(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2014年9月30日】の日本語訳を掲載したものです。

世界

Cornell大学はアグリバイオに関する科学に基づいた対話活動の世界的先導計画を発表

 Cornell大学は、農業バイオテクノロジーに関する科学者の声を強めることを目的とし、新しい先導計画を立ち上げた。先導計画はCornell科学協同(Cornell Alliance for Science)と命名された。この協同の長であるSarah Evanga氏によると、この先導計画は、世界的な規模で意義のある「強烈な協同」である。なぜならば個々別々の個人や与えられた期間では扱えない大きな課題だからである。強烈な協同を形成するための強烈な戦略は、飢餓に焦点を合わせるもので遺伝子組換え生物(GMO)政策に対するものではない。

 プロジェクト活動は、意思決定者と消費者に向けてのマルチメディアの開発を含むもので、農業バイオテクノロジーに関する対話の訓練プログラムを実施するものでもある。このプロジェクトチームは、これからパートナーとともに働き、バイオテクノロジーが農業における主要な課題に向けて有用になるように、より建設的な政策を促進しようとするものである。

 この協同事業は。Bill and Melinda Gates Foundationからの支援を受けて、様々の活動を行う中でバイオテクノロジーのリーダーシップを育てる会議、短期コース、および修了証を出すような長期のコースを実施する。

詳しくは以下サイトをご覧ください。
http://www.news.cornell.edu/stories/2014/08/new-cornell-alliance-science-gets-56-million-grant
および
http://allianceforscience.cornell.edu/blog/call-radical-collaboration

米国科学アカデミーは、遺伝子操作(GE)研究に関する最初の公開会議を実施

 米国科学アカデミー(NAS)は、遺伝子操作(GE)作物への総合的な調査に着手している。研究は、米国および国際的な遺伝子操作(GE)作物の開発と導入の歴史を検証することを狙ったものである。これには、まだ商業栽培されていないものや様々な国での遺伝子操作(GE)作物の開発および生産者の経験についての調査も含まれている。委員会は、GE作物に関する入手可能な情報を検討するために設立された。

 最初の公開会議がワシントンD.C.で2014年9月15-16日に開催された。20人の講演者が招待された。この中には、マックス・プランク化学生態学研究所のIan Baldwin氏、食品安全Doug Gurian-Shermanセンター遺伝リテラシープロジェクトのJon Entine氏、および一般市民の関心事に関する科学センターのGregory Jaffe氏が含まれている。一般市民からのコメントも、会議中に募集された。

 委員会は、また遺伝子操作(GE)作物、食品および関連する技術に関する現在の環境や食品安全性評価や追加試験の必要性や潜在的価値の証拠について、科学的基盤を検討する。必要に応じて、研究では、非GE作物や食品についてもどのように行われているか検討する。

より詳しい内容は以下のサイトにある。
http://www.geneticliteracyproject.org/2014/09/15/national-academy-of-sciences-convenes-panel-to-re-evaluate-gmos/
http://nas-sites.org/ge-crops/2014/07/16/first-public-meeting-september-15-16-2014/

より効率的な光合成のために遺伝子組換え(GE)たばこを開発

 コムギやコメなどの作物での光合成増強に必要な3つの主なステップの第2ステップが、英国、米国でコーネル大学、ロザムステッドリサーチの研究者によって完成された。Cornell UniversityのMyat Lin氏とRothamstedのAlessandro Occhialini氏が率いるチームは、タバコにシアノバクテリアからの遺伝子を移すことに成功した。遺伝子は、植物が大気中の二酸化炭素を糖および他の炭水化物に変換するより効率のよい酵素を生産できる。その効率を36~60%上昇できる。

 Cornell UniversityとRothamstedの研究者は、タバコの炭素固定酵素のRibulose-1,5-bisphosphate carboxylase/oxygenase (RuBisCo)をより効率のよいシアノバクテリアにある2つの遺伝子で置き換えた。シアノバクテリアの速い炭素固定系をもった作物は、イリノイ大学のJustin McGrath氏とStephen Long氏のコンピュータモデリング研究によれば収量が高くなる。Cornell大学の植物分子生物学Maureen Hanson教授は、「この植物は、シアノバクテリアの炭素固定酵素を遺伝子工学で置き換えた最初の例である。これは光合成の効率を上げた植物を作成する重要な第一ステップである」と述べた。

詳しい情報は、以下のCornell Chronicleをご覧ください。
http://www.news.cornell.edu/stories/2014/09/plant-engineered-more-efficient-photosynthesis

アフリカ

アフリカのCOMESA地域でのバイオテクノロジー-バイオセーフティ応用による利益を共有する方向性を指向

 東部・南部アフリカ共同市場専門機関(COMESA)である東部・南部アフリカにおける商品貿易連合(ACTESA)は、エチオピア、アディスアベバのインターコンチネンタルホテルで2014年8月18-19日に、バイオテクノロジーとバイオセーフティに関する政策についてワークショップを開催した。東部?南部アフリカ(RABESA)のバイオテクノロジーとバイオセーフティの方針について地域的アプローチの開発に向けた継続的な研究を10年以上行った後に、提案された指針が農業、環境そして天然資源のためのCOMESA閣僚による第5回合同会議で最終的に2013年9月に承認された。その指針は、その後、バイオテクノロジーとバイオセーフティに関するCOMESA方針として2014年2月22-23日に開催された第32回COMESA閣僚評議会、総会で採択された。

 このように、ワークショップの目的は、バイオテクノロジーとバイオセーフティに関するCOMESA政策のこれまでの動向についての意識を高めることであった。 2日間のワークショップには、19の加盟国、科学者、生物安全規制の専門家や市民社会から国家レベルのバイオセーフティフォーカルポイントを含め42名が参加した。Belay Getachew博士がACTESA最高経営責任者(CEO)に代わって開会の言葉として、ワークショップは、国家レベルでバイオセーフティ枠組みの中に地域政策の指針を統合することを参加者に明瞭にすることであると提示した。これは、情報、データ、既存の科学能力を共有して地域のリスク評価に関する協調的なアプローチにつながるものである。この会議は、参加者に戦略目標、活動、パートナーシップの役割、責任、および政策の実施のための資金戦略を提供するものである。

 ワークショップは、国際アグリバイ事業団アフリカセンター(ISAAA- AfriCenter)、東・中央アフリカ(ASARECA)農業研究強化協会、バイオセーフティシステム開発プログラム(PBS)と米国農務省の協力の下でACTESAが開催した。

アフリカ農業関係者は、持続可能性を達成することに注力

 アフリカの農業関係者は、アフリカの持続的な農業発展のために単なる議論よりもより多くの行動をするとした。ナイジェリアの農業と農村開発大臣H.E Hon. Akinwumi Adesina氏は、アフリカ諸国の農業大臣にそれぞれの国で、生産性と持続性を向上するために必要なことを適切に助言することを求めた。「理想的で集中力のあるリーダーシップがアフリカ農業の全面的な転換を行うのに必須である」とした。この提言に呼応して気象変動に関する国連事務総長特使H.E John Kufuor氏は、「アフリカの政治は、農業に焦点を当てるべきである;農業は、アフリカの基本的要素である」と述べ た。

 2人の政府関係者が、第4回アフリカ緑の革命フォーラム(AGRF)アフリカの各国首脳、閣僚、農業生産者、民間アグリビジネス企業、金融機関、NGO、市民協会、科学者、その他の関係者を集めて、アフリカの緑の革命を実現するための具体的な投資計画を議論する先導案に前期の課題を盛り込んだ。会議は2014年9月1-4日にエチオピアのアディスアベバ、で開催され、1000人以上の代表者が出席した。

フォーラムの詳細については、アフリカの緑の革命(AGRA)のためのアライアンスのSylvia Mwichuli 氏に以下のサイトで連絡ください。
smwichuli@agra.org

ガーナのビタミンA不足を改善するための世界視覚プロジェクト

 オレンジ色果肉サツマイモの生産、消費、マーケティングを通じて食品ベースのプロジェクトは、ガーナの5歳以下の子供たちのビタミンA不足を改善しようとするものである。先導案:世界視覚プロジェクトによる西アフリカの食糧改善と保障に関する体系的試み(SATISFY)は、Brong Ahafo域にある2地点、すなわちKintampo南と Atebubu地点に利益をもたらすものである。

 「私たちは、ビタミンA欠乏がガーナの問題であり、その供給が不安定になってきて、過去3カ月大きな課題となっていると認識している」と世界視覚プロジェクトのコーディネーターのStephen Matey氏が述べている。「新しい試みが必要であり、食糧による試みがよりよいと考えている。それは農業生産者が主要な働きができるからである。そうすれば、農業生産者が栄養改善のためビタミンAの高いものを生産するからである」と同氏がオレンジ色の果肉サツマイモ研修会で述べた。またAccraの国際農業放送局主催のオレンジ果肉サツマイモコミュティで同氏が述べた。

 ガーナ保健サービスによると、12,000人の子供たちが栄養失調による体重不足が原因で死亡している。統計によると乳児期早期の子供の死亡の半分が栄養不足によるものである。一方ガーナの13人に1人の子供が5歳前に死亡している。

 OFSPで訓練を受けて、知識を農業および公開教育担当者に渡し、農業生産者を訓練し、農業生産者が栽培、消費、市場に出すことで追加収入を得ることになる計画であるとMatey氏が述べている。

アフリカのバイオテクノロジーの詳細については、以下のサイトに連絡して下さい。
bbita@isaaa.org

南北アメリカ

米国農務省(USDA)はDow AgroSciencesの Enlistのトウモロコシとダイズ品種の米国での商業的栽培を許可

 米国農務省(USDA)は、米国Dow AgroSciencesのEnlistトウモロコシとダイズ品種の米国での商業栽培の最終的な承認を与えた。Enlist品種は、Enlist雑草制御系の一部であり、新しい形質であり、この除草剤技術は、除草剤耐性雑草を制御することを目指している。承認は、Enlistトウモロコシ、Enlistダイズ、そしてEnlist E3トウモロコシ品種に適用される。同社は、今ここに適用できる除草剤Enlist Duoの環境保護庁(EPA)への登録を待っている。

 Enlist Weed Control体系の商業利用を心待ちしている米国農業生産者は。米国農務省の決定に続いての強い支持を表明した。Missouri州Tarkioの農業生産者のBrooks Hurst 氏は、「Enlistのようなツールが、より効率的かつ生産的になることの助けとなる。これは、米国人に2つの利益をもたらす:食糧の供給と健全な経済への貢献である。」と述べている。

詳細は、以下のサイトでニュースリリースをご覧ください。
http://newsroom.dowagro.com/press-release/usda-allows-commercialization-dow-agrosciences-enlist-corn-soybean-traits

アジア・太平洋

ベトナムは4種の遺伝子組換え(GMトウモロコシ品種を承認

 ベトナム農業農村開発省(MARD)は、4種の遺伝子組換え(GM)トウモロコシ品種をヒトおよび動物飼料に使用することを承認した。

 ベトナムが4つの遺伝子組換えトウモロコシ品種の圃場試験を開始するとしてから4年経過している。これらの品種はそれ以来、大規模なテストと評価を経ているだけでなく、ベトナム遺伝子組換え食品、動物飼料用の食品安全会議で承認されている。

 4種のGMトウモロコシ品種は、Syngenta Vietnam Co. Ltdが開発したBt 11とMIR162およびMonsanto's Dekalb Vietnam Co. Ltd.が開発したMON 89034 と NK603である。承認機関は、これらには健康への有害な影響はないと決定した。この承認は、GM食品に関する法的枠組み構築の最初のステップと考えられ、ベトナム政府は農業のような技術のアプリケーションを高速化する過程にある。これは、2020年に向けての持続可能な農業計画に沿ったものである。

詳細は、以下の2つのサイトにある。
http://www.geneticliteracyproject.org/2014/08/19/first-four-gm-corn-varieties-approved-in-vietnam/
http://grains.org/news/20140828/vietnam-grants-licenses-four-genetically-modified-corn-varieties

オーストラリアでの機関の信頼とメディアサイクルがどのようにGMの支持に働くかの予測に関する研究

 オーストラリアのLa Trobe University のMatthew Marquez 氏と共同研究者がGMへの姿勢について研究した。10年間にわたる8000人を越えるオーストラリア人について調査し、オーストラリア人は食用のGM動物に比べてGM植物に対する姿勢がより積極的ではなかった。特にメディアでの取り上げ方が高かったときにはよくなかった。モデリング法では、食用の各種GM生物に対する積極的な姿勢は、科学者や規制当局への信頼性の高さと相関しているが、環境団体には信頼性は低かった。科学者や規制当局への一般の信頼は、食用のGM動物よりもGM植物利用への強い予測因子であるが、報道が低い期間のみであった。

研究成果は、以下のサイトにある。
http://pus.sagepub.com/content/early/2014/07/24/0963662514542372.abstract.

フィリピンの農業生産者と他の関係者がBTナスの商業化を推進

 自治体農業関係者や農業生産者、学生、メディア関係者、その他の関係者を含むフィリピンのPangasinan州から地方自治体構成員が、2014年9月3日にPangasinan州立大学(PSU)で開催されたBtナスの公開討論会の結論として、害虫抵抗性のBtナスの商業的植林のための支持宣言に署名した。

 科学者、専門家、農業生産者の話題提供者との議論の後、関係者がフィリピンロスバニョス(UPLB)大学で開発されたBtナスは「ナスの果実やシュートボーラー(EFSB)のような困難な害虫に対するより健康でより安全な解決作物」であることを認識したと述べている。彼らはまた、2012年に完了した多様な地域での圃場試験は、安全にしかも政府が設定し、所定の規則手続きに完全に準拠して行われ、農務省植物工業局に正式に承認されたことを認めた。さらに、国際的な基準に基づいた食品の安全性評価に合格した現代バイオテクノロジー製品の安全性を認めた。

 公開討論は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)農業・バイオテクノロジー情報センターの大学院の研究と研究のための東南アジア地域センター(SEARCA BIC)、Sta. Mariaの部局、そしてPSU-Mariaキャンパスの共催で行われた。参加した主なる科学者は、UPLBのBtナスのプロジェクトリーダーDesiree Hautea博士、研究リーダーLourdes Taylo博士、UP Diliman教授、Ernelea Cao博士、経済学者Sergio Francisco博士とDA-BPIバイオテックコアチームの副議長Ms. Merle Palacpac女史が含まれている。Pangasinanの農業生産者の代表Rosalie Ellasus 女史とOnofre Batalla氏は、遺伝子組換えトウモロコシ栽培の成功体験を述べた。両者ともBtナスの種子の解放利用の必要性を強く表明した。

フィリピンのBtナスについての詳しい情報は、以下のSEARCA BIC のサイトをご覧頂くか
www.bic.searca.org
メールをbic@searca.orgに送ってください。

非生物的ストレス耐性のGM作物の安全

 非生物的ストレス耐性を持つGM作物は塩分、旱魃、極端な温度などによってもたらされる作物の収穫高の損失を低減するために開発されてきた。この開発により、その食糧と環境安全性に関する問題がこれらのGM作物の導入と受容性に影響を与え、表面化している。RIKILT Wageningen UR食品安全研究所のLiang氏と共同研究者による研究で、これらのGM作物を評価する際に比較アプローチを開発することの重要性が議論された。

 彼らの成果によると非生物的ストレス耐性を持つGM作物の受容性と導入は、その安全性評価の結果に依存していることを証明された。非生物的ストレス耐性を持つGM作物を評価するための三角法がこのタイプの食品や環境安全性評価のための現在の比較アプローチを改善するために提案された。この方法は、GM作物を2つの条件で栽培比較を行うものである:即ち自然でストレス条件下で、一方、従来の作物も、自然状態で栽培する。ここでこの方法は、2つの条件で成長させたGM作物の栽培を比較する。従来の作物と比較して、環境内の両方の条件の下でGM作物の栽培における影響やリスクを処理し、評価する。環境に安全と考えられるGM作物はその後、食糧としての安全性について評価する。

研究の詳細は以下のサイトにある。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924224414001861

韓国におけるCOP-MOP会議

 バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書締約国の第7回会議COP12/ COP-MOP7/ COP-MOP1が9月29日から2014年10月17日までPyeongchang, Gangwon 州で開催される。

 194の政府の代表者、関係機関やNGOの長が協議、計画と条約とそのプロトコルの全体的な実装のための3つの別個の会議中に決定を行うために集まる。締約国の第7回会議は、締約国の会合としてバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書(COP-MOP-7)について9月29日から10月3日まで、また、生物多様性条約(COP-12)締約国第12回会議が10月6日から17日に会合を持つ。第1に遺伝資源アクセスおよび公正衡平な配分についてフェアを10月13から17日に名古屋議定書の締約国の会合として開催する。

 さらに、農業バイオテクノロジーに関するサイドミーティングがAlpensia Resortで9月30日にCropLife韓国と共同で開催される。CropLife韓国のアドバイザーのHyo Guen Park博士は、食糧安全保障に対処するバイオテクノロジーの役割を紹介した。地域振興庁GM作物国立センター長のSoo Chul Park博士は、韓国のGM作物の国内における研究状況の概要を提供し、そこには、韓国BioGreenの第2世代のグラント・プロジェクト、韓国の今後の植物バイオテクノロジーパイプラインを含めて紹介する。

詳細については、Korea ?Biotechnology Information Center のSumin Kim氏に連絡ください。
szkoo27@korea.kr

フィリピン科学技術会議(NAST)がミンダナオ島地域政策立案者や関係者にバイオテクノロジーについて話をした

 フィリピン科学技術アカデミー(NAST)の科学者と会員が、Davao 市とButuan 市でバイオテクノロジーIECフォーラムを2014年9月17日と19日にそれぞれ開催した。フォーラムでは現代のバイオテクノロジー一般:その原則、応用、製品、安全性、および便益を議論した。これらの活動は、NASTプロジェクトである「DOSTと地方自治体のキーパーソンへの能力開発と持続可能なバイオテクノロジー情報、教育・コミュニケーション」の一部であり、その狙いは、さまざまな地方自治体とDOST地域事務所のキーパーソンの意識改革と、現代のバイオテクノロジーの科学的根拠に基づく情報をさまざまな地方自治体とDOST地域事務所のキーパーソンに提供することにある。

 話題提供者と専門家は、the University of the Philippines Los Banos (UPLB)のAntonio Laurena博士、the University of Southern MindanaoおよびNAST Biotech Focal Person for Region 12のEmma Sales 博士とUP CebuおよびDavao forumのMarcos Valdez Jr.博士、Maria Marcos State University とNAST Biotech Focal Person for Region 1のof Prima Fe Franco博士、 UPLB のRoberta Garcia博士と Eureka Ocampo博士、および Butuan forum博士だった。

 科学者たちは、GMOの食品と環境への安全性リスク評価の研究だけでなく、国の国家バイオセーフティ規制政策を議論した。彼らは今後出てくる地元のバイオテク作物、UPLBが開発した果物やシュートボーラー抵抗性のBtナス、およびビタミンAに富むゴールデンライスへの奨励と支持の呼びかけを行った。彼らは、公的研究機関の成果としてのこれらの遺伝子組換え作物は、国の農業開発のための重要な投資であると表明した。彼らはまた、バイオテクノロジーは、遺伝子組換え作物の開発を通じて、農業生産者の選択肢を拡げているとも述べた。

 この活動は、バイオテクノロジー情報センター(SEARCA BIC)の大学院の研究と研究農業のための東南アジア地域センターとの共催で行われた。フィリピンや東南アジアでのバイオテクノロジーの発展の詳細については、http://www.bic.searca.org/をご覧いただくか、電子メールをbic@searca.orgに送って下さい。

フィリピンが地域アグリバイオ研究の先導者であると米国農務省が発表

 米国農務省外国農業サービス(USDA-FAS)は、フィリピンの農業バイオテクノロジーに関する報告書を発表した。報告書によると、フィリピンはバイオテクノロジーの研究とその商業化の地域の先導者であるだけでなく、科学的根拠に基づく且つ徹底したバイオテクノロジー規制政策のモデルである。

 フィリピンは現在、過去10年以上の遺伝子組換えトウモロコシの成功の結果、トウモロコシの自給自足ができている。遺伝子組換えトウモロコシ品種の利用による環境や健康の問題は全く報告されていない。また、ゴールデンライスとBtナスについては、フィリピンは、地域で開発された遺伝子組換え作物を商業化する最初の東南アジア国になる態勢を整えている。これらの食糧安全保障への取組みについてのフィリピンの成功は、Btナスの商業化を遅らせる訴訟を提起した反遺伝子組換えグループからの攻撃を集めている。活動家グループはまた2013年にゴールデンライスの試験圃場を破壊した。学界、産業界、地方政府筋によると、これらの反遺伝子組換え活動が、かえって遺伝子組換え技術の安全且つ責任ある利用を促進するための教育アウトリーチ活動をまとめるように地域の関係者を元気づけることになっている。

報告書のコピーを以下のサイトからダウンロードできる。
http://www.fas.usda.gov/data/philippines-agricultural-biotechnology-annual

科学者は、科学コミュニケーション(SCICOM )を重要視しているが、一般への遺伝子組換えについてのコミュニケーションにはほとんど時間を割いていない

 大学教授と公共部門の科学者たちは、遺伝子組換え(バイオテクノロジー)に関する高度に信頼できる情報源だと一般国民が考えているとの研究成果が得られた。

 国際アグリバイオ事業団(ISAAA)は、科学者や学者が科学コミュニケーション(scicom)とその国民の意識や理解に対する役割をどう考えているかを調査した。インドネシア、マレーシア、フィリピンの63の異なる研究機関、大学から200以上の回答を研究した。

 その結果によると、科学者や学者は科学コミュニケーションの重要性を認識しているが、自分の時間のほんの一部だけを一般国民との関与に充てているに過ぎない。回答者のほぼ半数(40%)が、自分の所属機関外の学生やスタッフのためのバイオテクノロジーに関する認識と理解の醸成の目的のためには、低水準(年間1から10回の活動)しか持っていない。わずか10%しか主に非政府組織(NGO)が主催したバイオテクノロジーコミュニケーションの正式な訓練に参加していない。より多くの資金を持っており、訓練を受けている科学者や学者はよりいっそう一般国民と関わりを持つように奨励されることになる。

 この研究のインフォグラフィックは、以下のサイトからダウンロードできる。
http://www.isaaa.org/resources/infographics/scicomm2014/scicomposter2014.jpg

 この研究は、作物バイオテクノロジーグローバルナレッジセンター(KC)のKristine Tome女史、Mariechel Navarro博士と Rhodora Aldemita博士によって行われた。研究論文は、The Philippine Journal of Crop Science最新号(2014年8月)に収載されている。
http://www.cssp.org.ph/pjcs/abstracts

この研究の詳細は、以下のサイトに問い合わせ下さい。
ktome@isaaa.org

ヨーロッパ

アイルランド食品安全庁(FSAI)の最高経営責任者は遺伝子組換え技術の危険視を止めるべきと述べた

 アイルランド食品安全庁(FSAI)の最高経営責任者Alan Reilly氏は、どこの消費者も興味を持っている新技術に関する不合理で非科学な危険視を止める時期にきていると述べた。また彼は、遺伝子改変-食品安全に関する懸念がまだ正当化されるのか? と題するFSAIのニュースレターの記事を出した。

 彼は、遺伝子組換え(GM)食品は、欧州食品法の中で現在でも最も物議を醸し出しているものの1つである。これは25年以上にわたる遺伝子組換えに関する130以上の研究プロジェクトに500以上の独立した研究グループが関与し、そのすべてが遺伝子改変は、従来法の植物育種よりもリスクのあるものではないと結論付けにもかかわらずそのままである。「ヨーロッパは農業食品分野で研究と技術革新の最前線に残ろうとするなら、この新しい遺伝子改変技術の研究に進む政策が必要である」と彼は付け加えた。

論文の上記以外のところは、以下のサイトにある。
http://www.fsai.ie/uploadedFiles/News_Centre/Newsletters/Newsletters_Listing/FSAI_News_v16i4.pdf.

Rothamstedの研究者は、健康によい油の多いカメリナ(偽亜麻)を開発

 オメガ3が豊富な最初の遺伝子改変されたカメリナ(偽亜麻)が2014年9月5日にRothamsted研究所の圃場で収穫された。2014年5月に開始された健康増進特性を持っている遺伝子組換え作物の実地試験は、英国で初めての画期的な試みである。藻類由来の健康な油を生産する遺伝子が植物に挿入されたものである。

 収穫後、作物を乾燥のために温室に取り込んだ。その後種子のオメガ3脂肪酸組成を分析し、廃棄物は埋立地に入れた。

 GM種子からの植物油は、ヨーグルトや他の製品中のオメガ3サプリメントとして使用することができる。しかし、GM作物の商業化には、実地試験および規制要件の完了後になるので10年かかると思われる。

原報告は、以下のサイトにある。
http://www.fwi.co.uk/articles/06/09/2014/146567/genetically-modified-crop-harvested-at-rothamsted.htm

研究

エボラ流行防止にタバコ植物を使う

 出血熱を引き起こすエボラウイルスが、アフリカの一部の地域に急速に拡がって2013年12月以来1000人以上が死亡した。このような流行を終わらせるために科学者たちは、薬やワクチンの開発をスピードアップしている。

 実験的試験の段階でよく知られている薬の1つは、カリフォルニア州サンディエゴでMapp Biopharmaceutical が開発したZMappである。米国科学アカデミー紀要に発表された研究論文では、研究チームは、サルにおいて致命的な病気を防ぐために、抗体の混合物を使用するための概念実証を発表した。感染の1時間後に投与した場合、すべての動物が生き残った。 MB-003として知られている治療で感染の48時間後に投与した場合でも動物の3分の2は防御された。

 Kentucky BioProcessingは、タバコを用いて抗体の有効性を改善した。タバコにエボラに対抗できるタンパク質を「感染」させることでこれをコピー機のように再生産できる。この新しく開発したプロセスは大幅に生産に必要な時間を減少させ、抗体産生量を増加させ、製造コストを低減できる。

 ZMappは薬物試験プロトコールが承認されていないが、今年実施されることが期待されている。

詳細は、以下のサイトにある。
http://www.mappbio.com/ebola.html, http://goo.gl/fXwBoQ
http://www.kentucky.com/2014/08/04/3365612_drug-given-to-american-ebola-victims.html?sp=/99/322/&rh=1

旱魃耐性遺伝子組換えイネと対応非遺伝子組換えイネの比較研究を実施

 韓国のKyungpook National Universityの科学者たちは、旱魃耐性遺伝子組換えイネ系統(HV8とHV23)とその対応非バイオテクノロジー対応(ILMI)の生物的及び繁殖特性だけでなく抗酸化特性を比較した。調査結果は、Journal of Agronomy and Crop Scienceに発表した。

 研究論文によると、穀粒サイズと重量、種子発芽、根の長さ、根・茎乾燥重量、止め葉の長さと幅、草丈、小舌、オシベと心皮の長さに有意差は認められなかった。開花のはじめも完了もほぼ同じ期間にほとんど起こった。 DPPH(1,1-ジフェニル2-ピクリルヒドラジル)ラジカル消去活性およびポリフェノール含量の点で抗酸化特性は、同様の処理条件の下で統計的に差はなかった。

 結果に基づいて、CaMsrB2遺伝子を含有する遺伝子組換えイネ系統は、可視的にはその非遺伝子組換え対応品種と同等であった

研究論文は以下のサイトにある。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jac.12100/full

新刊書

新刊:BTナスについてのPOCKET K

 国際アグリバイオ事業団(ISAAA)は、Btナスに関する新しいポケットKを出版する。これには、バングラデシュ、インド、フィリピンでの期待される利益を含めたBtナスの導入と実験の概要と遺伝子組換え作物を支える技術が書かれている。

 ポケットKシリーズは、知識のポケットであり、皆さんの手元で利用できる遺伝子組換え技術と製品に関する情報をパッケージ化したものである。これらは、作物バイオテクノロジーに関するグローバルナレッジセンター(http://www.isaaa.org/kc)が制作したもの。新たなポケットKは、PCやモバイルデバイスで読むのに便利なように作成してある。

このシリーズは、以下のサイトから無料でダウンロードできます。
http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/48/default.asp