皆様、こんにちは。前編集長の橋本宗明です。大変ご無沙汰しています。2年前に日経バイオテクから、日経ドラッグインフォメーションという雑誌に異動して、編集長を務めています。医薬品や再生医療などの研究開発をテーマに取材していた立場から、実際に医薬品などが使われる現場を取材する立場へと視点を変えると、“常識”が大きく異なることに驚かされます。何よりも驚いたのは、GMPに則って厳密に管理されて製造されている医薬品が、薬局の調剤室でPTPシートから取り出され、場合によっては粉砕されて他の薬と“一包化”されたり、在宅の現場では錠剤やカプセル剤をお湯に溶かす“簡易懸濁”が行われたりしていることです。こうした臨床現場での工夫を問題視する意図は毛頭ありませんし、当然、対象となる医薬品の効果などに影響がないことを検討した上で行われていると認識していますが、製造現場での規制の厳しさをさんざん取材してきて一包化や簡易懸濁の話を初めて聞いた時は愕然としました。逆に言うと、現在のGMPなどの規制に、過剰な面があるのではないかとも思います。

 ところで、本日、久々に登場させていただいたのは皆様にお伝えしたいことがあるからです。日経バイオテク編集部に所属していた際、2010年に医療機器・IVDメーカーのための中国進出セミナー、2011年に製薬企業向け中国進出セミナーと、中国市場に関連したセミナーを2回開催させていただきました。この時に講師を務めていただいた北京CROの張辛茹氏らと、ふたたび中国展開をテーマとするセミナーを開催することにしました。医療機器を対象に、今回は中国だけでなくASEAN各国における規制や市場動向もお伝えする2本立てのセミナーとして開催します。

セミナー「中国・ASEANの医療機器市場の攻略法」

開催日時 2014年12月5日(金) 10:00~16:30(予定)
会場   ラーニングスクエア新橋
主催   日経バイオテク/日経メディカル/日経デジタルヘルス
受講料(税込) 28,000円(昼食は含みません)

 詳細はこちらをご覧ください。
http://nbt.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/141205/

 中国では国民皆保険体制を整備するために、政府が全国の医療施設への投資を積極化しており、そのインフラ整備の一環として医療機器の輸入手続きなどを規定した「医療機器登録管理弁法」をはじめ、医療機器関連の規制を全面的に見直しました。そこで、この制度改正の全体像と、中国の医療機器市場の現状などを解説していただこうというのがこのセミナーの第1部の趣旨です。中国医療機器の動向については、現地でCROとして開発業務に携わっておられる北京CROの張氏、EPSアソシエイツの杉野敬一氏に解説してもらいます。

 第2部のテーマは、2015年に経済共同体(AEC)の実現を目指すASEANの医療機器市場、規制の動向です。ASEANの、特にインドネシア、マレーシア、タイ、フィリピンといった主要国では、国民の生活レベルの向上に伴い、高度な医療サービスに対するニーズが急速に拡大していて、それに対応すべく、欧米や日本などの医療関連企業の現地への進出が盛んになっています。これらASEAN各国の最新トレンドを、英国Economist誌グループの一員であり、アジア最大級の医療調査・コンサルティング企業であるClearstate社 Managing DirectorのIvy Teh氏に紹介してもらいます。

 中国や新興国で景気が減速する一方、円安の進行によって数年前に比べると日本企業のアジア展開は、少しハードルが上がっている面があるかもしれません。そうは言いながら、近い将来、日本の人口が減少しはじめることを考えれば、海外展開は成長のために日本企業に残された数少ない道と言っていいはずです。政府もその成長戦略の中で、医療機器産業の発展を促し、国際展開を促進する方針を打ち出しています。成長のチャンスを手にするためにも、このセミナーに参加されませんか。皆様のご参加をお待ちしています。

http://nbt.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/141205/