(編集部注)この記事は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)によるアグリバイオ最新情報【2014年7月31日】の日本語訳を掲載したものです。

世界

Seraliniの論文が再度発表されたが、科学者の懐疑は晴れていない

 2012年に公開されたラットの腫瘍発生と遺伝子組換え(GM)トウモロコシを関係付けた、先に取り下げられた論文がオープンアクセスジャーナルEnvironmental Science Europeに再掲載された。Gilles-Eric Seraliniらによる論文は、先のもののデータ分析を少し修正したものである。

 原論文は2012年にFood and Chemical Toxicology (FCT)に掲載されたが、その後の審査の結果取り下げられたものである。取り下げの理由は「データは結論を出せるものではなく、信頼できないものである」

 Nebraska大学Lincoln校の食物アレルギーの専門家でFCTでのバイオテクノロジー編集者であるRichard Goodman氏は、再出版された論文には、先の取り下げの決定を覆すものはなにもないとしている。研究で使用した実験用ラットは生後18カ月に達したときに病気になりやすいことが知られているSprague Dawleyラットである。これではSeralini氏の研究は「解釈不能」となる。 「Seralini氏のデータをよく見ると、グリホサートと遺伝子組換え(GM)トウモロコシの投与群を単一処理ラットの1グループと比較しているに過ぎない。このような研究では、欠陥が残ったままである。」ともしている。

 University of Cambridgeの統計学者、David Spiegelhalter氏もこの研究では適切な動物数を使用していないと述べた。 「この論文は、適切な統計意義がなく方法や報告内容」が不明である。また、主張している影響には用量依存性がない。従って結論は単に各性別の10匹の対照ラットとの比較によっている。これは全く不適切なものである」と説明している。

原論文は以下のサイトにある。
http://www.nature.com/news/paper-claiming-gm-link-with-tumours-republished-1.15463

Hillary Clinton女史が遺伝子組み換えを支持

 元米国国務長官であるHillary Rodham Clinton女史が、バイオテクノロジー産業機構(BIO)のカリフォルニア州サンディエゴでの年次大会中の65分間の基調講演とその後の討論で、遺伝子組換え生物(GMOs)を断固支持すると表明した。

 Clinton女史は、その利点が先に十分に説明されていたら遺伝子組換え(GMO)議論は、遺伝子組換え(BIOTECH)側に向かっていたと思われると述べた。「遺伝子組換えがまるでフランケンシュタインのように聞こえるが、乾燥耐性ならまさに望んでいるものと聞こえる」と述べた。彼女は、国務長官として、遺伝子操作された種子の主要な提唱者であり、特に乾燥耐性の推進者だったと述べ、更に彼女の公式案件の1つとしてアフリカで自分の食物を栽培して生産することために遺伝子組換え作物を利用することを奨励するものがあったと、サンディエゴコンベンションセンターで何千もの聴衆に語った。

 コンベンションセンターで反GMOグループには直に、「私はきちんと実績を持っている種子や製品を支持する。また、事実とそれを受け止める側に大きなギャプがある。」と、Clinton女史は述べた。

BIO年次大会でのClinton女史の発言の詳細は以下のサイトにある。
http://www.biotech-now.org/events/2014/06/former-secretary-of-state-hillary-clinton-bio2014-keynote-address

遺伝子組換え技術は、保全型農業を助けることになる

 遺伝子組換え技術は土壌の健全性を改善する可能性があると、University of Washingtonの地形学教授で土・文明の浸食(Dirt, The Erosion of Civilizations)の著者であるDavid Montgomery氏が米国インディアナ州で2014年6月22~25日に開催された保全農業世界会議で述べた。

 遺伝子組換えが土壌健全性を改良するのに役立つことは確かであるが、まだその成果は出ていない。「しかし、もし我々がよい土壌を作り、土壌の肥沃度向上に向かってどう農業を評価するかを考え直すには、遺伝子組換え作物を含むすべての事柄をそのゴールに向けて取り込むことを基本から考え直す必要がある」と述べた。バイオテクノロジーは保全型農業に反するものでないこと、そして手を携えてすすむべきだと強調した。例えば、マメ科植物と根圏微生物(rhizoid)で起こっているように、他の植物が土壌細菌との共生を促進するように改変することも考えられると説明した。

 さらに、博愛主義者、ビジネスマンや農業従事者であるHoward Buffet氏は、遺伝子組換え技術と保全型農業は共存できるものであると考えている。「もしも適切な場所で適切な利用をすることができれば、互いに理解を深めることができ、たくさんの成果をおさめられると考えている。またもしも皆がこのように進めるのに何が善でなにが悪かを議論することに多くの時間をかけ過ぎることで皆を遠ざけることになると、得られることよりも失うことが多くなる」とBuffet氏が言った。

原報告は以下のサイトにある。
http://www.manitobacooperator.ca/2014/07/04/biotech-has-role-in-conservation/

ISAAA概要47:バングラデシュにおけるBTナス商業化の現状 が刊行された

 ISAAAは、最新の概要47:バングラデシュでのBtナス商業化の現状を発行した。概要47は、バングラデシュでのBtナスに関する徹底した検証と分析を、科学的・生物学的安全性評価と製品版の発売からバングラデシュの農業生産者へのBtナスの栽培に向けての商業栽培解放についてまで収載してある。

 バングラデシュは2013年10月30日に害虫抵抗性Btナスの4品種の商業栽培を承認した世界で最初の国である。その後、2014年春のGazipur、Jamalpur、Pabna/IshurdiとRangpurの4ナス栽培地域に20農家が2ヘクタール以上(0.13ヘクタールに相当する1 bighaにそれぞれが栽培した)のBtナスの苗を植えた。注目すべきは、Btナスは、農業生産者が、健全で活きのよいナスを生育させ、果実及び茎の害虫(FSB)制御するための農薬の散布を減少させ、栽培のコストを大幅に減少し、市場に出せる収量を大幅に増加させたことである。

 Union Minister(連合大臣)Matia Chowdhury女史は、ISAAA概要47の刊行に寄せて、バングラデシュのBtナスの使用を支持し、Btナスの商業栽培承認を正しい方向への一歩として支持すると述べた。バングラデシュの人々そして世界の人々に向けてBtナスに関する事実を引き出した著者を祝い、Chowdhury大臣は、バングラデシュでBtナスの商業化利用の理論的根拠を理解するのにISAAA概要47が総括的な参考書として役立つものであるとして取り上げた。

 バングラデシュでBtナスの情報と知識の共有に関する一貫したアプローチを示して、Chowdhury大臣は、「我々は社会への安全と利益を最優先にしてきた、これに対し公共研究機関が評価したBtナスやほかの製品について誤った情報を広げて人々を誤った方向へ導く、全ての活動を避けなければならない」と強調した。

 現場レベルでの経験と証拠を提示することで、概要47は、第1作付けシーズン2014年の豊作の後、Btナスの利点を証明しようとする専門家や農業生産者への助言を入れてある。概要には農業生産者の畑でのBtナスの写真やバングラデシュでBtナスの参照頻度の高い参考書も上げている。

 ISAAA概要47:バングラデシュでのBtナス商業化の現状は、www.isaaa.org/indiaからダウンロードできる。
ISAAA概要47の印刷版については、b.choudhary@cgiar.org
または nasirbiotech@yahoo.comにメールして請求して下さい。
ISAAA Brief 47, 大臣のメッセージ, 概要要旨 , Bt ナスに関するトップ10の事実 及び写真集は、www.isaaa.org 及びwww.isaaa.org/indiaphoto galleryにある。
先に出たISAAA概要38:インドでのBtナスの開発と規制を参照することをお勧めします。これは、以下のサイトにある。
http://www.isaaa.org/resources/publications/briefs/38/download/isaaa-brief-38-2009.pdf
バングラデシュでBtナスに関するMark Lynas氏のビデオがhttps://www.youtube.com/watch?v=_LoKPldPopUからダウンロードすることができる。
ISAAAのBtナスビデオ;インドおけるBtナス物語とBtナス;より安全で、より良いと手頃な価格は、http://www.youtube.com/watch?v=sUqvfpNhGGQからダウンロードできる。

パンコムギのゲノムの青写真が解明された

 国際コムギゲノム配列コンソーシアム(IWGSC)はScienceにパンコムギゲノムのドラフト配列を公開した。ドラフト配列公表されたことで世界で最も広く栽培されている穀物のゲノム構造、その構成 進化についての新たな視点が提供されたことになる。

 コンソーシアムは、初めに最大の染色体である3Bの参照配列を決定した。これは残りの染色体の配列を決定するための鋳型として役立った。IWGSCの共同議長Catherine Feuillet氏は、「パンコムギのそれぞれのドラフト配列と初めて染色体3Bの参照配列がわかったことで、我々の行程の大きなマイルストーンに到達した」と述べた。

 染色体ベースの完全な配列を手にしたことで、植物育種家は現在の育種プログラムを高速化し、収量、穀物の品質、病気、害虫抵抗性、または非生物的ストレス耐性などの複雑な形質がどのように制御されているかを特定するツールを手にしたことになる。このことで、この変化の大きい環境のもとで増大する世界人口の需要を満たすために、より高い収率および改善された持続可能性コムギ品種の新世代を生み出すことができるようになるであろう。

 本研究の詳細については、以下のサイトにニュースリリースがある。
http://www.wheatgenome.org/News/Press-releases/Draft-sequence/Press-releases/Genetic-blueprint-of-bread-wheat-genome-unveiled

世界的遺伝子組換え関連グループが連合した

 異なる大陸からのバイオテクノロジー業界団体は、国際的なバイオテクノロジーの開発を支援することを目的とした評議会を形成するために力を合わせた。バイオテクノロジー協会国際評議会(ICBA)の規則は、Bio国際会議の際に、ワシントンD.C.で2014年7月10日に批准された。創立メンバーは、バイオテクノロジー産業機構(BIO)、EuropaBio、AfricaBio、その他17グループである。理事会は、バイオ国際大会の際に毎年開催される。

 「ますます増加する世界のバイオテクノロジー産業は、衰弱や希少疾患、環境フットプリントの削減、飢餓救済、エネルギーの節約とクリーンエネルギー生産、クリーンでより効率的な製造プロセスに挑戦する画期的な製品と技術を提供するようになる」とICBAの委員長に選出されたJim Greenwood氏が述べた。 「しかし、バイオテクノロジー部門は、国境を越えての課題やチャンスの両方に直面している。ICBAを形成する際に、我々の業界は、私たちはより良い協力、共同、そして一緒に世界中がこれらの問題に直面することを可能にする重要なステップを踏み出したものである。」とも述べている。

詳細は以下のサイトにある。
http://www.europabio.org/press/new-council-international-biotech-associations-formed-group-s-membership-represents-six#sthash.H6f222h3.dpuf

南北アメリカ

RAINBOWパパイヤの安全性をEPAが公式に支持

 先週のマウイ郡議会委員会開催前に環境保護局の職員は、遺伝子組換えパパイヤrainbowの消費に関連する健康上の問題がないことを述べている。しかし一方、遺伝子組換え作物を禁止する提案が委員会に提出され、現在検討されている。 EPAの遺伝子組換え特別補佐Chris Wozniak氏によると、rainbowパパイヤと一般的に起こるウイルスを保持したパパイヤの間に摂食による影響の差異はないとしている。

 rainbowパパイヤは、1998年に米国で商業化されたもので、輸出品種である黄肉パパイヤKapoho Soloとパパイヤリングスポットウイルスに耐性を持つ最初の遺伝子操作したパパイヤの赤肉品種との雑種形成の産物である。これは、Cornell UniversityとUnviersity of Hawaiiの研究者により開発されたものである。

詳細は以下のサイトにある。
http://www.staradvertiser.com/news/breaking/20140702_Federal_state_officials_talk_GMOs_at_Maui_council.html
http://www.hawaiipapaya.com/rainbow.htm

米国下院農業小委員会は遺伝子組換え技術の利点に光を当てた

 米国下院農業委員会の園芸、研究、バイオテクノロジー、外国農業に関する小委員会は、遺伝子組み換技術の利点を検討する公聴会を開催した。公聴会は2014年7月9日に開催され、公聴会での証人は、Cornell UniversityのDavid Just博士、Harvard大学のCalestous Juma博士、Tuskegee大学のOlga Bolden-Tiller博士、バーモント州Westmoreの酪農家であり、母親であるJoanna Lidback女史であった。すべての証人は、消費者、農業生産者、および環境が従来法と現代の遺伝子組換え技術の利活用の恩恵を受けているかを強調した。

 「遺伝子組換え技術が、消費者や社会の多くのニーズを満たす上で重要な役割を果たしていることは、本日の聴聞から明らかである。世界で増加している人口に見合った食糧供給をすることは重要であり、一方誰もが安全で多様な、そして品質の確かなものを入手できることを確保する事は大切である。米国はこのようなことができるし、また次世代への課題に対処するための遺伝子組換え開発のリーダーであるべきである。ビタミン欠乏、自己免疫疾患の治療や飢餓に対処するために遺伝子組換え技術が世界の農業に大きな役割を果たしているし、またこれからもそうしなければならない」と、この公聴会でAustin Scott議長が語った。

これに関するプレスリリースが以下のサイトにある。
https://agriculture.house.gov/press-release/subcommittee-highlights-benefits-biotechnology

遺伝子組換え(GM)トウモロコシの栽培面積がこの10年でほぼ倍増

 米国農務省は、1996年以来の除草剤耐性や害虫抵抗性作物の導入に関する新しい報告を発表した。報告書によると、米国のトウモロコシ種子の遺伝子組換え(GM)の割合がこの10年でほぼ倍増した。昨年の90パーセントから今年には93%となり、2004年の50%未満から上昇したことになる。

 報告書はまた、米国の農業生産者は広く遺伝子組換え作物をその得られる利点から導入を行っていることを明らかにした。遺伝子操作された(GE)ダイズ、ワタ、およびトウモロコシが米国の農業生産者が好んでいる品種である。報告書にある主要な調査結果は以下の通りである。

・遺伝子組換えダイズは、栽培面積で2013年の93%から2014年には94%になった。
・遺伝子組換えトウモロコシは、栽培面積で2013年の90%から2014年には93%になった。
・遺伝子組換えワタは、栽培面積で2013年の90%から2014年には96%になった。

最近の傾向と公式文書を含む報告書は以下のサイトにある。
http://www.ers.usda.gov/data-products/adoption-of-genetically-engineered-crops-in-the-us.aspx#.U8x6HZSSySr

アフリカ

ナイジェリアの大臣が遺伝子組換え(GM)についての誤報に対処

 ナイジェリアの農業地域開発大臣Akinwumi Adesina博士が、ナイジェリア人はGM食品の影響を心配しなければならないとの報道に言及し、GM食品に関する問題が修正された。

 「我々は、事実に基づいた賢明かつ責任ある報道をしなければならない。ナイジェリア政府は、数百万の農業生産者に適切な技術を与え、貧困から富への脱却をはかるように努力している。ナイジェリアのアグリビジネスの95%が地域業界の所有である。私は食料自給ができると信じている。だから私は、ナイジェリアのために自分の食料の輸入依存のないようにと後押しをしている。我々は、尊厳をもって自分自身を養しなえるようにし、数百万の人々を貧困から脱却させるのである」とAdesina氏が述べた。

詳細は以下のサイトにある。
http://www.fmard.gov.ng/news_inside.php?nid=118

ガンビアの知事が農業の変革にメディアが重要と強調

 ガンビアLower River Region (LRR)の知事、Salifu Puye氏が、農業開発の強力な触媒としてのメディアの専門家を歓迎した。彼は、最高の農業の実践、農業技術を推進し、積極的な取組みと効率的な農村形成につながる可能性があるとの認識を促進することにより、農業に好ましい変化を起こるようにするにはメディアが重要な機能を果たすと強調した。

 Puye知事は、ガンビアのLRRにある地域農業生産者研修センターで開催された農業情報の収集と普及に関するメディア従事者のためのトレーニングで、このようなことをその演説の中で言及した。この事業は、ガンビア農務省のコミュニケーション、研修と教育サービス(CEES)が主催し、西アフリカ農業生産計画(WAAPP)の資金支援を受けたものである。

 広報の専門家Ibrahim Jam Jawo氏は、農業開発におけるメディアの役割についての彼の研究成果を発表した。彼はメディアが農業生産者、政策立案者や研究者の声をもとにして変革促進の役割を果たせると説明した。

詳細は以下のサイトにある。
http://allafrica.com/stories/201406302220.html?viewall=1

アジア・太平洋

オーストラリアでの科学に向けたコミュニティの対応をCSIROが研究

 連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、科学・技術に向けたオーストラリア人の対応に関する研究成果を発表した。

 Craig Cormick氏が執筆した報告書によると、オーストラリアでは科学への関心と信頼は、一般的に高レベルにあり、科学および研究機関へのネガティブな報道の影響は最小限であることを見いだした。また、科学及び技術に対する好意的なものがあると、これに対する支持を得られることのよい予測因子となっている。これは、論議の多い遺伝子組換え(GM)食品にも当てはまる。その他の主要な調査結果は以下の通りである。

・テレビは、科学技術に関する情報の中で最も人気のある情報源である。科学及び技術への関心の高い人々は、オンラインからの情報取得を好んでいる。
・人口のほぼ半数は、科学に興味を持っていない、また若い世代が科学にますます疎遠になってきている。
・学校での科学への取組度合いが、その後の人生での科学への関心の主な予測因子である。

報告書は以下のサイトからダウンロードできる。
https://publications.csiro.au/rpr/pub?pid=csiro:EP145330

バングラデシュでBTナスについてジャーナリストラウンドテーブル討論を実施

 バングラデシュにある米国国際開発庁(USAID)が2014年7月8日にダッカで先に行った食品安全性に関する事業に続いて、Btナスについての特別なジャーナリスト円卓会議を開催した。そのテーマは「Btナス:神話と現実」だった。

 Cornell大学(米国)の環境問題コンサルタントで英国を拠点とする著名な作家であるMark Lynas氏が環境、食料安全保障と栄養に関するBtナスの潜在的な利点について話した。農業バイオテクノロジー支援プロジェクト(ABSPII)のディレクターであるFrank Shotkoski博士は、遺伝子組換え作物を取り巻く神話や科学的真理を説明した。

 発表の後、ジャーナリストは以下の専門家のパネルと対話する機会があった。バングラデシュ政府:Anwar Faruque氏(農業省秘書官、種子局長)、Md. Rafiqul Islam Mondal博士(バングラデシュ農業研究所所長)、Dil Afroza Khanom博士(CSOで部門長、バイオテクノロジー部門、BARI)。また遺伝子工学専門家としてZeba Islam Seraj教授(Dhaka University、生物化学・.分子生物学部)、Dr. K.M. Nasiruddin教授(バイオテクノロジー、バングラデシュ農業大学&ISAAAのコーディネーター)。市民社会や民間からM.A. Sattar Mondal博士(元BAU副学長とFAOコンサルタント)。

 この円卓会議の詳細は, 以下にメールして下さい。
Khondoker Nasiruddin at nasir.biotech@yahoo.com

フィリピン科学・技術アカデミー(NAST PHL)はインフラ、情報、および革新性の向上に焦点を当てた会議を開催

 フィリピン科学・技術アカデミー(NAST PHL)は、2014年7月9日~10日にマニラのフィリピン国際会議センターで第36回科学会議を開催した。今年の会議は、国家発展、競争力、および復元力のテーマ:インフラ、情報、およびイノベーション(3つのI:I3)に焦点を当てている。会議の主な目的は、世界経済フォーラム(WEF)が定義している国家競争力の指標、すなわち、インフラ、情報、および技術革新を集中的に議論することであった。

 歓迎の挨拶の際に、NAST PHL長官のWilliam Padolina博士は、技術的後進性は偶然なるものではないと述べた。彼はフィリピン人が科学の技術革新のペースを維持するために協力し、国の発展に向けて変革を受け入れるように開かれていなければならないと強調した。フィリピン科学・技術省(DOST)長官Mario Montejo氏は災難に直面した時に役に立つ様々の技術が利用できるようでなければならないと議論した。彼は、大規模な科学的研究が、ココナッツ栽培地で問題になっているカイガラ虫の侵入による現在の農業問題に対する最適な解決策を提供できるだろうとも述べた。

 テーマに直接関連した基調講演の他にこの会議は科学的及び研究政策に関するフォーラムの役割を担っている。アカデミーはフィリピン政府と民間部門のための適切な介入に関する政策提言も提出することになる。

 アカデミーはまた、科学ポスター、論文、書籍だけでなく、フィリピンのS&Tへの模範的な貢献となる若手研究者に賞を出している。

この事業に関する詳しいことは以下のアドレスにメールしてください。
knowledgecenter@isaaa.org

ゴールデンライス実験報告に関する研究

 Illinois大学とTemple大学の科学者たちは、遺伝子操作されたコメ、特にゴールデンライスの表現を形にした中国のメディアでのメディアの枠組みと表現法を調査した。2012年8月30日から10月30日までに発表されたHunan省での学校の子供たちに向けたビタミンAの供給源としてのゴールデン?ライスの有効性の試験について書いたウェブニュース記事を分析した。

 結果は、記事の3分の1は、ゴールデンライスに向けた負のトーンをもっており、暗喩やアナロジーの使用が恐怖と懸念をGM作物にもたせることを惹起していることが非常に明白であることを示した。作為的枠組みが記事の中に見つかっている。例えば、西側では、遺伝子操作で農業の世界制覇をしているとか、GM製品が大量虐殺のための道具であるなどがあげられる。ゴールデンライス賛同の記事では、科学的な人道主義の進展を強調したが、それは読者にあまり魅力的でないように思われる。

研究論文は以下のサイトにある。
http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/13698575.2014.923092#.U7tNG_mSwvI

北海道の農業者は遺伝子組換え作物の野外実験を期待している

 7月12日と14日に北海道大学と帯広畜産大学で行ったシンポジウムの際に、北海道の農業生産者はGM作物の野外実験への熱意を表明した。農業生産者、消費者、研究者、教員、学生から成る合計70人の関係者が2つのセミナーに参加した。互いに関連するこれらのシンポジウムは、日本バイオテクノロジー情報センター、北海道バイオインダストリー協会、日本のバイオテクノロジー情報センターからの部分的なサポートと国際アグリバイオ事業団(ISAAA)が共同で企画したものである。

 北海道大学では、地元の科学者山田俊彦博士がバイオ燃料の生産に適したようにススキ(Miscanthus)を改良させるための遺伝子工学の取組みについて講演を行った。 ISAAAのRhodora Aldemita博士は遺伝子組換え作物の最近の世界的な状況とGMトウモロコシのフィリピンでの経験を話題提供した。冨田房男博士(日本バイオテクノロジー情報センター、NBIC代表)は、日本の現在の組換え作物状況に関する洞察を行った。野外試験の可能性は討論の間に提起された。

 同じような話題提供として、帯広畜産大学の山内宏明教授がコムギの品種改良の努力の概要を説明した。農業生産者の岡部陽介氏もコムギの栽培の課題、遺伝子組換え技術の必要性についての彼の経験を中心に話題提供した。農業生産者の小野寺靖氏は、除草剤耐性テンサイを植えた場合、テンサイ農業生産者にとって想定される収量の増加、生産コストの削減、および利点を発表した。セミナーに参加した農業生産者と消費者は非常に近い将来、遺伝子組換えテンサイおよびコムギの野外試験を行うことを熱望していた。

韓国で植物育種シンポジウムを開催

 韓国育種科学会は、ラマダプラザにある済州ホテルで2014年7月2-4日にシンポジウム「生産性向上のための植物育種戦略」を開催した。これは次世代BioGreen21プログラムとゴールデンシードプロジェクトの共同主催。

 議論のトピックスは中国(Zhong-Ze Piao、上海農業科学アカデミー)の従来法による育種戦略、中国((Zhi-Xiang Lu、Anhui農業科学アカデミー)におけるハイブリッドコメ、(Bo-Kyoung Kim、国立作物科学研究所)による従来法育種目標、加えて国内における民家企業でのGM作物の開発戦略(Hee-Young Park, Syngenta)の講演が行われた。

シンポジウムの詳細は以下のサイトにある。
http://www.breeding.or.kr/

ヨーロッパ

ベルギーでのGMの消費者の認識および知識についての研究

 ベルギーでのGMの消費者の意識、認識、および知識が、Arkansas大学のMaggie Jo Pruitt氏によって調査された。この知見は、GM製品のさまざまな教育プログラムの必要性を決定するために使用できる。

 その結果、消費者は遺伝子組換え作物は、より高い収率を上げ、環境への悪影響も少なく、コストを削減するために開発されていることを認識していることを示した。消費者が、GMに反対の主な理由は、独占企業の恐怖だったと述べた。回答者の多くが、環境や健康リスクよりも経済的利点に高い評価を与えている。また科学コミュニケーションに関するより多くの努力が必要であることも表明した。

研究報告は以下のサイトにある。
http://uarkive.uark.edu:8080/xmlui/bitstream/handle/10826/1026/PRUITT-THESIS-2014.pdf?sequence=1

英国環境・食料・農村地域省委員会が食品安全保障報告を公表

 英国環境・食料・農村地域省委員会は、食料生産・供給の次元に焦点を当てて食料安全保障報告書を公表した。報告書は、より少ない資源でより多くの食料を生産する手段としての「持続可能な強化」の概念を支持するものである。報告書は、英国の自給率の低下を食い止めるとともに英国のフードシステムにより回復力を提供することを環境、食糧、農村地域省(Defra)に求めている。

 また、英国の食糧自給率は毎年減少していることが報告書に書かれている。食糧生産システムの長期的な課題は、気象変動の影響の中でもより多くの食料を生産することであるとしている。

 報告書は、スーパーマーケットに供給チェーンを短縮して破滅の脅威を減少させること、農業生産者には新鮮な果物や野菜の季節生産の拡大、政府には飼料用ダイズの輸入依存の減少と温室効果ガスの排出削減計画を策定することを呼びかけている。

詳細は以下のサイトにある。
http://www.parliament.uk/business/committees/committees-a-z/commons-select/environment-food-and-rural-affairs-committee/news/food-security-report-substantive/

文献備忘録

商業化された遺伝子組換え/GM作物の世界動向2013のポケットK版が改訂された

 Clive James著の概要46:商業化された遺伝子組換え/GM作物の世界動向2013に基づくISAAAのポケットKが改訂され、以下のサイトからダウンロードできる。
http://isaaa.org/resources/publications/pocketk/ 16/default.asp。

 ポケットKsは知識のポケット、遺伝子組換え作物及び製品そして関連する問題についてのパッケージ化された情報書である。これは、簡単に知識を共有?流通のためにPDFとして分かりやすいスタイルとダウンロード可能なものとして主要な情報をまとめて仕上げたものである。

国別遺伝子組換え作物の現状と傾向

 ISAAAは、一連の国別遺伝子組換え作物の現状と傾向の改訂版を出版した。シリーズの最初の10冊は、ブラジル、アルゼンチン、インド、中国、パラグアイ、南アフリカ、パキスタン、ウルグアイ、ボリビア、フィリピンのトップ10発展途上国のバイオテクノロジー状況を提供している。遺伝子組換え国の現状と傾向は、特定の国の商業化に焦点を当てている。遺伝子組換え商業化(ヘクタール、導入率)、承認および植栽実績、利点及び各国の今後の展望を簡潔かつ分かりやすく提示している。内容は、Clive Jamesが執筆したISAAA概要46:遺伝子組換え/ GM作物の世界の現状と動向2013に基づいている。

 国別遺伝子組換え作物の現状と傾向は以下のサイトからダウンロードできる。
http://www.isaaa.org/resources/publications/biotech_country_facts_and_trends/default.asp

ISAAA知識のポケットが改訂された

 ポケットKシリーズの改訂版の以下のものがダウンロード可能です。

遺伝子組換え作物についてのQとA
(http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/1/)

植物遺伝子組換え製品
(http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/2/)

遺伝子組換え作物と環境
(http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/4/)

BT害虫抵抗性技術
(http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/6/)

除草剤耐性技術:グリホサート及びグルホシネート
(http://www.isaaa.org/resources/publications/pocketk/10/)

 ISAAAポケットKシリーズは、知識のポケット、遺伝子組換え作物製品と遺伝子組換え作物に関することを世界知識センターによって制作され、その関連問題をパッケージ化した情報誌である。これらの出版物は、簡単に共有?流通できるようにPDFとしてダウンロードできる且つ分かりやすく書かれている。

その他のトピックスは以下のサイトにある。
http://www.isaaa.org/resources/publications/po