個別化がん治療のための先進的な技術ソリューションとサービスを開発し提供している米Champions Oncology社は、2014年3月4日、Ido Ben-Zvi氏をBioinformatics and Mechine Learning部門の責任者として迎えると発表した。

 同社は、Personalized Oncology Solutions事業を通じて米国内外の複数の施設から得たヒトの原発性のがんの組織を免疫不全マウスに移植、増殖させて、同社が「TumorGraft」と呼ぶ腫瘍を作製している。ThmorGraftは、患者の腫瘍の生物学的特性を保持しているため、治療の有効性を評価するための前臨床モデルなどとして有効だ。

 同社はTumorGraft を必要なサービスと組み合わせて、2通りの顧客に、異なるソリューションとして提供している。ひとつめのPersonalized Oncology Solutionsは臨床現場における個別化治療計画の開発を助けるソリューション、ふたつめのTranslational Oncology Solutionsは、バイオ製薬会社による薬剤開発の加速とコスト削減に役立つソリューションだ。

 TumorGraftは、個々の患者の治療に用いる薬剤の選択を容易にし、がん治療薬開発過程を改善すると同時に、大量の価値あるデータを生みだす。Ben-Zvi氏の使命は、同社が「TumorBank」に登録しているそれらのデータを活用して、Translational Oncology Solutions(TOS)部門のサービスを充実させることにある。Ben-Zvi氏のデータ解析とパッケージングのためのシステム/アルゴリズム構築における経験は、TumorBankの最適化を助け、分子的特性と患者の反応に関するデータの有効利用を活発化するだろう。これにより、新薬開発を加速するバイオマーカーの同定や、がん治療薬候補の臨床効果予測におけるTumorBankの有用性が高まると期待されている。

 氏はこれまで、Microsoft社の研究部門であるMicrosoft Researchの客員研究員だった。同研究所で氏は、サーチエンジンBingに関連する大量のデータを分析するシステムの開発を指揮した。それ以前は、Frontline PCB Solutions社、Celltrex社、Zapper社、Technomatix社で、ソフトウエアとアルゴリズムの開発に携わっていた。