「患者さんの明日のために」

 新年あけましておめでとうございます。

 当社は、治療満足度が低く、さらなる医薬品の貢献が求められる「アンメットメディカルニーズ」の高い疾患にフォーカスし、科学の進歩を患者さんの価値に変えてお届けすることを使命として創薬活動を行っています。

 昨今の急速な科学の進歩の中で、イノベーションにつながる新規創薬シーズの獲得や創薬技術の開発を各社が単独で進めるには限界があり、外部のアイデアや技術を組み合わせ、革新的な成果につなげるオープンイノベーションがその実現の鍵となります。

 昨年同様、2015年も新たな外部イノベーション取り込みの機会をうかがいながら、新規創薬基盤技術および新疾患領域への大胆な挑戦を進めて参ります。例えば、マイクロRNAを含む核酸医薬、Oncolytic Virus、組織指向性DDS技術、およびビッグデータ活用などは、創薬基盤技術として新たに注目されます。とりわけ、ビッグデータの活用に伴う医療や創薬研究のパラダイムシフトに対応するためには、国の強力な支援のもとでの産学官連携による研究基盤を早期に構築することが必要です。

 また、我が国の再生医療は、昨年11月の再生医療関連法の施行による規制緩和により、一層の進展と競争が加速される新局面を迎えています。当社においても、昨年、再生医療研究の早期立ち上げと自律的かつ機動性の高い体制構築を目的に再生医療ユニットを設置しており、本体制のもと、外部イノベーションを取り込みながら、研究を進展させたいと考えております。

 こういった新規技術を活用し、患者セグメントとしては小さくても重篤性が高く、患者さんのニーズが大きい疾患についても、積極的に創薬の可能性を検討して参ります。これには、患者さんはもとより、臨床および当局との連携が不可欠ですが、幸い、ブレークスルー・セラピーなど、治療法のない疾患に対する審査体制が国内外で急速に整備されてきております。

 このような創薬を巡る環境変化を注視しながら、外部イノベーションや科学の進歩を効果的に取り込み、「患者さんの明日」に貢献したいと考えております。