1カ月ぶりにGreenInnovationメールでお目にかかります、日経バイオテク編集の河田孝雄です。

 GreenInnovationmメールでは、環境や農業のバイオ関連の話題をお届けしております。今回はゲノム編集の話題を紹介します。

 今週火曜日(2014年8月26日)に、日本学術会議が報告書「植物における新育種技術(NPBT : New Plant Breeding Techniques)の現状と課題」を発表しました。

※日本学術会議のホームページリンク
http://www.scj.go.jp/ja/info/

 委員長の京都大学教授の佐藤文彦さんにお話しをうかがっておりまして、詳しい記事をとりまとめ中です。日経バイオテクONLINEでは、まずは短い記事ですが、次のように報じました。

[2014-8-26]
日本学術会議、植物の新育種技術の報告書発表、外来遺伝子の挿入や改変が無くても独断的な判断はダメ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140826/178593/

 新育種技術の中でも、2013年の初めに論文発表されたゲノム編集技術のCRISPRが飛躍的発展を遂げています。

 中国のグループがNature Biotechnology誌で2014年7月に発表したコムギの成果でも、CRISPRが使われています。

[2014-7-26]
中国科学アカデミー、うどん粉病原菌に耐性のあるコムギをゲノム編集技術により
創出
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140725/177820/

 CRISPRを用いた育種では、外来性の遺伝子を含まないように工夫することができます。遺伝子組換え規則との関連でどう対応するか、大学では2014年1月に広島大学、3月に京都大学と東京大学が方針を決めて学内に伝えました。

[2014-8-27]
ゲノム編集技術への対応、京大は通知、東大は周知で方針徹底
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140827/178612/

 2カ月前のこのメールで紹介したカイコの育種でも、ゲノム編集技術の活用が始まっています。

[2014-6-26]
養蚕農家で遺伝子組み換えカイコを飼育へ、富岡製糸場が世界文化遺産に正式登録
【GreenInnovation Vol.264】
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140626/177252/

 今月は、農業生物資源研究所がカイコの成果を3つほど、立て続けに論文発表しました。今日は、クモ糸シルクの成果を論文発表しました。富岡製糸場が世界文化遺産に登録されたカイコ産業の再興を期待しています。
http://www.nias.affrc.go.jp/

[2014-8-26]
生物研、強力なhspプロモーターでカイコ組換え体の判別を効率化
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140825/178578/

[2014-8-19]
生物研、クリック反応で修飾しやすいシルクを組み換えカイコで作製、
再生医療の足場材料など応用へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140819/178502/

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https://bio.nikkeibp.co.jp/inquiry/