動物に投薬すると代謝されてしまうT1105から、商品化したアビガン(T705)までは僅かフッ素基1つ付加した差に過ぎなかった。しかし、ここでも合成は難航する。だが、この苦労は決して無駄では無かった。後で分かったのだが、アビガンはプロドラッグだった。細胞に取り込まれ、代謝されて始めて活性化合物となる。これがRNA鎖依存型RNAポリメラーゼを標的としてスクリーニングを進めていたライバル企業を突き放す要因となっていたのだ。

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