ちょっと先の話ですが、日本医学会総会が来年の4月に京都を中心に関西で開催されます。医学会総会というと医師以外には関係なさそうに思えますが、非医師の研究者も多数参加し、医学に関連する様々な分野での議論を行います。総会のWEBサイトを見ると、プログラムがほぼ固まったようです。
http://isoukai2015.jp/

 そして8年ぶりの本格開催となる来年の総会は(2011年は東日本大震災により縮小開催)、これまでと比べてバイオテク関連のテーマが多いように見受けられました。iPS細胞の登場以降、バイオテクの医療への応用が非常に注目されていることを鑑みれば、当然のことでしょうか。ちなみに開会講演は山中伸弥氏です。

 メインテーマは「医学と医療の革新を目指して」、そして今日の社会が直面する課題について20の柱を立て、議論が行われます。その柱には「トランスレーション科学の振興」「臨床研究の推進」「先制医療(個の視点からの予防医学)」「再生医療」「基礎医学からの提案」といった、これからのバイオテクの向かう方向に関係するようなテーマが数多く並んでいます。
http://isoukai2015.jp/program/index.html

 例えば「トランスレーション科学の振興」を見てみると、「医療開発に不可欠な産学連携」「ここまで来た!臨床応用を支えていく科学の進歩」「チームワークが重要!臨床応用研究のサポート体制の整備」「こんなに進んでいる!トランスレーショナル研究の事例」という企画で構成され、最後の事例の企画では、東京大学細胞情報学分野の間野博行氏、筑波大学システム情報工学研究科の山海嘉之氏、東京大学医科学研究所先端がん治療分野の藤堂具紀氏、京都大学腫瘍薬物治療学講座の武藤学氏、日本大学外科学系心臓血管・呼吸器・総合外科学分野の高谷節雄氏といった、蒼々たるメンバーが講演するといった具合です。

 もう1つ紹介すると、「臨床研究の推進」の柱は「再生医療が世界を変える」「新薬開発の先に見えてくるもの」「がん免疫療法は輝かしい新治療法になり得るか」「新薬開発競争を打ち勝つためにわが国に求められているもの」という企画で構成され、最後の企画では埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科の藤原恵一氏、日本臨床試験研究会の樽野弘之氏、日本医療政策機構の宮田俊男氏、医薬品医療機器総合機構の矢守隆夫氏が登場します。

 全体を見渡せば、これまで日経バイオテクで取り上げたことがある企画や演者も多数存在するのですが、それぞれの位置づけを俯瞰して見るにはいい機会かもしれません。

 ちなみに過去1年以内に日本医学会の分科会集会に参加した研究者は、10月末までに申し込めば5000円引きだそうです。
http://jams.med.or.jp/members-s/index.html

                       日経バイオテク編集長 関本克宏

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