1カ月ぶりにGreenInnovationメールでお目にかかります、日経バイオテク編集の河田孝雄です。今日から、岡山市で開催の日本農芸化学会2015年度(平成27年度)大会を取材しております。

 朝9時から10時前まで、各種の受賞式が行われ、続いて、授賞講演が順に行われています。午後からは、農芸化学奨励賞を受賞した10件の授賞講演です。

[2015-3-26]
日本農芸化学会大会が岡山で開幕、一般講演2055件、シンポジウム144件
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150326/183432/

 農芸化学は、バイオテクノロジー・生命科学を広範にカバーしている学問領域ですが、農学部系が中核になっていまして、医学部との関係性はかなり少なめです。

 そのため、農芸化学がカバーしている領域の範囲は、科学技術振興機構(JST)のライフイノベーション分野とかなり親和性が高いことに、気が付きました。環境・農業関連の注目発表も盛りだくさんです。

 2週間前の日経バイオテク/機能性食品メールにて少し紹介しましたが、3月11日(水)の午前中に、JST理事長の中村道治理事長らの記者会見が行われました。

 国立研究開発法人の日本医療研究開発機構(AMED)が2015年4月に設立されるため、JSTの総事業費は、2015年度が1208億円となり、2014年度の1356億円に比べ、150億円ほど減少します。そのうち運営交付金は2015年度が1010億円で、2014年度の1222億円に比べ212億円(21%)減です。

 JSTが行っている研究開発課題のうち、「医療分野の実用化のための研究」は、AMEDに移管されます。2015年度予算額ベースで223億円です。

 JSTの職員数1300人(うち研究者1000人)のうち、90人ほどは、AMEDを手伝う予定とのこと。ほとんどは出向で、移籍は一部だそうです。

 AMEDの設立を受けて、JSTのライフイノベーション分野のパッケージ2015は、将来ビジョンを「生命機能の解明に基づく科学技術イノベーションの創出により、『食料』『環境』『健康』分野等の多様な社会ニーズを充足する」という内容になりました。

 その戦略プログラムパッケージ「生命機能を基盤とする新技術の開発」では、(1)食料生産・機能性食品等の新技術、(2)生命計測に関する技術開発、(3)生命機能制御技術、という説明がありました。

 農芸化学会の一般講演・シンポジウムなどは、日曜日(3月29日)まで岡山大学で開催されます。次に示しますように、今年に入ってから既に10本ほど、記事やメールにて農芸化学会での成果発表について紹介してきましたが、現地からも報道してまいります。

[2015-3-20]
【機能性食品 Vol180】「機能性表示食品」などを含む「食品表示基準」の
内閣府令は749ページ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150320/183327/

[2015-3-18]
農芸化学会でプロバイオ関連発表40件超、ニュースリリースは
グリコと森乳に明治、雪印が続く
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150318/183275/

[2015-3-12]
ファンケル、京大、静岡大、小腸からのコレステロール吸収を阻害する
キノコ成分を特定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150312/183151/

[2015-3-12]
農芸化学技術賞に味の素、サッポロビール、長谷川香料、
ポッカサッポロ、3月26日に岡山市で受賞講演
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150312/183148/

[2015-3-11]
トマトは朝がお勧め、リコピンの吸収効率をカゴメが分析
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150311/183129/

[2015-2-27]
京大農の伏木教授が4月に龍谷大に異動、「食の嗜好センター」を率いる
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150227/182855/

[2015-2-6]
【機能性食品 Vol.174】阪大で共同研究講座が急増、
1月に島津やアステラス、新機能の安全性証明は困難
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150207/182270/

[2015-2-3]
明治がプリン体対策の「プロビオヨーグルトPA-3」を4月発売、
06年研究着手の詳細は農芸化学会で発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150203/182118/

[2015-1-27]
プリン体に働きかけるPA-3乳酸菌、明治が2月3日に発表
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150127/181876/

[2015-1-23]
東北大の都築准教授、伝統的な日本食のヒト介入試験を2015年度開始へ、
腸内細菌叢も検査
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150123/181811/

 上記の記事のうち、カゴメのトマトや、東北大学の都築さんの記事をとりまとめたフリーランスの松岡真理さんも、岡山にて取材しております。これから報道する記事も楽しみにしていただければ、と思います。

 ご意見、ご批判は以下のフォームよりお願いします。
https://bio.nikkeibp.co.jp/inquiry/