(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2014年11月30日】の日本語訳を掲載したものです。

世界

遺伝子組換え作物の影響のメタアナリシス

 多くの国で、遺伝子組換え(GM)作物が農業生産者に急速に普及しているにもかかわらず、この技術についての論争は続いている。 GM作物の影響についての不確実性は、一般に広がっている公衆の疑念が1つの理由である。University of Goettingen (ドイツ)のWilhelm Klumper氏 と Matin Qaim氏がGM作物の農学的および経済的影響の証拠を統合してメタ分析を実施した。分析では、過去20年間で国際的に実施された147の原報を検討した。平均して、GM技術の導入は、37%化学農薬の使用を削減し、22%作物の収量を増加させ、農業生産者の利益を68%増加させた。収量の向上及び農薬の削減は、除草剤耐性作物に比べて害虫抵抗性作物の方が大きかった。収量および利益は、先進国に比べて発展途上国方が高かった。メタアナリシスは、GM作物の利益の強固な証拠を明らかにした。そのような証拠は徐々にこの技術の公衆の信頼を高めるために役立つことになる。

 結果は、PLOS ONEで最近発表された。公開論文は、以下のサイトからダウンロードできる。
http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0111629

米国農務省(USDA)は、INNATEジャガイモの規制をはずした

 米国農務省(USDA)は、J.R. Simplot社による10年にわたる科学的開発、安全性評価、および大規模な圃場試験の結果、Innateとして知られている遺伝子組換えジャガイモの規制をはずした。「INNATE」ジャガイモは、従来のポテトより収穫及び貯蔵時の衝撃や圧力による傷みが約40%少なく、アスパラギンの含量が低い。揚げた時アスパラギンは癌に関連するアクリルアミドに変換される。Innateが年間約4億ポンドのフードサービス、小売業での廃棄量を減少させ、末端消費者での30億ポンドの廃棄量を減少できると予測される。

 Simplot社は2015年に限定されたテスト市場に導入される前にFDAの審査プロセスが完了することを期待している。

詳細については、以下のサイトにある。
http://www.simplotplantsciences.com/?andhttp://www.geneticliteracyproject.org/2014/11/09/mcdonalds-mulling-embrace-of-simplots-bruise-reducing-innate-gmo-potato

国際食糧政策研究機構(IFPRI)は2014 年世界栄養報告を発表

 国際食糧政策研究機構(IFPRI)とその協力者が、2014 年世界栄養報告を発表した。これは世界中での栄養失調の削減に向けて、健康と国レベルの進捗状況に関する初の総合的な報告である。報告には、栄養に関する世界的状況と国連の193加盟国のそれぞれについての状況が含まれており、特にそれぞれの国で特徴的な出来事を記載している。この報告は、2014年11月19-21日ローマでの栄養に関する第2回国際会議(ICN2)の中心資料となる。 また、報告書は、バングラデシュ、ブラジル、ブルキナファソ、インドネシア、インドからのケーススタディが含まれている。各国の状況報告は、栄養の成果、決定要因、プログラムの適用範囲、リソース、および政治的コミットメントなどの80以上の指標を提供している。

詳細については、以下のサイトにある。
http://www.ifpri.org/pressroom/briefing/global-nutrition-report-launched

http://allafrica.com/stories/201411141155.html

アフリカ

ケニアの農業生産者が遺伝子組換え作物を導入してEU市場に参入するとEUが公式に発表

 EU農業と食料安全保障局農村開発部長で欧州連合大使のDominique Davoux氏は、ケニアがGM作物の商業化開始して欧州市場へ参入できることを保証した。彼は2014年11月7日、ケニア大学バイオテクノロジーコンソーシアム(KUBICO)と共同で農業バイオテクノロジーに関するオープンフォーラム(OFAB-ケニア)の際のサイドイベントとして開催された記者会見中にこれを述べた。

 Davoux氏は、また、EUは、ケニアがEU諸国へのGM製品を輸出してもEUのガイドラインを満たしていれば問題がないと述べた。彼は、EUは、とりわけ、大豆、ナタネ、テンサイ、綿花、などの食品および飼料用の58 のGM製品の輸入を承認したことを明らかにした。 「EUの位置は、我々はEUが輸入することができるGMO製品のリストを持っていることである。ケニアが寄与する場合は、市場に参入する権利がある」と彼は述べた。

 ケニア工業化省事務次官Wilson Songa博士は、ケニアがGM解禁のために省庁を支援するように国会議員を促しているが、それ故に競争力を失うべきではないとも述べた。事務次官に同意し、7議員の代表団を率いているFlorence Mutua議員は、ケニアでのGM解禁は、国の経済を強化する。特にワタ栽培地域で大きいと付け加えた。

この行事の詳細については、ISAAA AfriCenterの代表でOFAB-Kenya Programming Committeeの議長であるMargaret Karembu博士と以下のサイトで連絡下さい。
mkarembu@isaaa.org

ナミビアはGMOを合法化する基盤を作成

 ナミビア研究・科学技術国家委員会(NCRST)は、法務省に提出する前に、バイオセーフティ規制原案を議論するために利害関係者のワークショップを実施した。ワークショップを通じて、ナミビアの科学者が生物多様性を保全し、持続的に利用するために遺伝子改変された生物(GMO)の安全な移動、取り扱い及び使用を容易にするための規制手段を開発する機会を持った。

 科学研究評議会によると、ナミビア政府は長い間バイオテクノロジーの潜在的な利点を認識し、その生物多様性条約締約国によって採択されている条約賛同してカルタヘナ議定書を遵守している。この後、2006年にバイオセイフティー法に批准し、管轄当局としての科学評議会によって管理されている。科学研究評議会は、この法に準じてバイオセーフティ協議会を結成し、これが規制の最終となっている。

原報告は、以下のサイトにある。
http://allafrica.com/stories/201411141638.html

スーダン農業生産者は、Btワタからのメリットを享受

 科学者チームは、2014年11月4-7日にスーダンのBtワタ栽培地の視察を行った。COMESA/ ACTESA、ISAAA AfriCenter、エジプトバイオテクノロジー情報センター、生活改善科学財団(SCIFODE、ウガンダ)からなるチームが、熱心にBtワタを導入しているスーダン農業生産者農家を視察した。

 「スーダンは、GM作物を商業化した最初のCOMESA加盟国である。そこでCOMESA諸国のために良い体験学習の場面を提供している」と、商品貿易のためのイースタン&南部アフリカ同盟(ACTESA/ COMESA)の上級バイオテクノロジー政策顧問であるGetachew Belay 博士が述べた。Belay 博士は、この視察は、商業栽培、貿易やCOMESA加盟国への緊急食糧援助の可能性に向けてのGMOの科学的地域リスク評価提供するにあたり、最近開発したCOMESAバイオセーフティ政策を実査する重要な活動であると述べた。「スーダン農業生産者が学んだことは、地域内の加盟国の利益のために共有されるべきである」とBelay博士は述べた。

詳細は、Faith Nguthi博士と以下のサイトで連絡を取って下さい。
fnguthi@isaaa.org

南北アメリカ

米国の州は、GM表示法を拒否

 オレゴン州とコロラド州の有権者は、GM食品の表示付け法案を拒否した。コロラド州では、66%が、オレゴン州では、投票者の50.5%がGM食品への表示を望まないと拒否した。

 DuPont社の広報担当Jane Slusark女史は、DuPont社は、コストがかかることと消費者に混乱を与えるとして表示法に反対した。

 現在までに、3つの米国の州でGMOの表示が必要である。コネチカットとメイン州は、このような法律を成立させたが他の州が同様の表示法を承認しない限り実施できないとの条項を含んでいる。バーモント州は、表示法律を可決し、2016年に発効する。

詳細は、以下のサイトにある。
http://www.rsc.org/chemistryworld/2014/11/us-states-reject-genetically-modified-food-labeling

連邦判事がマウイ郡のGM作物禁止を止めた

 連邦判事は、措置に対する法を考慮してマウイ郡はGMの栽培を禁止する法律を発効しない可能性があるという。また双方は、法律の発効を延期することに合意していると米国判事Barry Kurren氏は彼の判決の中で述べた。

 措置に対する訴訟は、Monsanto社とDow Chemical社によるものである。彼らによると、禁止は経済的にまた彼らの事業に影響する。また、裁判所は、郡ではなく州がGM作物の規制に関するKauai法を含む他の判例で規制されていると彼らは述べている。

詳細は、以下のサイトにある。
http://www.seattlepi.com/news/science/article/Judge-blocks-Maui-County-from-implementing-GMO-law-5894273.php

米国農務省動植物衛生検査局(APHIS)は、遺伝子組換え低リグニンアルファルファの規制を解除

 米国農務省動植物衛生検査局(APHIS)は、商品名HarvXtra、Samuel Roberts Noble財団と米国酪農飼料研究センターと協力してモンサントと国際飼料遺伝社(Forage Genetics International)が開発した遺伝子組換え低リグニンアルファルファ、商品名「HarvXtra」、品種名KK179を規制外とした。

 遺伝子組換えアルファルファの細胞は、リグニン産生を減少させて消化を増加させ、またアルファルファ収穫時期を広げた。米国酪農飼料研究センターは、消化率の増加で飼料のポンド当たり牛肉と牛乳の生産が増加し、また堆肥の生産も少なくなることになると述べた。まだ機能的な規制システムでの主要輸出市場からの承認が得られていないために、このアルファルファは、まだ市場にでていない。

規制外と決定したAPHISの通知は、以下のサイトにある。
http://1.usa.gov/1xNFJ11
HarvXtra白書は、以下のサイトにある。
http://www.foragegenetics.com/fgi/media/PDFs/HarvXtra%E2%84%A2-Alfalfa_White-Paper.pdf

BTトウモロコシは、メキシコで収量を向上させ、農薬の使用を減らした

 メキシコの研究者と作物顧問のチームは、トウモロコシの生産の減少を引き起こす主な害虫と戦うために使用された主な方法について2010年から2013年の実体を検討した。 研究者は、メキシコの200万トウモロコシ栽培者のための総合的病害虫管理(IPM)プログラムの実施における最大の問題は、栽培条件の多様性であることを発見した。彼らはまた、別の障害は、米国ではトウモロコシ圃場の90%で栽培して、メキシコの3倍の収量を生み出している害虫抵抗性Btトウモロコシ品種の不足であることを指摘した。

 「われわれの推計によると、有機リン有効成分として3000トンがトウモロコシだけて秋のヨトウガを制御するため、毎年メキシコで販売されている。」と著者の1人でUniversidad Juarez del Estado de DurangoのUrbano Nava-Camberos教授が述べた。「加えて、農薬散布は、必ずしもヨトウガへの対応と一致せずネキリムシ、トウモロコシルートワーム、アワノメイガ、オオタバコガにもなされている。しかし、これらの全ての害虫は、効果的にBtトウモロコシと統合害虫管理プログラムで制御することができる」と述べた。

この研究は、Journal of Integrated Pest Managementに掲載されている。原報告は、以下のサイトにある。
Journal of Integrated Pest Management

旱魃に強いトウモロコシがより深い土壌断面に影響する

 Texas A&M AgriLife Researchの作物のストレス生理学者Qingwu Xue氏が行った研究で、旱魃に強い品種と従来のトウモロコシ品種との水利用の違いを評価した。Xue氏のチームは、旱魃耐性形質を持っていない広く使われている従来のハイブリッド品種と旱魃耐性形質ハイブリッド種を比較した。

 土壌水分量、土壌の水抽出、季節蒸発散量、水利用効率、バイオマスおよび穀粒収量を測定した後、それらは、2つのハイブリッドの間の総蒸発散量には差がなかったことがわかった。しかし、50%の蒸発散量レベルで、旱魃耐性形質トウモロコシは旱魃条件下でのより高い水利用効率を示し、より深い土壌断面からより多くの水にアクセスすることができる。

詳細は、以下のサイトにある。
http://today.agrilife.org/2014/11/06/agrilife-research-study-shows-drought-tolerant-corn-taps-deeper-soil-profile

アジア・太平洋

2種の除草剤耐性トウモロコシにVIETNAMヴェトナム政府はバイオセーフティ証明書を出した

 ヴェトナム天然資源・環境省(MoNRE)は、2014年11月3日、裁定第2485および2486/ QD-BTNMT をもってGA21(シンジェンタベトナム社)およびNK603との除草剤抵抗性の遺伝子組換えトウモロコシのバイオセーフティの証明書を付与した。裁定は、通達号の規定に基づいて登録のための書類を評価した後に行われたものである。これは、2013年5月16日付 GM作物の生物学的安全性の証明書を付与する手順を定めた通達08/2013/ TT-BTNMTに基づいたものである。

 証明書は、その所有者にこれらの品種を管理し、バイオセーフティーをモニターする事を義務つけている。また、毎年MoNREへの栽培時、場所や面積を報告することを求めている。

 証明書の所有者はまた、リスクまたはこれらのトウモロコシ品種に関連する環境やバイオセーフティに悪影響に関する新たな情報とそれに対する適切な救済策をタイムリーに報告する義務がある。ヴェトナムでのバイオセーフティ証明書を受領する前にこの遺伝子組換えトウモロコシNK603は、11カ国で既に承認されている。またGA21は米国、カナダ、日本を含め、環境放出が9カ国で承認されている。

これは、以下のサイトからAgbiotech VNが翻訳したものである。
http://antoansinhhoc.vn/Noi-dung/Bo-TNMT-cap-Giay-chung-nhan-an-toan-sinh-hoc-doi-voi-ngo-bien-doi-gen-mang-su-kien-NK603-va-GA21-/2453183

GM作物がアジアでの人命を救った

 作物遺伝子工学がアジアで無数の小作付面積の農業生産者の命を救ったと、ミズーリ州に拠点を置く農業コンサルティング会社であるStrathKirn社のJames McClaren社長が語った。

 「90年代後半には、この技術は、米国の大きな企業の農場のためだけのもので、世界の零細農業生産者の生活を奪うものとの考えがあった。しかし、実際は、世界の零細農業生産者にとって最上のことが起こった。つまり、実際には大きな農業生産者よりも零細農業生産者により有益となった」とMcClaren氏が農業コンサルタントの会合で語った。彼はまた、農業生産者の健康に害を引き起こしている東南アジアでの農薬の誤用に詳しく述べた。

 「それ(GM技術)は殺虫剤使用を60%削減した」とMcClaren氏は語った。 「また、零細農業生産者にエーカー当たり、90米ドル純利益を増加させた。ワタでも非常に似たような話である。700万農業生産者が今日インドでBtワタを2200万から2700万エーカー栽培しているが、エーカー当たり利益が119米ドルGMで上がっている。これは、零細農業生産者にとって大きな金額である。このことで市場に売るものができてキャッシュフローを持つようになった。これは、たった1つの遺伝子によるものだ」と彼は付け加えた。

詳細は、以下のサイトにある。
http://agrinews-pubs.com/Content/News/Markets/Article/GM-crops-save-lives-in-Asia-consultant-says-/8/26/11518

活性化、公正及びASEAN統合のための作物バイオテックに関する国際会議を開催

 農業・地域開発における作物バイオテクノロジーの役割及び遺伝子組換え作物導入の広範かつ長い歴史からの教訓が、2014年11月12-13日にフィリピン・マニラのMakati Shangri-La開催された第2回東南アジア農業・地域開発国際会議のバイオテクノロジーとバイオセーフティセッション、またはARD2014での課題であった。会議は「ASEAN食糧農業システムにおける、活性化、公正およびASEAN統合の強化」の課題のもとに行われ、エビデンスに基づく地域、国および準国家の政策の取り組みと地域協力・統合の強化への発議を目指した。これは、農業における大学院研究と研究のための東南アジア地域センター(SEARCA)が先頭に立ったものである。

 セッションでは、技術や製品バイオテクノロジー産業からの食料安全保障と持続可能性(CropLife AsiaのSiang Hee Tan博士);フィリピンにおけるBtトウモロコシの社会経済的影響とASEAN経済統合のための農業バイオテクノロジーの意義(SIKAP/Strive /財団のLeonardo Gonzales博士);農業生産者への種子供給のための機能的なバイオセーフティ規制システム(フィリピン農務省バイオテクノロジーアドバイザリーチームのSaturnina Halos博士)が講演した。

 「技術全体として活性化、公正を向上させる重要な機会となるとともに、地域協力の機会を提供することになる」とセッション司会者でISAAAグローバルコーディネーター・SEAsiaCenterディレクターのRandy Hautea博士がセッションをまとめた。

フィリピン及び津南アジアにおけるバイオテクノロジー開発については、以下のSEARCA Biotechnology Information Centerのサイトをご覧ください。
http://www.bic.searca.org/
また ARD2014 Conference の詳細は、以下のサイトにある。
http://www.ard2014.searca.org/

中国最初の遺伝子組換えトウモロコシ圃場試験が完了

 DuPont Pioneer社の代表者であるFiroz Amijeeによると中国最初の遺伝子組換えトウモロコシ圃場試験が完了した。試験したのは害虫抵抗性と除草剤耐性のトウモロコシ品種だ。現在では、デュポン社の遺伝子組換えトウモロコシは、商業化を申請の初期段階にある。完了には6年以上かかることが予想されるとAmijee氏が語った。

詳細は、以下のサイトにある。
http://www.agweek.com/event/article/id/24457/

低毒素ジャガイモの作成

 斉藤和季氏率いる理研環境資源科学研究センターの研究者グループが、より安全なジャガイモを生産する方法を発見した。ジャガイモはソラニンとchacocine、また、潜在的な害虫に対して芽を成長させるための防御を提供するステロイドglycoalkoids(SGA)として知られている毒素を分泌するので、この発見は必須のものである。高いレベルでのこれらの毒素の存在は、人間の健康のために有毒で危険である。 SGA生産関わるプロセスを識別することによって、コレステロール合成に関与する遺伝子を同定することで、グループは、このメカニズムを担当する主な遺伝子を見つけることができた。

 遺伝子は、側鎖reductase 1及び2(SSR1とSSR2)のプロセスに関与する潜在的な遺伝子であることが明らかにされた。機能解析の結果、SSR2はSGA生産につながったコレステロールの前駆体化合物の変換における主な遺伝子であることがわかった。ジャガイモゲノムからSSR2を切り出しRNA機能停止(サイレンシング)を行ったところ、この遺伝子の切除は、植物の成長に影響を与えることなく、SGAレベルが低下していることが明らかとなった。この知見は、選択的にジャガイモのゲノムからSSR2遺伝子を切除することができ、エンジニアリングより安全なジャガイモで必要となるエフェクターヌクレアーゼ(TALENS)様酵素と呼ばれる転写活性化因子を改変することが可能になった。

詳細は、以下のサイトにある。
http://www.riken.jp/en/research/rikenresearch/highlights/7902/

フィリピンバイオテックウイークでは、学生と主要な利害関係者のためのバイオテック教育にハイライトを当てた

 フィリピン高等教育委員会(CHED)は、ケソン市のCHED事務所で2014年11月24-28日、今年のフィリピンバイオテックウイーク(NBW)を主催した。そのテーマは、「私たちの未来のためのバイオテクノロジーに関する教育を育てよう」あった。この事業は、一般大衆の食糧生産、食糧安全保障、と飢餓の緩和に果たすバイオテクノロジーの役割についての意識を高めることを目指している。

 政府機関や非政府組織が主催する様々な活動がこの週を通して開催された。ここでのハイライトの1つは、フィリピン農業省のバイオテクノロジー奨学金プログラムの立ち上げである。ISAAAとSEARCAバイオテクノロジー情報センターは、バイオテック短編映像、3分のフィルムまたは「短編」を通じてバイオテクノロジーの利点に関して、フィリピンフィルムメーカーのコンテストを開催した。 農業省バイオプログラムはまた、フィリピンの農業バイオテクノロジー研究の進歩を提示するインフォグラフィック、ポスターコンテストを実施した。

詳細は、以下のサイトに連絡ください。
knowledgecenter@isaaa.org

農業生産者と農業普及員の員がBTナスの生産トレーニングに出席

 バングラデシュ農業研究所(BARI)の農場調査課(OFRD)が農業バイオテクノロジー支援プロジェクトII(ABSPII)と共同で行うトレーニングプログラムが、Rangpur地区で2014年11月14日に行われた。このトレーニングプログラムの間にBtナスの生産及び技術に関する情報を参加者に説明した。これらの農業生産者は昨年成功した商業生産に触発され、今年も作物栽培を行っている。圃場レベルの普及員や労働者も訓練に含まれていて圃場生産については農業生産者の指導も行った。約50名の研修生が参加した。

 昨年のBtナス圃場試験と昨年の商業栽培に関与したBARIの科学者が訓練中にスピーカーを務めた。BARI の局長のMd Rafiqul Islam Mondal博士とABSPIIの国のコーディネーターのGour Pada Das博士も研修生の質疑に応えていた。

トレーニングの詳細については、以下のサイトで Prof. K.M. Nasiruddin教授に連絡を取って下さい。
nasirbiotech@yahoo.com

ヨーロッパ

ヨーロッパの最先端の植物科学者がGM作物の試験禁止を止めるように呼びかけた

 ヨーロッパで最も著名な植物科学者20人以上が、植物科学に対して適切に研究費が与えられない限り、欧州は、研究のその優位性を失う可能性があると警告する共同書簡に署名した。ドイツ、スイス、英国、オーストリア、オランダ、ベルギー、スウェーデンからの最も影響力のある植物科学者たちは、ヨーロッパの基礎および応用植物科学が、二流の状態に追いやられることを懸念している。

 署名者は、欧州の政策担当者は、より科学を支援する立場を取らない限り、「世界トップクラスの科学」を生産し、「イノベーションへの障壁」を取り除くとする現在の「ホライズン2020」の目標にとどかないことを懸念している。科学者たちは現在、EUが採っている「遺伝子組換え植物の承認に事実上モラトリアムが適用されていることは、応用植物科学に害があり、公的資金による科学者や中小企業が効果的に社会に大きな課題に対処する可能性を排除している」と述べている。

 公開書簡は、GM規制の基本的な改正を呼びかけ、「ほとんどの欧州諸国で遺伝子組換え植物の圃場試験承認が科学的ではなく、政治的な理由で阻止されている」と警告している。さらに、圃場試験が承認されているところでも「しばしば組織的な妨害が行われ、科学的にも経済的にも巨大な損害を起こし、農業害虫や気象変動に対応する科学的研究を阻害している」と述べている。彼らは、「私たちの一部は脅迫さえ受け、私有財産すら荒らされている」ことを明らかにした。

公開書簡は、以下のサイトにある。
http://www.umu.se/digitalAssets/151/151958_open-letter-to-decision-makers-in-europe.pdf
詳細については、ニュースリリースが、以下のサイトにある。
http://www.umu.se/english/about-umu/news-events/news/newsdetailpage/europes-leading-plant-scientists-call-for-urgent-action-to-defend-research.cid242017

研究

ラットへの給餌試験でBTイネが安全と証明

 BTイネ(MFB-MH86)は、イネヨトウ(Sesamia inferens)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)とコブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)などの害虫の食害を軽減するcry1Ab蛋白質を生産する。中国農業大学のHuan Song氏と共同研究者は、BTイネと対応する非遺伝子組換えイネ(MH86)からの米粉をSprague-Dawleyラットで90日間給餌試験を行った。17.5、35および70%(w / w)の濃度で、げっ歯類の食餌を調製した。

 全体的な健康状態、体重および摂餌量はMFB-MH86とMH86を与えたものの間で同等であった。血液サンプルの血液学的および生化学的パラメーターの差はあったが、ラットの大きさ、性別にみられる正常な変化の範囲内であり、試験の差によるものではないと考えられた。肉眼および組織検査を行ったが、有意差は認められなかった。

 その結果に基づいて、Btイネ(mfb-MH86)は安全、かつ栄養価は非GMイネと同じと結論した。

研究の概要は、以下のサイトにある。
http://link.springer.com/article/10.1007/s11248-014-9844-6

文献備忘録

ビデオ:Nina Fedoroff 氏が語る「100億人の夕食のために」

 米国の科学者Nina Fedoroff 氏は、TEDxのために「100億人の夕食のために」を語り、人口増加の対応する食料と農業の開発に科学の重要性を強調したビデオを作成した。

ビデオは、以下のサイトで見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=fqJAeReFr8I&feature=youtu.be