皆さん、お元気ですか。

 大阪新阪急ホテルでは、まだ理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニット・リーダーの記者会見が続いています。250人の記者と50人以上のカメラマンが殺到、会場は熱気に溢れています。ニコニコ動画などで生中継されていますので、読者もご覧になっているのではないでしょうか? この会見の詳細は日経バイオテクONLINEとWmの憂鬱でも報道しますので、是非、ご覧願います。今回は号外で概略と雰囲気を皆様にお伝えいたします。小保方ULはとても今朝まで入院していたとは思えないほど、どうどうと正面を向き、質問者の目を見て、答えていました。少しは声がかすれたり、涙声になることもありましたが、全般的には極めて的確にそして堂々と質疑を裁いていました。喧伝されていたか弱き女子では決してありません。彼女なら個人としてこの問題に向き合い答えを出す、心身を備えていると感じました。これが第一印象です。今回の論文研究疑惑の責任も、理研や共同研究者になすりつけることなく、自分の研究者としての未熟さにあると潔い。但し、こうした発言には、今なお雇用関係にある理研への配慮が端々に散見されました。巨大組織である理研に敵対するのではなく、何とか研究不正という認定を回避し、理研での研究を続けたいという強い意志と計算が見えました。

「論文の取り下げは著者自ら論文の結論が誤っていたことを国際的に宣伝することになる。STAP細胞は存在していますうっ。論文の取り下げはいたしません」と会見で小保方ULは断言しました。STAP細胞騒動はいよいよ第二幕の幕が開きました。理研のシニア達は一体どんな判断をし、国民的な関心事となったSTAP細胞騒動を収めるのでしょうか?

◎最新のSTAP細胞騒動関連記事は下記のサイトで。記事全体はSTAPで検索願います。
https://bio.nikkeibp.co.jp/
◎Wmの憂鬱のSTAP細胞騒動関連記事

Wmの憂鬱、STAP現象検証で理研が行う危険なギャンブル
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140407/175295/

Wmの憂鬱、小保方さん不正認定に不服、理研の不正調査規定の欠陥
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140401/175179/

Wmの憂鬱、理研、エイプリル・フールに小保方さんの不正認定
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140401/175169/

Wmの憂鬱、STAP論文調査委員会が教えてくれた我が国の科学の構造的欠陥
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140320/174915/

Wmの憂鬱、中間報告が明らかにした理研の重い宿題
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140317/174831/

Wmの憂鬱、やっと公開した樹立のコツから 見えたSTAP研究の現状
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140306/174592/

Wmの憂鬱、おわびと、正常化の動きも始まった小保方問題続報
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140303/174493/

Wmの憂鬱、Nature誌にも責任があるSTAP細胞騒動、解決には第三者の追試不可欠
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140220/174296/

Wmの憂鬱、STAPとiPS細胞に生じた不幸な3つの誤解
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140217/174224/

Wmの憂鬱、STAP細胞とMuse細胞の違いは何か?
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140217/174224/

Wmの憂鬱トップページ(500円で月間100本読み放題)
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 不服申し立てのロジックは極めて単純でした。改ざんや捏造というのは実験事実がないものを無理矢理造り上げたものだ。それに対して、小保方ULのミスは悪意のないうっかりミスで、実際、実験を証明する図は指摘を受けた2点とも存在する。従って悪意もしくは故意による研究不正ではないので、しかるべく公正な委員構成を持つ調査委員会を発足し、理研には証拠に基づいた再調査をお願いしたいという主張です。同時に、理研の調査委員会の調査は4回ほどあったが、真の面談調査といえるものは1回だけであり、十分な抗弁ができなかったとも主張しました。

 理研は調査結果に対する不服申し立てを昨日(2014年4月8日)、受理しており、再調査も含め、50日以内に回答するきまりです。しかし、実際の不服申し立ての審議を行うのは、最終報告書を2014年3月31日に発表した調査委員会と同一で、自らの判断を覆し、再調査する新しい証拠とロジックが今回の不服申し立てにあるか?というと、私にはちょっと疑問です。STAP現象を信じるのは誰でも思想信条の自由がありますから結構ですが、科学はこうした現象を第三者が再現でき、仮説から科学的真実へ転ずるプロセスであります。今回の会見でちょっとショックだったのは、3年間でノート2冊は誤解だと小保方ULが抗弁し、では何冊あるのか?と問われて、4-5冊と答えたことでした。「私には十分な記載があるが、第三者がこのノートによって実験をトレースできない」とも小保方ULは認めました。欧州で宗教との泥沼の戦いで人類が勝ち取った科学のプロセスは、もっと厳しいものです。私にしか証明出来ない記録しか残っていないのであれば、前近代的な神秘主義とどう区別をすべきなのか?

 一方、本日の記者会見で私の質問に対して、小保方ULはSTAP細胞塊から誕生した胎盤と胎児が同時に緑に光るキメラマウスは、理研の小保方研究室の保存液に満たされた瓶の中に、今もあると明言しました。STAP細胞の有無に関しては第三者の追試が決め手ですが、まず理研はこの研究が公正になされたか? 研究プロセス全体にわたって理研は精査する必要があります。証拠がまだ残っている間に手を打たなくてはなりません。小保方ULが不服申し立てをした調査委員会のように、たった6項目しか調べずに、研究者が不正を犯したと断罪することと、不正を犯さなかったかも知れない者を免責することは土台無理な話です。今の利益相反も否定できない調査委員会ではなく、第三者による新たな調査委員会を創設して、STAP細胞騒動の決着を付けなくてはなりません。これはNature誌の論文の研究不正に加えて、理研における科学プロセスやガバナンスの瑕疵を調査し、改善しなくてはならないということです。

 いま猛烈な勢いで、スタッフが本日の会見の続報を書いております。是非とも日経バイオテクONLINEで最新の記事をチェック願います。
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 本日もどうぞお元気で。

            日経バイオテクONLINE Webmaster 宮田 満

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