FF + J-TEC = 再生医療の産業化

 新年、あけましておめでとうございます。ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は、2014年12月26日をもって、富士フイルム(FF)グループの一員となりました。連結化の目的は、両社のシナジーにより再生医療の産業化を加速することです。

 再生医療業界には、フォローの風が吹き始めました。2012年頃までは、不規則な風がいろいろな方面から吹いていました。成長戦略の一つとして再生医療が認識された後、厚生労働省、経済産業省、文部科学省が足並みを揃え、急ピッチで施策を策定・展開し、遂に昨年11月には再生医療新法と医薬品医療機器等法が施行されるに至りました。再生医療学会もアカデミアと企業が連携して、それらの施策をバックアップしました。

 そして、産業界においても再生医療イノベーションフォーラムが主導しながら、医薬品や医療機器の業界団体に加え、日本バイオテク協議会のようなバイオベンチャー集団も積極的に国に対して提言を行いました。ステークホルダー達による一体感の中で、業界のシナジーが発揮されました。その結果、世界が認めるほど、日本は再生医療を推進する環境が整ったと言えます。これからは、企業は言い訳ができません。海外からの参入も現実味を増し、競争環境が待っています。

 J-TECは、富士フイルムの広くて深い経営資源を活用します。富士フイルムも、再生医療を含むヘルスケア事業を成長の牽引役として位置付けています。両社でシナジーを発揮し、日本の再生医療を盛り上げます。もちろん海外市場も視野に入れて活動します。

 J-TEC単体では、中期における黒字化は必達目標です。新たな課題が出現することでしょうが、私は登れない山はないと考えています。両社の合い言葉は、再生医療の産業化です。楽しみな1年になりそうです。