずれにしましても、難消化性デキストリンの市場は今後ますます、拡大する
のでは、と思います。

消費者庁、機能性表示食品の届け出受理公表第1弾は8件、
サプリ6件、飲料2件で生鮮はまだ無し
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150417/183996/

 この月曜日に記事をONLINE掲載したキユーピーのヒアルロン酸は、順調に受理
されました。

機能性表示食品の届け出、キユーピーはヒアルロン酸サプリメント
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150413/183884/

 今回受理された、リコムのサプリメントに配合されるエノキタケ抽出物は、ト
クホ申請の内容が不十分と今年、食安委で判断された茶飲料の関与成分です。

続報、リコムのエノキタケ体脂肪対策茶、
食安委がトクホ安全性評価のパブコメを2月4日開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150203/182124/

食安委がサラシア属トクホ2品目の評価を10月21日に終了へ、
エノキタケ茶トクホは10月27日に調査会で審議
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20141017/179626/

 今回の8件のうち、少なくともヒアルロン酸とエノキタケの2つは、トクホで実
現できなかったヘルスクレームが、「機能性表示食品」で実現したことになりま
す。

 既に108件を超える届け出書が消費者庁に届いているのですから、今後も続々と
受理案件が公表されます。

 最後に、1週間前のメールでは、山口大臣の発言を受けて「5月31日も登場」と
記載しましたが、今回の公表では、一番最初の届出日は「4月13日」なので、新
表示の商品が登場するのは、その60日後の「6月12日」からになりそうです。

 届け出書が消費者庁に届いたのは、4月1日のはずですが、今回の公表では、
届出日が4月13日となったのです。12日遅れですね。

【機能性食品 Vol.183】5月31日にも登場の「機能性表示食品」届け出80件超、
国立研究開発法人取材デー
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150413/183883/

 メール締切時間になりましたので、これにて失礼します。

           日経BP社
           日経バイオテク編集
           河田孝雄