さて、創薬でも総力戦の時代に突入しました。個々の製薬企業やアカデミアの努力だけでなく、国家が創薬を支援するインフラを整備しなくては、新薬開発競争に勝てない時代がやってきたのです。サッカーでは圧倒的な差を世界につけられてしまいましたが、わが国の政府がこのことに目覚めた今、わが国の製薬企業にもグローバル市場で競争する勝機が訪れたのです。言葉遊びに過ぎないと思っていた厚労省の先駆けパッケージ戦略(2014年6月27日)を取材してみたら、厚労省の本気を感じ、驚きました。来年4月までには細かい手順などが定められますが、わが国の製薬企業が再び、世界市場でこれなら勝てるかもしれません。明らかに厚労省と医薬品・医療機器総合機構の創薬産業支援政策は、キャッチアップから攻めへと第2段階に突入したのです。製薬企業、バイオベンチャー、アカデミア、臨床試験中核病院などの医療関係者も心を一つにして、わが国から新薬を世界に送り出す努力を始めるべきです。サッカーより遥かに分の良い、勝てる戦いです。

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