再生医療元年は、遺伝子治療元年

 2014年は、再生医療等安全性確保法、医薬品医療機器等法が施行され、日本が世界で最も再生医療を実現化しやすい国となりました。これにより、本年は、遺伝子治療が本格的に幕開けする、遺伝子治療元年となるはずです。

 初期化を誘導する遺伝子を導入した細胞であるiPS細胞を利用する再生医療も遺伝子治療の範疇に入る事は、あまり認識されていない様に思います。昨年、理化学研究所によって世界で初めてiPS細胞による加齢黄斑変性治療の臨床研究がなされました。本年には京都大学iPS細胞研究所によるパーキンソン病を対象としたiPS細胞の臨床研究も予定されています。当社でも、癌治療薬HF10およびNY-ESO-1・TCR遺伝子治療の国内治験を開始する予定です。本年は、遺伝子治療の臨床応用がさらに進み、安全性や有効性等のデータが蓄積され、遺伝子治療が大きく花開く年と言えます。

 遺伝子治療の実用化においては、細胞のキャラクタリゼーションが非常に重要となります。疾患発病の可能性予測や治療後の有効性確認、遺伝子治療に用いる細胞の品質検査などに遺伝子検査は必須です。今後、遺伝子治療の発展に伴い、遺伝子検査の効率化や解析精度の向上が求められます。

 当社は、遺伝子解析を専門に行うドラゴン・ジェノミクス株式会社を2000年に設立して以来、遺伝子解析の技術と経験を蓄積してきました。昨年には、バイオメディカルセンターを新設し、衛生検査所登録を行い、臨床検体の遺伝子検査を行う体制を整えました。本年には、三重県四日市市にある遺伝子解析拠点(旧ドラゴン・ジェノミクス株式会社)を滋賀県草津市の新施設に移設する計画です。

 新施設は、昨年より稼働したGCTPに準拠したベクター製造・細胞加工施設である遺伝子・細胞プロセッシングセンター(再生医療等製品の製造工場)に隣接しています。また、ISO15189を取得し、高まる品質への要求に応える計画です。

 遺伝子治療用のベクター・細胞の製造から品質試験、安全性試験、細胞のバンキングまで、最先端の技術と施設で、遺伝子治療分野におけるワンストップサービスを提供することが可能となります。当社は、拡大する遺伝子治療分野のニーズに対応できる体制を整え、遺伝子治療分野でのリーディング企業を目指してまいります。