ToMMoの成果がクリニカルシーケンスに資すると期待

 昨年は、東北メディカル・メガバンクプロジェクトの発展に全力投球した1年でした。多くの方々のご理解とご支援を頂き、東北大学の東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は岩手医大と協力して、3年半の間に15万人を本コホートにリクルートする予定のところ、この年末までに6万5千人を超える方に参加して頂くことができました。

 坂の上の雲が見えてきましたので、残り2年間に目標を達成するべく、ToMMoの構成員は一丸となって努力する所存です。なお、一人から大要15本のサンプルをお預かりしますので、ToMMoバイオバンクはすでに百万本を超えるサンプルを保冷しています。名実ともに「メガバンク」になりました。また、地域医療支援にも注力しており、多くの若手医師が本機構から被災地の病院の支援に出向しています。

 さらに、ゲノム解析とオミックス解析も軌道に乗ってきました。2014年度末には、3000人を超える参加者の方々の全ゲノム解析と500人を超える方々の複合オミックス解析を完了できるものと思います。これらの成果から、我が国のゲノム医療の発展に資する堅固な基盤が形成できるものと考えています。特に、ToMMoの全ゲノムリファレンスパネルと全ゲノムリファレンスシーケンスは、今後大きな発展が期待される「ゲノム医療」、特に、クリニカルシーケンス解析の基盤として、大いに資するものと期待されます。

 また、ToMMoの解析成果に立脚した「ジャポニカアレイ」が昨年末に上市されました。たいへん性能が良いので、ゲノムコホート解析に広くご利用頂き、遺伝子変異と疾患とを紐付ける多くの強いエビデンスの収集につながることを期待しています。