ヒト脳を対象とする脳マッピングプロジェクトは、これまで説明してきたミクロな神経回路やモデル動物を使った研究とは、かなり様相が異なる。これは、もちろん、ヒト脳という対象を扱う難しさに起因するものである(コネクトームへの挑戦(4)参考)。コネクトームという単語を初めて使ったOlaf Sporns博士らの提案から始まったヒトコネクトームプロジェクトは、2009年に5年間の計画で、NIH主導で始まったものだ。2014年度終了となることから、どんな具体的成果がでてくるか、そして後継プロジェクトがBRAIN Initiativeの中でどのように扱われるかが、脳科学の今後の動向という観点から注目される。

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