画像のクリックで拡大表示

 原則として毎週金曜日に「日経バイオテク/機能性食品メール」をお届けしております日経バイオテクの河田孝雄です。

 今日(2015年3月20日)は、筑波で小豆(あずき)のゲノム解読などについて興味深いお話しをうかがいました。明後日の日曜日(3月22日)、玉川大学で開催の日本育種学会で発表されます。当日の発表と質疑のやりとりも、取材します。

 さて、今日ようやく、2015年4月1日に施行されることが3月初めに決定していた「食品表示法」に基づく「食品表示基準」の内閣府令が、公布されました。

3月20日 食品表示基準の公布について
http://www.caa.go.jp/foods/index18.html#m01-17
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/150320_kijyun.pdf

 PDFのページ数は、749ページ。プリントアウトには膨大な量ですし、おいおい
パソコンで内容を確認してみようと思います。

 保健機能食品の中で3つめのカテゴリーの「機能性表示食品」の名称も、これ
で“確定”ということでしょうか。これまで「(仮称)」を付けていました。

 機能性表示食品のガイドラインの正式版は追って、消費者庁から発表になるは
ずです。

 この新制度により、保健機能食品はエビデンス度の高い順に、栄養機能食品、
特定保健用食品(トクホ)、そして今回の機能性表示食品の3つになります。

 一般の食品には使用できないが保健機能食品にのみ配合が認められている添
加物は、4月に始まる機能性表示食品には使えません。

 トクホは、保健機能食品のうちの1つであるとともに、特別用途食品の1つでも
あります。特別用途食品には、病者用食品というカテゴリーがありまして、こち
らはその名の通り、対象となる病者を特定するための表記ができます。

 新しい機能性表示食品は、栄養機能食品やトクホ、病者用食品との併記はでき
ません。北海道の「ヘルシーDo」とは、併記できます。

 それで、機能性表示食品は、「企業の自己責任で表示する」という説明なので
すが、これがよく理解できない。

 既存の制度でも、何かあると対応を余儀なくされる(=責任を取る)ことにな
るのは結局、企業では、と思うのです。

 たとえ「何かある」の「何」の内容が、一部のアカデミア研究者らの主張が考
慮されたもので、「その後、適切では無かった」ことが分かるような場合もあり
えるわけです。

 なお、花王の「エコナ」の件は、3月10日の第552回食品安全委員会で終了しま
した。厚生労働省のQ&Aも、更新されました。(リンク先アドレスが長くて、1行
におさまりません。ご了承ください)

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/
0000069110.pdf

 メール締め切り時間になりました。上記の機能性表示食品の関連のメールや記
事のリンクを以下につけておきます。ご覧いただければ幸いです。

[2012-2-21]
5年余りぶりで消費者庁移管後初の病者用食品(個別評価型)、
和光堂の乳幼児用経口補水液に「ウイルス性」表示
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120221/159697/

[2015-3-10]
北海道食品機能性表示制度ヘルシーDo、名称・認定文言で中韓露を追加
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150310/183090/

[2015-3-3]
消費者庁の機能性表示食品ガイドライン説明に1800人、
EPAやDHAも機能性表示可能
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150303/182909/

[2015-3-13]
【機能性食品 Vol.179】JST予算、化学会に由美かおる、
農芸化学会とノンアルコールトクホ、稚内とロシア語
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150316/183212/

[2015-3-6]
【機能性食品 Vol.178】消費者庁が機能性表示ガイドライン(案)を説明、
岩手大で第8回ダイズ研究会
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150309/183055/

[2015-2-27]
【機能性食品 Vol.177】食品アレルギー対策先進国の日本、
新規アレルゲンデータベースは10周年
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150302/182876/

[2015-2-20]
【機能性食品 Vol.176】機能性表示食品の説明会は3月2日から、
健康効果の検証には時間要する
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150222/182713/

 そういえば、今回の新しい食品表示基準では、外食におけるアレルギー表示
の導入は見送られたかと思います。遺伝子組換え食品の表示も、引き続き懸案
事項です。

[2015-2-26]
ゲノム編集技術の規制をどう進めるべきか、北大の石井哲也氏が提言
【GreenInnovation Vol.280】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20150226/182829/